線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

笹倉温泉

2013年04月30日 21時59分43秒 | 温泉
糸魚川市早川にある笹倉温泉へ行った。いや…懐かしいな。もう何年ぶりだろ?かつて新潟に住んでいたので、その頃だっただろうか。久しぶりに立ち寄り湯!


信州では、まだまだ冠雪の山々がほとんどだが、新潟も雪山だ。



この山の麓に「焼山温泉」と「笹倉温泉」がある。今回は笹倉温泉<雲龍荘>へ行った。


こんなに近代的だったかな?というエントランス。しかし日帰り入浴専用の入り口があったはず!っと探した。あった!


これは覚えている。こちらから入る。受付では、本館の風呂も入れるという。三ヶ所のお風呂がありますというガイダンスだった。 

これは露天風呂。

石組みでなかなかのもの。

そして大浴場。


ちょうど夕日の沈む頃で、抜群の時間だった!そしてヒノキの桶風呂もなかなか!


ゆったりと入浴することができた。







しかし、かつてはこんなにお風呂が充実していたっけ?と、何年も前の様子が思い出せない。しかし満足度の高い温泉だ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

能生白山神社春季大祭 2013

2013年04月24日 23時29分54秒 | おまつり
昨年は行けなかった能生祭り。2年ぶりの訪問だ。天気が下り坂で、心配された。祭りの「お上り」が出発する区民会館へ行ってみると、挙行されるとのこと。宮司さんのご挨拶と柏手によりスタートする。


準備万端で、貝吹きによる「三番貝」で「お上り」が出る。


雨も少しずつ落ちてきたが、構わず行列は進んでいく。


境内に着くと、獅子舞連中に出迎えられる。


諸行事は粛々と進められていく。まず、舞台上では修祓。


そして拝殿前では「七度半の使い」も始まる。神使が白丁の持つ竹に先導され、社人のお出ましを待つ。


社人が出ると、口上を述べる。


7回述べた後、神使が黙礼すると、ヤーっという声とともに獅子舞が飛び出す。拝殿前でまず無音のままの舞。そして笛と太鼓が入り、しばらくすると舞い始める。そして「御神嚮」が開始される。




3基の神輿もゆっくりと進んでいく。


これが正午過ぎまで舞われる。途中から5人の稚児も列に加わる。


そして午前中のハイライト、「お走り」を迎える。これは、今までスローで進んでいた行列が、三の神輿につく社人・兵部に「神が乗る」と、ヤーという声とともに一斉に走り出す。


そして「御旅所」に神輿を走り入れるのである。


これが終わると「供神餞」となる。

六社人が板の上を往復して、拝殿から神輿へ供物を運ぶのである。

その後、境内の秋葉神社で「黙礼式」となる。大祭準備ができたことを案内するのだ。この時の使いは社人・大部で、秋葉神社前で挨拶(黙礼)が済むと社司と大部とがクルッとまわって占いをする。社人が早いと豊漁、社司が早いと商家繁昌なのだそうだ。



いつも、どっちが勝ったのかよく分からない…。

さて、神輿の前で「大祭」が済むと、いよいよ舞楽が始まる。


まず「振舞」。稚児二人舞。

舞台を清める意味もある、神聖な舞だ。

続いて「候礼」。稚児四人舞。

「振舞」と同じく、白い上衣に赤の袴が楚々とした雰囲気。

続いて「童羅利」。年少の五の戸による稚児一人舞。

身体には不釣り合いな感じの面は、能面風。

次いで「地久」。稚児四人舞。

最も格の高い舞。上衣はややクリーム色がかったものになる。

そして「能抜頭」。大舞一人舞。

赤と黒の縞模様が印象的。

続いて「泰平楽」。稚児四人舞。

大規模な舞。鉾や太刀をもって舞う。

中入り後、大舞二人舞の「納蘇利」。

双龍の舞ともいわれる通り、竜が戯れる様であるという。白地に赤と青、水色の縞模様が独特だ。

続いて「弓法楽」。稚児四人舞。

途中で矢を放つので、それを手に入れようとする観客のテンションが上がる。

続いて「児抜頭」。稚児一人舞。

これは、リーダー格の一の戸が舞う。何とも優雅に舞う。個人的には、清楚な雰囲気でしっとりとしたこの舞が感動的だ。そして舞台正面から、一の戸の両親が見守る姿もいい。

そして、稚児舞の最後「輪歌」は、二の戸から五の戸までの稚児四人舞。

手には花を持つ。可憐な舞だ。しかし、この舞の退場だけは、橋がかりを舞いながら楽屋へ入る。そして次の「陵王」に切れ目なく続く。

このとき、観客からは「がんばれ~」とか「まだまだ~」といった声がかかる。稚児舞の終わりを惜しむのと、陵王のお出ましをじらすかのようだ。「まだまだ」の声がかかると、稚児達は照れながら舞っている姿が愛らしい。しかし近年のお稚児さん、特に最後に入る二の戸の涙する姿を見かけるようになった。どんな気持ちで舞っているのだろう…。聞いてみたいものだ。

そして最後の演目となる「陵王」。

これは、何とも奇怪な陵王だ。全身真っ赤な衣で、中啓を右手に持つ。左はずっと剣印のままである。そして頭はシャグマ。橋がかりでの舞がほとんどで、舞台での舞の部分は少な目に感じる。大きな袖を広げるように舞うのも独特。


特に舞台上での前半の舞が終わる直前に「日を抱く手」がある。

日本海に沈む夕日を招き返すというものだ。何とも神秘的だ。これは「没日還午楽」と結びつけているが、現行の蘭陵王には似た所作はない。

ここで楽が一端休止し、舞台上での舞が始まる。ぴょんぴょんと跳ねる「カラストビ」や、足を一直線上に揃えて歩く「チドリガケ」といった所作がある。何とも修験道の匂いを感じさせる。

そして「テズテズを踏む」という所作の後、舞台から再び橋がかりに出て、舞いながら退場する。ここからは、観客が一体となって、楽屋への入るのを惜しむかのように、榊を橋がかりに叩きつけ、「まだまだ~」と、舞を続けさせる。あたかも「乱声」のようである。陵王はやはり憑依したところで、楽屋へ飛び込む。

すると橋がかりが外されて、御旅所から神輿を拝殿へ担ぎ込み、神様を下ろす。これが「お旅帰り」と呼ばれ、祭り最大のクライマックスである。
神様のいなくなった神輿は再び御旅所へ戻されるが、ここで神輿をあおる。境内の観客の高揚した声が「ヤッショーイ」の連呼になる。

これで舞台での祭りは終わりとなる。

テンションがマックスとなった境内も、さっと静かになって、稚児の「お下り」の行列となる。



能生祭りへは何回出かけただろう。初めておじゃました平成2年から20年以上。いつまでもお訪ねしたい祭りだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上越市高田・仲町で飲む!

2013年04月23日 22時02分39秒 | 食べ物
翌日の能生祭り見物のため、前のり。糸魚川市いはrあたりで泊まろうかとも思ったが、どこもかしこも「満室」で断られてしまった。そこで今回は上越市で宿泊することにした。

宿は高田駅前。その前に、新潟の地酒を買おう!っと、上越市へ出かけると立ち寄らせてもらっている立原酒店さんへ寄ってみる。4代目店主さんにともお話しできた。

こちらでしか買えない新潟の酒を買いたいな!と、今回は2本。
まず柿崎の「吟田川」純米吟醸。


そして妙高市の「鮎正宗」の<鮎のさくら色>というにごり酒。色がピンク!


やはり新潟の酒は魅力。飲むのが楽しみ。


さて4代目店主さんに、仲町のオススメ居酒屋をお聞きして、今日は「雁木亭」さんへ寄ってみた。


文字通り、高田らしい雁木通りの一角にある。




お造りやドロエビの塩焼き等、新潟らしい肴で飲む。

お酒もいろいろいただいた。地元の「かた舟」「千代の光」などをご機嫌で飲む。また、マスターから「メニューにないけど、こんなのはどうですか?」と「想天坊」というのをいただく。

新潟の酒は奥が深いな!

ご機嫌で、酔っぱらい。新潟に来ると寿司もいいな~と、ほとんど意識不明で?寿司屋さんへ。
ここではゲンギョ発見!寿司の前に、つまむ。


そして新潟らしい寿司。やはり貝がいいね!


ああ…飲みすぎの、高田・仲町であった。




酔っぱらいついでに…ホテルでレルヒさんを買ってしまった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湯原温泉

2013年04月23日 17時20分00秒 | 温泉
糸魚川市へ向かう国道148号線を進み、小谷村でも北の端、県境のあたりに「湯原温泉」の文字が見えていたので、いつも気になっていた。県境のトンネルを通る度に「硫黄臭」がするので、温泉があるのかな?などと思っていた。

今回、ようやくその温泉に行ってみることにした。

実は、ここはかつて「猫鼻温泉」として知られていたのだ。平成7年7月11日の水害によって流されてしまったのだ。それが「湯原温泉」猫鼻の湯として、平成23年にオープンしたのだそうだ。

国道を走っていると「湯原温泉」の幟がはためいているので、誘われるように進んでいくが、道を間違え、かつての葛葉峠の方へ進んでしまった。すると…こんな看板を発見!


何とも、廃墟となった温泉宿を偲ぶかのような、錆だらけの看板である。しかし「大露天風呂」の文字から、かつての賑わいが思い起こされる。自動車を降りてみると、下方の川沿いに仮設の小屋のような建物が見えたので、ここだ!と思い、道を引き返し、川の方へ下ってみた。


おおっ!何ともマニア向けなんだ!というような雰囲気。


入口には蛇口から出し放しの飲泉場があった。豊富な湯量なのかな?と思わせる。
入浴料は大人500円、小人200円。中に入ると、休憩所のような雰囲気で、地元の方々とオーナーさんたちが楽しそうにお茶をしていた。

さて入浴。
半露天風呂の浴槽がど~んとある。


この豪快さが何とも心地よい。外側は姫川で、対岸までよく見渡せる。言ってみれば「丸見え」だが、その対岸は人が立ち入れるような場所ではない。


しかし周囲は、かつての水害の爪跡なのだろうか、むき出しの岩肌が何とも痛々しい感じ。
さてお湯は…何とも気分がいい。塩味と鉄分を感じるお湯は、身体にビリビリとくる。何とも強烈なお湯だ。しかし、さきほどのトンネルあたりに匂う「硫黄臭」とはちがう。この匂いの正体と湯原温泉の泉質とは違うのかな?

さて内湯以外にも、シャワー付きの深い木桶の風呂がユニットバス風に設えられている。

自分が訪ねたときは、風も幾分あったので、半露天風呂だけでは寒い感じだったが、ここに入れば大丈夫。

自分が入浴していると、結構地元の方と思しき方々が来られる。ある方によると、対岸に「ツキノワグマが結構出るんだよ」と言っておられた。何ともワイルドな感じだ。自然が残る、何とも魅力多い温泉だ。

浴後、出ようとするとお茶を飲んでいる皆さんに「お茶飲んでいきな!」と言われた。たまたま糸魚川まで行かなければならなかったので、お断りしたのだが、その暖かな雰囲気が何ともいい。皆さんのお茶請けをちらっと覗くと、エビを焼いたものが見えた。さすが信州とはいえ、海に近い小谷らしいものだと思った。

これから、この「猫鼻の湯」はどうなっていくのだろう。今日は工事していたので、入浴施設として充実させていくのだろうか。

歴史ある猫鼻温泉の復活として、期待の大きい「新しい」温泉なのだろう。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浅間温泉尾上の湯旅館

2013年04月22日 21時00分54秒 | 温泉
今日は浅間温泉の老舗、尾上の湯旅館へ行った。ここは何回か「振られた」のだが、3回目のリベンジで入浴できた。

重々しい雰囲気の館名の額に出迎えられる。


老舗らしい、奥ゆかしい感じの玄関。


何とも懐かしいような、レトロな感じの館内だ。

そして温泉。


タイル張りの浴室は、何とも清潔感あふれる。そして、新鮮なお湯が注ぎ込まれる浴槽。壁際の岩からしたたるように熱いお湯が流れていた。


「尾上の湯」という宿の名前に由来するのだろうか、邦楽の古曲にもある「尾上の松」と思しき壁絵が印象的。


比較的ぬるめに感じた。自分にとっては大変入りやすい泉温だ。とても気分良く入れた。やわらかなお湯、懐かしい感じのタイル張り、どれをとってもいい温泉宿だ。

「尾上の湯旅館」といえば、長瀬智也主演のドラマ「白線流し」で知られる宿だ。館内には、それにちなんだ掲示があった。


松本らしい、いい温泉宿だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする