線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

村田文三全集

2007年01月21日 15時40分46秒 | 民謡
佐渡といえばおけさ、おけさといえば佐渡…「佐渡おけさ」といえば村田文三。
「佐渡おけさ」を世に知らしめた、佐渡民謡の巨星・村田文三の没後50年が、昨年2006年のこと。その記念として、吹き込まれたレコード音源の復刻がCD3枚組で発売された。思わず買ってしまった。


村田文三全集
 唄:村田文三/伴奏:立浪会連中他 【ビクター】VZCG-8374(CD)6,000円

大正15年から昭和30年頃までのSP音源がほぼ復刻されているのだそうだ。

村田文三の「佐渡おけさ」は、わたくし自身は2テイクくらいしか聴いたことがなかった。割合ゆったりとしていて、伴奏に琴や小鼓が入るなど、現在聴ける「佐渡おけさ」とは雰囲気が異なるなーと思っていた。今日、定着している「佐渡おけさ」、なかでも「ぞめき」「選鉱場おけさ」と3段に変化するタイプのものからするとイメージがちがっていた。

ところが、この全集を聴いてみると、同じ村田文三のものでも、時代によってかなり雰囲気が変わっていくのが分かる。段々と笛が入れられたり、琴が消えたり、太鼓の打ち方がにぎやかになったり…。そうした変遷の後に、今日のようなスタイルが生まれたものだろう。

このCDは「佐渡おけさ」だけでなく、「相川音頭」「相川甚句」、珍しく?「選鉱場おけさ」オンリー、「ぞめき」のみバージョン、「相川二上り甚句」など、面白い曲も納められている。

これは資料的な価値もあると思う。3枚で6,000円なら、高くはないかも!
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