花なのか、花のなりそこないの小さな植物なのか分からないほど存在感の薄い花のようだが、とてもよろしい花である。
やたら香りの強い、そのあまり花の醍醐味がないように感じられる花だが、トイレに置いてある芳香剤「サワデー」はいつもキンモクセイの香りのものであった。
キンモクセイは秋のどこかの隙間に咲き、その香りは町を包み込むようにゆっくりと広がって漂う。
それは、季節が暮れてゆくことをただ優しく見守っているようにも思える。
見返りも求めずにね
やたら香りの強い、そのあまり花の醍醐味がないように感じられる花だが、トイレに置いてある芳香剤「サワデー」はいつもキンモクセイの香りのものであった。
キンモクセイは秋のどこかの隙間に咲き、その香りは町を包み込むようにゆっくりと広がって漂う。
それは、季節が暮れてゆくことをただ優しく見守っているようにも思える。
見返りも求めずにね