ここは福井県大野市にある一軒宿。いつも岐阜・白鳥町から越前大野に向かう時、「鳩ヶ湯」の標識や看板が気になっていた。ある年、行ってみよう!と思い、それでも?と思ってググったところ、「廃業」と書いてあった。そうか…もう止めちゃったのかと思っていたところ、今年、国道158号線沿いに、こんな看板が目に入る。
もしかして?と思い、ググると、ついに再開したとのことであった。これは行くしかないな!と、鳩ヶ湯を目指すことにした。
国道から13kmと書かれている。結構な距離だな…と思いつつも、この道は以前来たことがある。2009年、下打波の白山神社の大カツラを見に来たのだった。今回ももちろん立ち寄った。
ここまでは、国道からそれほど遠くはない。ここから、さらに延々と山中の道を進んで行く。途中、集落らしきところもあるが、住んでいる気配がないような気がした。
まだか…と思った頃、「鳩ヶ湯へはあと3km」という看板が目に入る。
まだ3km?
とも思ったが、がんばって運転。
あった!ここだ。
場所は白山山麓であり、白山国立公園の中に位置するということのようだ。
建物全景はこんな感じ。
HPなどによると、山鳩が傷を癒している湯を見つけ、これが温泉の湯であることを知る。江戸時代には土地の浴場として、明治時代には湯の宿として営業し始めたという。しかし、昭和36年の北美濃地震により、集落の人々は土地を離れ、この宿だけが残ったのだそうだ。秘湯として知られてきた湯宿であったが、先代のご主人が急逝、100年続いた宿は「廃業」となった。ところが、現在のオーナーさんの努力により、日帰り施設として、そしてついに宿泊棟も完成して、グランドオープンしたのは平成28年9月1日のことだったそうだ。
いよいよ中に入る。
清潔感だだようエントランスは、本当に別天地。今、自分はどこにいるんだろう?と思わせられる。
さて浴室へ。浴室は昔の浴槽という雰囲気で非常になつかしい雰囲気。
岩で組まれた扇形の浴槽。タイル張りが心地いい。少し深めな感じなのも昔風?(笑)
浴槽の岩には析出物の結晶が見らる。温泉成分の濃さの証拠であろうか。
お湯はほんのり塩辛さがあった。泉質はナトリウム炭酸塩泉とのこと。こういう泉質は保温性が高い名湯だ。13kmという距離も価値ありだな!と思わせるひととき。
帰り際にフロントの方とおしゃべり。携帯もつながらないこと、あと3kmの看板にたどり着いても「本当にあるのか?」と思って帰りそうになったお客のことなどを話してくれた。とてもていねいに、そしておだやかに。
外に出て、お宿の裏手をふと見ると、結構な大木に囲まれた神社があった。地震以降、土地を離れたとのことであるが、神社はこの湯宿に守られているような気がした。
今日は白鳥まで戻らなければならないので、慌てて宿を出る。また13kmの道のりを国道まで戻らなければならない。しかし、一度走った道は案外近く感じるもの。すいすいと運転する。
途中、市営バスの停留所「中神」という文字が目に入る。
そして、その脇には石で出来た水舟のような水場があった。
手を入れてみるとかなり冷たい。そのはす向かいにもやはり石造りの水槽のようなものがあった。周囲には古いお家もある。こんなきれいで冷たい水が流れて続けているということに、何ともいえな郷愁を感じてたまらない。
このあたりの住民もかつては鳩ヶ湯に入りに行ったのかな?などと勝手な想像をして、再び白鳥へ向けて車を走らせた。
もしかして?と思い、ググると、ついに再開したとのことであった。これは行くしかないな!と、鳩ヶ湯を目指すことにした。
国道から13kmと書かれている。結構な距離だな…と思いつつも、この道は以前来たことがある。2009年、下打波の白山神社の大カツラを見に来たのだった。今回ももちろん立ち寄った。
ここまでは、国道からそれほど遠くはない。ここから、さらに延々と山中の道を進んで行く。途中、集落らしきところもあるが、住んでいる気配がないような気がした。
まだか…と思った頃、「鳩ヶ湯へはあと3km」という看板が目に入る。
まだ3km?
とも思ったが、がんばって運転。
あった!ここだ。
場所は白山山麓であり、白山国立公園の中に位置するということのようだ。
建物全景はこんな感じ。
HPなどによると、山鳩が傷を癒している湯を見つけ、これが温泉の湯であることを知る。江戸時代には土地の浴場として、明治時代には湯の宿として営業し始めたという。しかし、昭和36年の北美濃地震により、集落の人々は土地を離れ、この宿だけが残ったのだそうだ。秘湯として知られてきた湯宿であったが、先代のご主人が急逝、100年続いた宿は「廃業」となった。ところが、現在のオーナーさんの努力により、日帰り施設として、そしてついに宿泊棟も完成して、グランドオープンしたのは平成28年9月1日のことだったそうだ。
いよいよ中に入る。
清潔感だだようエントランスは、本当に別天地。今、自分はどこにいるんだろう?と思わせられる。
さて浴室へ。浴室は昔の浴槽という雰囲気で非常になつかしい雰囲気。
岩で組まれた扇形の浴槽。タイル張りが心地いい。少し深めな感じなのも昔風?(笑)
浴槽の岩には析出物の結晶が見らる。温泉成分の濃さの証拠であろうか。
お湯はほんのり塩辛さがあった。泉質はナトリウム炭酸塩泉とのこと。こういう泉質は保温性が高い名湯だ。13kmという距離も価値ありだな!と思わせるひととき。
帰り際にフロントの方とおしゃべり。携帯もつながらないこと、あと3kmの看板にたどり着いても「本当にあるのか?」と思って帰りそうになったお客のことなどを話してくれた。とてもていねいに、そしておだやかに。
外に出て、お宿の裏手をふと見ると、結構な大木に囲まれた神社があった。地震以降、土地を離れたとのことであるが、神社はこの湯宿に守られているような気がした。
今日は白鳥まで戻らなければならないので、慌てて宿を出る。また13kmの道のりを国道まで戻らなければならない。しかし、一度走った道は案外近く感じるもの。すいすいと運転する。
途中、市営バスの停留所「中神」という文字が目に入る。
そして、その脇には石で出来た水舟のような水場があった。
手を入れてみるとかなり冷たい。そのはす向かいにもやはり石造りの水槽のようなものがあった。周囲には古いお家もある。こんなきれいで冷たい水が流れて続けているということに、何ともいえな郷愁を感じてたまらない。
このあたりの住民もかつては鳩ヶ湯に入りに行ったのかな?などと勝手な想像をして、再び白鳥へ向けて車を走らせた。