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昨年、本作を約40年ぶり!に映画館で見た。
現代の最新リマスタリング技術で蘇った、1970年代当時のディスコ・サウンドと映像に、ド・ストライクな世代?としては思わず場所(我?)を忘れて踊りだしそうになった😄 。
"その世界観にどっぷり浸る"なら、映画は映画館で見るに限る!(見ている最中にあれこれ要求してくる家族にも邪魔されず、宅配便にも邪魔されず…)
「川を隔てて向こう側(マンハッタン)とこちら側(ブロンクス)とでは、住んでいる人間が違う。」
ハハハ…まるで多摩川を挟んで東京と神奈川とでは、はたまた荒川を挟んで東京と埼玉とでは、住んでいる人間が違うと言われているようだ。そういう隔絶感・格差感は世界の至るところで見られるものなのだろう。そして、それは昔から今に至るまでずっと変わらないものなのだ。
冒頭の「Stayin' Alive」のイントロから、観客は本作の世界観に引き込まれる。曲の軽快なリズムに乗ってペンキ缶を片手にブロンクスの通りを闊歩するジョン・トラヴォルタの若き日のスレンダーな姿には思わず懐かしさがこみ上げてくる。さらに歌詞の意味を噛み締めながらそのシーンを見ると、トラヴォルタ演じるトニーの無邪気なおバカぶりが可愛く見えて来る。
本作は単なる「ダンス映画」と思いきや、その実、社会の貧困層の閉そく感を描き、外の世界を知らないまま無知ゆえに軽挙妄動し、将来の夢も目標もなく刹那的に生きる若者たちの姿を映し出している。
私自身が年を重ねた今、本作を見てつくづく思ったことは、環境に恵まれない若者には、彼らの世界を広げるきっかけとなる「ロールモデルとなるような人物との出会い」と「適切な教育の機会」が必要なんだなと言うこと。
最近の一連の犯罪で「捨て駒」に使われている若者達の姿を見るにつけ、彼らが犯罪に手を染めることを未然に防ぐ為に社会として出来ること、やるべきことがあるのではと思う。それは社会不安の解消にも繋がることなのだから。
もちろん、そもそも本人に向上心の芽がなければ、チャンスは与えられても、そこから気付きは得られないのだろうけれど。
その意味で本作は、ことダンスに対してはストイックなトニーが、そのダンスを通してスノッブな年上女性ステファニーと出会い、彼女から刺激を受けて、新たな人生の一歩を踏み出して行く「成長物語」と言っても良いだろう。
改めて見ると、思いのほか深く、示唆に富んだ内容の作品であった。
蛇足ながら、トニーの部屋の壁に貼られた「ロッキー」「ブルース・りー」「アル・パチーノ」「ファラ・フォーセット・メジャーズ」が個人的にはこれまた懐かしく、映画的には彼らに憧れを抱くトニーと言う青年の内面が垣間見える小道具として効いていたように思う。
後年、ジョン・トラヴォルタは映画俳優として確固たる地位を築いている。本作との出会いは彼自身にとっても、俳優としての成功への階段を上るきっかけになったのではと想像すると、是非、本作を若い人に見て貰いたいなと思う。
とにもかくにもBee Geesのサントラがすんばらしくて😍 、本作を見て以来、スマホにBee Geesのアルバムを入れて、ほぼ毎日聴いている。心躍る楽曲ばかり!!!本作の後に公開されたオリビア・ニュートン・ジョンと共演の学園を舞台にしたミュージカル映画「グリース」よりも本作の方が私は好きだな😊 。
観ました、観ました〰️
ヒットしましたからね~
ジョン・トラボルタのあのシーンをノートに描いたりしてました
グリースも学生時代映画館で観ました。
因みに、学生の頃家には「ロッキー」のシルベスタスタローンのパネルが、結婚してからはシルベスタスタローン主演の「コブラ」の大きなポスターを貼ってました。
映画が大好きです
映画のパンフレットが家には沢山あります
映画好き万歳\(^^)/
ご訪問&コメントをありがとうございます。
kumanekoさんはどうやら同世代のようですね。見聞きして来たもの、経験して来たこと、共通するものが多そうです☺️。
私、映画と映画館が大好きで、毎年、映画館で新作映画を少なくとも100本以上見ます。
そもそもブログを始めたのも映画の感想を記録する為でした。ただ、感想をまとめるのは結構時間がかかるので、最近はあまり映画レビューはアップしていないですね😅。そうする気力と体力がなくて…でも、読んで下さる方がおられるなら、頑張って書いて行こうと思います。
これをご縁に、今後とも宜しくお願いします🤲。
「サタデーナイトフィーバー」リバイバル上映してたんですね!
私は公開からかなり後になってからですが、レンタルビデオで見ました。
これイケイケのダンス映画だろうって印象ですが、はなこさんが書かれてる様にアメリカの格差社会を描いたなかなかせつない映画なんですよね。
オープニングの「ステイン・アライブ」のシーンはホント、カッコよいです!
ビージーズ、ちょっと前に4枚組のゴールデンベストみたいなの聴いたのですが、やっぱりこの頃の彼らが音楽性の頂点って感じします。
個人的には「マサチューセッツ」や「メロディ・フェア」なんかの初期の歌も好きです。(*´∀`*)
そう!そうなんです。「サタデーナイトフィーバー」はリバイバル上映したんですよ。
コロナ禍で新作制作がままならなかった状況下で、過去の名作や人気作をデジタルリマスタリングで蘇らせてリバイバル上映する機会が増えたようですね。
つい最近、「タイタニック」も期間限定で公開されて、リアルタイムに見たことのない若い世代にも大きな反響を呼んだようです。上映館も限られていて、いつもチケットは完売状態で、私は見られませんでした…残念!確か公開当時は息子がまだ小さくて映画館になかなか行けない時期だったので、映画館では見たことないんですよね。
「サタデーナイトフィーバー」は確か私が高校生の頃に公開だったと思いますが、映画館で見ました。当時としてはスタイリッシュな映像で、ビージーズが手掛けた音楽も相まって、すっかり心を奪われてしまいました。それを40年の時を経て再び見たことで、また違った感慨をもたらしてくれて、本当に映画って良いなあとしみじみ思いましたよ。
それは小説にも言えることだけれど…恋愛のレの字も知らない高校時代に読んだ「嵐が丘」、大人になって改めて読み返したら、高校時代に理解できなかったことが漸く腑に落ちました。20代でこの小説を書き上げたエミリ・ブロンテ、天才だわ。
話を「サタデー」に戻すと、私が持っているビージーズのアルバムも映画のサントラではなくて、ベストアルバムですね。だから初期の作品も「サタデー」のきらびやかな作品達も入っています。
「マサチューセッツ」も「メロディ・フェア」も素敵ですよね。それから映画「フィフティ・フィフティ」の主題歌にもなった「トウ・ラブ・サムバディ」も大好きです!メロディラインが美しくて…
ところで、実は火曜日に東京ステーションギャラリーで「佐伯祐三展」を見た帰りに、八重洲ブックセンターに寄ったんですよ。あいにくごみつさんの姿は見えませんでしたが…数年後に商業施設でテナントとして復活?とは言え、やっぱり寂しいですね。書店の壁に掲げられたブックセンターファンの別れを惜しむ声が心に沁みました。
昨日はスピルバーグ監督の自伝的映画「フェイブルマンズ」を見て来ました。監督の(恋愛も家族のことに関しても)ほろ苦い青春時代も描きつつ、一貫して監督の映画への愛が溢れた作品でした。スピルバーグ監督も、自らの人生を総括する年齢になられたんですね。歳月の流れを感じて、ちょっと寂しいです。
それでは、また。
はなこさん、八重洲に来ていただいたんですね。
有難うございます!
今週の火曜日は出社はしていたのですが、今、返品作業におわれていて別の場所で作業をしている事が多いのです。せっかく来ていただいたのに、申し訳ありませんでした。(*_*;
そうそう、作家や版元の方、お客様にコメントをいただいているんですよね。これも感謝、感謝です。
私も昨日「フェイブルマンズ」見てきました!これは多分、最近、お父様が100幾つかで亡くなったから作ろうって思ったのかもですね。
凄く、良い映画でした。
ジョン・フォード役がデビッド・リンチだったのがびっくりでした。(笑)
先日は私一人ではなかったの全ての階を見たわけではありませんが、書籍が撤去されてスカスカになった書棚を見ると、やはり寂しかったですね。
お会い出来なかったのは残念でしたが、お仕事中なのですから仕方ありません。
惜しまれつつ一つのステージ終えられるのは八重洲ブックセンターが多くの方々から一定の評価を得ていて、今後の新たな展開も期待されている証拠で、そこで働いていた方々にとっては勲章のようなものですね。
改めまして、ごみつさん、お疲れ様でした!
映画「フェイブルマンズ」誕生の裏には、お父様とのお別れがあったんですね。親との別れは確かに親との関係性を通して、自分の人生を振り返るきっかけになるのかもしれない。
中学生の頃の友人達を巻き込んでの映画制作では撮影手法の斬新さに才能の片鱗が見えて、さすがだなと思いました。
露骨な人種差別も描かれていて、多感な時期に受けた痛みは後々まで彼を苦しめたのではと想像すると、こうした行為はつくづく残酷で愚かなものだなと腹が立ちます。でも、いつまで経ってもなくならないんですよね😔。監督はそうした下劣なモノに対して、
圧倒的な才能と実績でスマートに反撃している印象です。
カメオ出演的なリンチ監督の登場は茶目っ気もあって楽しかったです。
スピルバーグ監督は当初(USJにはない)USHのスタジオツアーに参加して撮影所スタッフとのコネクションを作り、映画制作への足掛かりを掴んだそうですね。実際の撮影所跡地に作られたUSHならではのエピソードで、いかにも映画の都と言う感じ!
これからも素敵な作品に出会いたいですね。