線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

久しぶりのコンサート鑑賞

2012年12月28日 23時32分54秒 | 音楽
今日は御用納めの12月28日(金)。夕刻に「伝統と革新」というコンサートに行くことにした。


箏のTsuguKaji-KOTO梶ヶ野亜生さんと山本亜美さん、尺八の小濱明人さん、そして太鼓の山本麻琴さんの4人によるステージ。1部は伝統的な古典曲。2部は<カナダツアー凱旋公演>らしく、オリジナル曲がならんだ。

会場は「まつもと市民芸術館」の小ホールだ。

今日は大変!職場を出たのが5:15p.m.頃だったが、松本は雪降り。とにかく大渋滞でちっとも動かない。いろいろ裏道を使ってもみたが、結局遠くのパーキングに駐車、歩いた!歩いた!それでも開演時刻の6:30p.m.には遅刻してしまった。



さて中に入ると、まず山本さんの和太鼓で「天鳴竜尾太神楽」の途中だった。しかし、大迫力。御諏訪太鼓宗家・小口大八の作品。やはり生の音はCDとは全然ちがうな!

さて続いて箏曲の名曲、八橋検校の「六段の調」。しっとりと落ち着いた雰囲気。

次は地歌「黒髪」を、三弦のソロで、歌いながらの演奏。これも地歌の名曲!

その後は尺八ソロ。小濱明人さんによる本曲「手向」。ホールギャラリーから虚無僧のように吹きながら歩き、ステージまで進んでいく。真っ暗な中を静かに、1管の尺八の音が響き渡る。

1部の最後は、三曲合奏で藤永検校の「八千代獅子」。♪いつまでーーも~を聞いて、あ~これ箏で習った!と思い出した。

2部はオリジナル曲が並ぶ。TsuguKaji-KOTOのお二人は、二十五弦と十七弦でデュオ。充実した響きだった。尺八の小濱さんは、何本もの尺八を巧みに持ち替え、華麗に演奏された。太鼓の山本麻琴さんもすごかった。ずっと打ち放しでエネルギッシュだった。



やはり生の音がいいね。太鼓は空気を伝わる振動とともに音を感じる。山本さんはただ力強いだけでなくデュナーミクが豊かで、しかもパフォーマンスも迫力があった。

小濱さんの尺八を生で聴くのは2回目。それにしても、尺八はこんなに音が鳴るんだ…とあらためて思った。爆発的な息の音と、繊細できれいな音とが交錯して、何とも心地いい。

箏のキラキラとした音もいいな~!と感じた。特にTsuguKaji-KOTO のお二人は、声や語りが特徴なのだという。確かにデュエットでいいお声!問いと答えのような感じで曲をまとめていた。そして和太鼓と同時に鳴らすと、太鼓の「ドン!」に対して、弦が共鳴するらしく、わ~んとした音が残るのが何ともライブだ!と、実感する瞬間。

あっという間のひとときであった。終演後、ロビーで小濱さんとお話ができた。国外での活動も多く、まさしく伝統と革新をそのまま行ってる感じ。そして山本さんともお話しする。もちろん初めてお目にかかった。御諏訪太鼓の伝統とやはり新たな試みをもって活動されている。太鼓打ちの方は本当に全身が楽器のようだ。

久しぶりのコンサート。生の音の演奏は、やはりいいな。ライブ独特の緊張感と空気を伝わってくる音の緊迫感がいい。そして、わずかながら音楽家と音楽のお話をさせてもらい、やはりうれしかった。楽しいひとときであった。



会場では山本さんの師匠、宗家・小口大八の「御諏訪太鼓」のDVDを買った。


そして小濱さんの新アルバム「水~すい~」も購入。


これから視聴!またコンサートに行きたいな!
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