線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

別所小唄、別所長唄に耳を澄ます

2024年12月01日 07時19分00秒 | 音楽

犀の角×柏屋別荘倶楽部 「失われた唄声に耳を澄ます~別所小唄・長唄から辿る日本の近代化~」という企画があった。

別所温泉石湯のお隣りあたりの柏屋別荘倶楽部にて。

 

本年度から2年間、別所温泉で発表された《別所小唄》と別所長唄《七苦離の里》をリサーチされ、その調査結果の中間報告であるという。犀の角代表・荒井洋文さん、藤原佳奈さん、志村茉那美さんらのお話で、詳しい調査内容が紹介された。

別所温泉で活動された高倉輝のエピソード、作詞までのプロセス、作曲の長唄演奏家・四世杵屋佐𠮷のお話など、知らないことばかり。大変おもしろかった。

上田市出身の元宝塚歌劇団雪組・星組の月影瞳さんが、お着物姿で《別所小唄》のお唄や、調査内容の朗読などを聴かせていただいた。音楽では「3日満月」という二人組ユニットによる生演奏が、心地よく流れた。

《別所小唄》は前から知っていて、口ずさんでいたが、「別所長唄」の方は存在は承知していたものの、聴いたことがなかった。開演前には別所芸妓の演奏の録音が流れて興味深かった。

また「長唄」の方を、「3日満月」による三味線弾き歌いとピアノを入れたバージョンで演奏された。これがまたよくて、新鮮だった。三味線の担当された方は、ノー楽譜で演奏。これもすごいなーと思った。

 

今後、リサーチを続けられ、2年目でまた報告があるらしい。大変興味深いので、今後も注目!

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高田瞽女の歴史に触れる

2024年02月26日 13時43分41秒 | 音楽

今回行ってみたかった「瞽女ミュージアム高田」へ行ってみる。

高田の雁木通りの町屋に作られた資料館だ。

この建物は麻屋を営んでいた古い町屋を利用したものだそうだ。

中に入ると、スタッフの方が大変分かりやすく説明してくださる。

また、炬燵にあたりながら、大島渚監督が残した瞽女の記録映像を拝見する。

これは初めて見た。古い貴重な映像で、とても面白かった!

資料館内は魅力的な展示がいっぱい。

中でも、瞽女がたどったマップがあったのだが、これによれば信州への門付けも行われており、日付や場所、瞽女宿の場所の記録があって貴重。杉本キクエさんへの聴き取りによるものである。

ところが!おおっ!ウチの近所にも杉本キクエさん一行が来ていたことが分かった。これには本当にびっくり。いや~知らなかったな。

他にも斎藤真一氏の絵画のレプリカや、個人所有による特別展示など、瞽女に関心のある者にはワクワクする展示ばかり。結構長居してしまった~。

 

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三味線の皮張替え!カンガルー皮!

2021年10月23日 17時31分38秒 | 音楽

恥ずかしいところだが、三味線に触れることが格段に減っているこの頃…。

やはり三味線を弾かないと皮も破けやすいということを聞いたことがある。もっとも自分の部屋の湿度もあろうが、ついつい破けがち。

 

破けたままでは情けない。先月、いつもお世話になっている三絃師に皮の張替えをお願いし、それが戻ってきた。

今回、提案いただいたカンガルー皮を張ってみた。

猫や犬は破けやすいものだがカンガルー皮は丈夫らしい。実際弾いてみると、何だか明るい響きに感じた。

日本の伝統文化とはいえ、楽器の素材にも苦労があるという。しばらくカンガルー皮の音色を味わおうと思う。

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上田わっしょいレコード

2021年06月26日 18時14分21秒 | 音楽

今日、リサイクルショップに出かけ、民謡のレコードでも探してみよう!と出かけた。

大体、リサイクルショップなどには行ったこともなく、上田市内にはどこにあるかも知らなかった( ´艸`)

 

さて、お目当ての「ジャンクレコード」なるコーナーでいろいろ探す。今日はこんな感じ。

ドーナッツ盤だけで5枚、LPレコードは4枚買ってきた。9枚でもすべて1枚110円なので、1,000円でおつりだ!

 

そんな中で、民謡ではないが「上田わっしょい」のレコードが目に入った。

これは、当地上田市の市民の祭り。自分も最近でこそ出てないが、子供の頃は出て踊った。この年になると懐かしくてしょうがない。

 

音は聞き覚えがあるが、歌詞や楽譜を見ると、あーそうだったのか!ということも多い。

そんな上田わっしょいもコロナ禍で中止。楽しく踊れる日が来るように!願うばかりだ。

 

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春のさざめき

2019年03月07日 19時06分51秒 | 音楽
 寒い寒い冬。佐久市臼田に勤務となって2年、本当に寒い。それでも3月になれば、日脚も伸び、春らしくなる。こんな季節になると聴きたくなる1曲が、ノルウェーの作曲家、シンディングのピアノ曲の小品《春のさざめき》だ。


初めて聴いたのは高校生くらいだったかな。日本では人気の曲。しかしノルウェーの作曲家というと、《ピアノ協奏曲イ短調》や《ペールギュント》で知られるグリークが知られているが、その後のシンディングといえば、この曲くらいしか知られていない。


春遠い北欧のイメージをもちながらこの曲を聴くと、春を期待する人々の思いを感じさせる。

これから春になり、信州もいい季節となる。春が待たれる今日この頃だ。

 
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