自分のように、現金じゃないと安心できないという人も多いだろうが、簡単で安全に使えるようなシステムになっていけば、これからは電子マネーが主流になるだろう。
高齢者でもほとんどがスマホを持っているのだから、高齢者も電子マネーを使わざるをえない。
すべてがカードで支払い可能になれば、現金の時よりも20パーセントくらい多く消費してしまうという。
国としては金利を下げて預金をさせないようにして、カードや電子マネーでなるべくたくさん消費を促して、景気をよくしようという魂胆に違いない。
一方、銀行に預金がないと、企業などへの融資がスムーズにいかないので、その頃合いが難しいらしい。
自分ではそんな意識はまったくなかったが、ただ電車に乗るためだけに使っていた、切符代わりのICOCAも、実は一部の店では支払い可能な電子マネーだった。
昔は券売機で切符を買い、駅の中に入っていたが、今は改札を通るとき何も考えずカードをかざし、ピピッと音をさせて駅の中に入る。
それを何も疑わずにやっている。
残高をチェックして足りなくなったらチャージする。
それを考えると、現金でない支払いに対しても、短期であるが借金になるクレジットカードよりも、不安や怖れを持たなくてもいいかもしれない。
カード、電子マネーを使うと小銭をたくさん持たなくてもいい。
小銭は高齢者にとっては、大きな問題である。
若い頃のように、ささっと硬貨を指でつまんで出せればいいのだが、どういうわけか指が思い通りに機敏に動かず、レジの前であたふたする。
一円足りなくても物は買えないので、小銭も大切なのだが、本当に小銭の処理には困る。
レジが混んでいるときに、あれこれ財布の中の小銭を探していると、後ろに並んでいる人に迷惑になりそうなときは、小銭はあるのは分かっているのにお札を出しておつりをもらう。
そうなると当然また小銭が増える。
カード、電子マネーになったら財布も要らない。
物事は急速に進んで行く。
いつまでもニコニコ現金払いなどと言っていられない時代になってきた。