浜田屋遼太

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冷やし中華

2022-07-13 | B級グルメ
冷やし中華は定食屋、ラーメン屋の「冷やし中華始めました」のお知らせでシーズンが始まる。

ときは初夏。

初夏といえばキュウリ。

冷やし中華の具の基本となっているのは、ハムとキュウリと錦糸卵、といったところでしょうか。

この3本柱に店によって焼豚、蒸し鶏、クラゲ、トマト、紅ショウガ、シイタケの細切りなどを加えたりするが、基本はともかくこの3つ。

冷やし中華の具は、本当はなんだっていいのだ。

ラーメンの類は、夏場は売り上げが落ちるのでその対策を、ということで考え出されたのが冷やし中華なのである。

焼肉屋の冷麺やつけ麺とは違い、季節限定である。

具は急場しのぎでいい加減に考え出された(と思う)。

冷やし中華を食べ終わって、底に残ったタレをズルズルっとすすると、タレに混じっていたカラシがツーンと鼻にきて、このときこそ「冷やし中華を食った~」という気になるのでした。

はやしの冷やし中華          

具の3本柱の下には刻んだキャベツ、掘っても掘ってもなかなか麺にたどり着けない。

皿ではなく丼ぶり鉢ってのが凄いと思いませんか。

メッチャ量が多い冷やし中華なのでした。

そして秋風が吹くころ、知らぬ間に「冷やし中華始めました」のポスターか消えているのが、日本の正しい食文化なのであります。
コメント (2)
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