線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

田沢温泉・富士屋ホテル

2013年06月27日 16時39分24秒 | 温泉
小県郡青木村にある田沢温泉は古い歴史のある温泉。比較的ぬるめなので知られている。

石畳の続くプチ温泉街の雰囲気がいい、共同浴場有乳湯もいいが、お宿のもらい湯もいい。

今日は、久しぶりに富士屋ホテルへ行ってきた。


松本転勤になってあまり行けなかったので、1年ぶりくらいだろうか。内装もやや修繕されたような気がする。

男子浴場はタイル張りので、「青磁の湯」だ。


おお!久しぶり!なみなみとお湯をたたえたタイルの浴槽が心地いい。

ぬるめで、いつまでもじっくりと浸かっていたくなるお湯だ。

露天風呂はさらにぬるめ。石組みの堂々たる浴槽だ。寝湯までもある。


田沢温泉にはいくつか源泉とその井戸があるようだ。こちらでは内湯は「有乳湯(うちゆ)」というそうだ。


そして露天風呂は「仙人湯(やまどゆ)」という。


本当に気持ちのいいお風呂だ。露天風呂からは青木村の周囲の風景が見渡せる。村名のとおり青々とした木々に囲まれている。

こちらのお宿は歴史もあり、レトロな雰囲気を残している。例えば水道の蛇口。

これまたタイル張りで、昔の小学校を思い出してしまう。

またピンポン室の表示。

宿泊客でもないので、この先へは行ってはみなかったが、どんな雰囲気なのだろう。かつて田沢温泉を撮影場所にした「卓球温泉」という映画があったそうだが、温泉場とピンポンの組み合わせは何ともいい。

久しぶりに、ゆっくりとさせてもらった。天下の名湯・田沢温泉のステキなお宿だ。
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箒木(ははきぎ)

2013年06月24日 20時35分46秒 | 歴史
「帚木」は「ははきぎ」と読む。下伊那郡阿智村は園原伏屋にある。遠くから見れると、ほうきを立てたように見えるのだが、近寄ると見えなくなるという伝説の木。

『新古今和歌集』に選ばれた
園原や伏屋に生ふる帚木の ありとは見えて逢はぬ君かな

という坂上是則の歌で知られる。また『源氏物語』の中の「箒木」も有名。
ははき木の心を知らで園原の 道にあやなくまどひぬるかな
などの歌とともに知られる。

これは本物を見ておかねば!ということで、先日下伊那をふらついたときに、立ち寄ってみた。場所は、古代の道、東山道の神坂峠の麓、神坂神社のすぐ近くだ。


また、伝説として、園原の炭焼吉次の妻・客女姫が、母恋しさに西の空を眺めていると、母の手招く姿が見えた。そこで思わず「お母さま」と声をあげて近寄る。すると、木が風に揺れているのであった。それから「母木木」といわれるようになったというのだそうだ。

これだけ、古典文学知られた箒木は、何の木か?というとヒノキだそうだ。しかし、昭和33年9月の台風によって倒れてしまったのだそうだ。

画像はこれ!


何とも言えない感じ。古典文学によく知られた名木も、ちょっと淋しい感じ。しかし、逆に今の今までよく残っていてくれた…とも思う。しかし、こんな山中にあるヒノキが古代からよく知られていたとは感慨深いなとも思った。
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坂城の太神楽

2013年06月22日 22時52分29秒 | おまつり
ここのところ、自宅に帰ると、地元ケーブルビジョンの番組で、上田市のお隣り・埴科郡坂城町の太神楽の様子をやってる!

坂城は北信地方であり、伊勢から派生し尾張派となった太神楽が江戸へ進出したものが、信州あたりでさかんに取り込まれていったようだ。上田も多いし、坂城町にも多く残されている。

坂城町教育委員会からは「太神楽さかき」といった書籍も出されており、大事にされている。


自分は、南日名の太神楽を見たことがあるが、そんな様子もテレビでやっていた。他の地区も紹介されており、なかなか熱心だなーと感じさせる。

ただ…こういう芸能の出る祭りが、一体いつ開催されるのかという情報を得ることが難しい。気付いたら終わってた…ということも多いのだ。アンテナ高くして、できるだけ見に行きたいものだ。

 
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滝見温泉~滝見の家

2013年06月20日 19時41分57秒 | 温泉
南木曽は本当~に遠いイメージ。清内路峠越えに、阿智村から南木曽町に入ったが、松本や上田からするとかなり南の感じ。岐阜の匂いすらする!

そんな道なりに「滝見温泉」の看板を発見!国道256線から、看板通り山手に入っていくと見えてきた!滝見温泉「滝見の家」だ。

日帰り温泉を引き受けてくれるが、お宿としては1日1組限定なのだそうだ。こんな静かな山の中のお宿とは、何とも気分がいい。

敷地内にはニジマスやイワナの泳ぐ池がある。そして棟は水の上に建てられているような感じ。


受付は食堂だった。食事中のスタッフさんに700円を払って、温泉へ向かう。


温泉は内湯と露天風呂からなる。木曽らしく木造りの浴槽は気分がいい。

アルカリ性単純硫黄冷鉱泉だそうだ。加温されているが、ほどよい泉温であった。露天風呂の目の前が滝!というか砂防ダムで、ドバドバと水が滴り落ちる音が心地よい。

本当に静かな場所だ。滝の水音以外、何も音がしない。こんなに遠い場所の温泉へは、次はいつ来れるのだろう…と思いつつ、南木曽の温泉を後にした。
 
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そば処・おにひら

2013年06月19日 20時33分47秒 | 食べ物
下伊那は東北信地方ほどソバ屋さんがないイメージだった。しかし、かつて南信に勤務していたとき、先輩に連れて行ってもらったのが、阿智村智里の「おにひら」だ。初めて行ったのは、もう何年前だろう?

久しぶりに下伊那をうろついて、ふっと思い出して寄ってみた。場所は飯田市街地から国道153号線を豊田方面へ行く。途中、昼神温泉や清内路方面へ行かずに、南下する。すると大きなカーブの内側に見えてくる。

大きな看板がよく目立つ。

その下に湧水が引かれていた。これは昔はなかったな~。


さて、店内に入る。なつかしい!ここへは、愛知の「田峰田楽」や「黒倉田楽」、新城で行われていた奥三河芸能祭、そして鳳来寺や湯谷温泉といったあたりへ出かける時に立ち寄ったな~としみじみ思い出される。

メニューを見たら「稚鮎のてんぷら」があった。こういう季節限定メニューを見ると、つい注文してしまう。


そしてソバは…。本当なら店の看板メニュー「おにひら」にするところ。これはお得な三人前はある超大盛り。しかし、てんぷらもとってしまったので、今回は「大盛り」で。

何とも甘みのあるソバだ。懐かしいな。

ここのところ、足が遠のいていた下伊那。ここへ来て、下伊那熱!?そして県境を越えて奥三河熱が再燃しそうだ!
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