浜田屋遼太

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フランスパン

2021-09-30 | B級グルメ

フランスパンって、ちょっと気取ったりするところがある。

フランスパンのあのデザイン、あの彫像が人を気取らせる          

食べ物というより造形物、どこかの美術館で見たことがある彫刻のような彫の深さ。

ああいうものを小脇に抱えると、ガニマタおやじでも、いつもより歩幅が長めになる。

爽快、そういうつもりになる。

食パンだとこうはならない。

食パンを気取って買う人はいない。

食パンを小脇に抱えて爽快、なんてつもりになる人はいない。

フランスパンは長い。

いくらなんでも長すぎる。

フランスパンをあの長いまま丸かじりする人はいない。

フランスパンはナイフで切って食べる。

そのナイフがどういうナイフかということで、かなり気分が変わる。

フランスパンを薄汚れたまな板にのせ、菜切り包丁でギシギシやっていると、つくづく「オレって貧しいな」と思う。

そういえば誰かの結婚式のときの引き出物でもらったパン切りナイフがあったなぁ。

などと探し出してみると、幸い一度も使ったことがないピカピカ光ったナイフで切ると、スパスパきれたりして「オレって豊かだな」。

とつくづく思い、そうやってナナメに切る。

香ばしくて、噛みごたえがあって、意外なほどに水分があってモチモチと柔らかく、バリバリとムチムチの融合がフランスパンの狙いにある。

フランス人の主食はこのパンなのでしょうか。

行ったことないので、よく存じませんが。

コメント (2)
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