はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

こんな話もある

2008年02月27日 | はなこのMEMO
最近聞いた話には心境複雑になった。

★C型肝炎訴訟もひとつの区切りがついた。と言っても、患者団体にとっては製薬会社という最後の壁が残っている。それに関して、元製薬会社勤務の友人が思いがけないことを言った。
「確かに製薬会社の責任は大きいけれど、もし、あの場で血液製剤を使っていなかったら、彼女達はほぼ確実に出血多量で死んでいたと思うよ」
もしあの場で血液製剤を投与されることなく死んでいたら、20年間をC型肝炎で苦しむことはなかったのか?それともC型肝炎という厄介な荷物を抱えつつも、20年生き長らえたと解釈すべきなのか?人によっては暴言と受け止められかねない発言ではあるが、医療技術の発達によって昔ならその場で失われていた命が救われたケースであることは否定できまい。しかし人間が関与することに万全はない。命を預かる仕事では他の仕事以上に慎重さと正確さが求められる。携わるひとりひとりの自覚はもちろん、何重ものチェックで出来る限り危険を排除するシステムの構築が必須なんだろう。そこで陣頭指揮を取るべきは、もちろん行政機構である。厚労省にその自覚がなかったからこその”事件”なのだと思う。

【追記】
今朝(28日)の報道によれば、製薬会社が投与患者全員を特定できるデータを持っていることが判明したそうだ。おマヌケなことに厚労省はそのデータの存在を知らなかったそうだ。人の命に関わる(感染の有無を知ること、治療は一刻を争う)重要事項なのに、それをひた隠しにして来た製薬会社の誠意を疑うし、厚労省の監督官庁としての能力にも疑問符が付く実態である。

☆中国ギョーザの中毒事件を機に国産志向が急激に高まったことを受けて、農業の盛んな北関東出身の友人が言った。
「国産野菜は安全だとか、有機農法野菜を有り難がっている風潮があるけど、近所の農家の人が『曲がったキュウリも有機栽培と言えば高く売れる』と言っていたのを聞いたことがあるよ。」
従来なら見た目重視から「できそこない」(←もちろん作物としてはそんなことはない)として市場に出回らなかったはずの曲がったキュウリが、自然な形=有機農法作物として高値で取引される。全ての有機栽培野菜が「看板に偽りあり」と言う訳ではないけれど、一部ではそんな不正もまかり通っているのだろうか?もしそうだとすれば、消費者もバカにされたものである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東近美の『わたしいまめまい... | トップ | 第80回アカデミー賞授賞式... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。