文句なく面白い!息つく暇を与えない怒濤のアクション・シークエンス。die-hardな男ジョン・マクレーンにかかれば、ヘリコプターや戦闘機だって形無しってもんだい(笑)。前作から12年経って、どんな物語を見せてくれるかと半ば期待、半ば不安を持って公開を待っていたが、見事に今日的な題材で以て還って来てくれた。デジタル(ハッカー)とアナログ(ジョン)の見事なコンビネーションは、シリーズものにありがちな失速感もどこかに吹き飛ばしてくれたよ!過去の成功にあぐらをかくことなく、”あくまでも攻め続ける”製作者の姿勢は表彰もの!!
もちろんユーモア溢れるぼやきが特徴のマクレーン節も健在(笑)。大袈裟な大義名分もなく、もったいぶった動機付けもない、ただ目の前の敵に、満身創痍になりながらも立ち向かう我らがジョン・マクレーン。シリーズに一貫する、そのシンプルなヒーロー像が、この作品の最大の魅力と言えるのかもしれない。
脚本、キャラクター、アクションと3拍子揃って、今年見たアクション映画の中では出色の仕上がり☆今夏、イチオシのアクション巨編と言えるだろうか。できるだけ大きなスクリーン、素晴らしい音響設備の映画館で、die-hardアクションの凄さを体感して欲しい。その凄さと言ったらもう…これはSF映画かとみまがう(見粉ふ)ばかりの、現実では絶対あり得ないことばかりだから(笑)。
逆に、本作が描くサイバーテロ犯罪は、電気・ガス・水道のライフラインから、行政・経済・金融に至るまで、全てコンピュータ制御されている現代社会の脆弱さを衝いて現実味を帯びているのだから、背筋が寒くなるような恐怖を覚える。マジ・ヤバイですよ。これは。
今回の”相棒”はオタッキーなハッカー
今回の”華”はアジアン・クール・ビューティのマギーQ
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