線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

見玉不動尊

2014年10月15日 23時44分05秒 | 歴史
 秋山郷の入口と言われる津南町、見玉(みだま)に古くから不動尊が祀られている。せっかく津南まで来たので、寄ってみた。天台宗の古刹である。

 由来は、壇ノ浦の合戦で平家が滅びた翌年、平清盛の家臣宮本清左衛門がお告げによって、平家の守護神・不動明王をいただいて当地に安置し、自ら正宝院の住職となったことに始まるという。

 駐車場からは、それほど遠くない。まず目に入るのは、鳥居。そして、スギの巨木たちだ。


 そして仁王門。阿吽の金剛力士像が迎えてくれる。


 そして急な石段が続く。しかし、その周辺はドボドボと豊かな水量の水が流れ落ちる。そんな中に「延命水」という水場があった。

 石造のカエルの口から清らかな水が出る仕掛けが、何とも可愛らしい。しかし、周辺は、鬱蒼としたスギ、滴り落ちる水は、まさにパワースポット的雰囲気だ。

 そして左に曲がると不動堂が見えてくる。


 ここに当地の不動尊が祀られているのだ。


 この不動尊は、古来より眼病平癒に霊験があるということで知られている。そのせいか?付近のお土産屋さんにはメグスリの木のお茶がふるまわれている。また、ご当地らしい栃餅、黍餅、栃の実せんべい、お漬物等々、山村の風物を感じさせるラインナップだ。

 お土産屋のお母さんとおしゃべりをする。この辺で「烏踊り」はやるのかとお聞きすると、どうも盛んだという。ここから奥の秋山へ行くと「のよさ節」だが、津南では「烏踊り」が盛んで、よく踊るのだそうだ。この「烏踊り」はなつかしい。北信地域に広く伝わり、自分も少し調べたことがある。また、本場の「烏踊り」の頃に来たいものだ。


 周囲は稲刈りの済んだ田んぼの風景。


 いかにも越後らしい光景。そして、しばらくすると豪雪に覆われるのだろう。


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栄村の古刹~常慶院

2014年10月15日 19時54分00秒 | 歴史
下水内郡栄村出張で、せっかく遠くまで来たので、村内の常慶院に立ち寄った。

常慶院は、曹洞宗の古刹として知られている。飯山線横倉駅から、千曲川を渡った高台に位置している。当地域では大規模な寺院で、遠くからでもすぐ分かった。

まず、仁王門。

仁王像が安置されている。素朴な感じのいい表情。


続いて、山門。

これは、大変立派なものだ。茅葺入母屋造で、木造りの組み方が何とも印象的。日光東照宮を模したものだそうで、信濃の陽明門
ともいわれるそうだ。

さて、本堂に上がる参道には、そこそこの杉の木が迎えてくれる。

これだけでも何ともパワースポット的な雰囲気を醸し出す。

そして本堂。

元禄3年(1の690)の再建だといい、御本尊は釈迦如来だそうだ。

入口に山号「金華山」の丸い額が目に入ってくる。

こういう雰囲気は初めて見た。ウサギが跳んでるのかな?

それにしても、信越国境に位置する有数の豪雪地で、こんなに立派な建造物が残されているのに感動。雪が降るとどんな風景になるのかな?一度、勇気を出して冬に来てみたいものだ。

 
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