女ばかりで集まって飲む「女子会」というのが流行りはじめたとき、そうすっと自分なんかは「男子会」で、正確には「親父会」ってことか、なんて思った。
若手あるいは独身だった「女子会」が歳をとると、幼稚園とか小学校に通う母親ばかりが集まって「母会」になって、さらに歳が進んでお婆さんになると「婆会」になり、死んだ亭主の悪口大会になったりする。
女は大勢の男に混じっていると気取ってなかなにか本音が出てこないが、同性だけになると急にテンションが上がって凄いことになるんだろうなぁ、と思う。
なんとかガールというのもある。
「釣りガール」の釣り番組もあるし、登山女は「山ガール」。
そうかと思えば「森ガール」というのがいて、これは別に森で暮らしているのではなく「森にでもいそうな格好」をした女のことを言うらしい。
森にいそうな女ってどういう女でどういう格好しているのかよくわからない。
列車の写真を撮ったり乗ったりするのを楽しむ鉄道オタクを「鉄ちゃん」というけれど、最近は女も増えてきているらしい。
この場合「鉄女」ということになるのだろうか。
「鉄ガール」じゃチョットなんだかわからない。
「歴女」は歴史好きの女で、これまで男の趣味と思われてきたジャンルに女が入り込んでくるパターンか。
「女子会」と同じくらい古くなってしまった「草食系男子」というのは、昭和生まれの男から見るとなんだか果てしなく情けない。
おまえはウサギか羊さんなのか。
すると必ず「肉食系男子」というものがあらわれる。
「ロールキャベツ系男子」というのが本当にあるらしい。
いっけん草食系だけど中身は肉食系男子である、さて中身ってなんなんだ。
かと思えば「アスパラベーコン巻男子」は今の草食系の逆を言うらしい。
「干物女」とはどういう女のことか。
単純に干物が好きな女ではなく、「女」であることを放棄して、オシャレとか流行とか恋愛など何事も面倒くさがり、すっかりいろいろ乾いてしまっている女のことを言うらしい。
でもこれにしたって圧倒的多数は「干物男」のほうで、巷にはゴロゴロしている。
世の中とか生きることということを放棄した例ね。
どっちみちこういう次から次へと出てくる「族」みたいなものは、一過性の退屈まぎれのようなもので昔の実態のある「族」とは重みも寿命も違うような気がする。
なんて思うのであります。