はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

寂しいです…

2016年07月31日 | 気になったニュース
 元横綱千代の富士、現九重親方(本名:秋元貢氏)が、今日の午後4時頃、膵臓がんで亡くなられたそうだ。

 昨年、親方が膵臓がんの手術をされたとのニュースに、がんの中でも予後が芳しくなく、5年生存率も低いとされる膵臓がんだったことに、正直ショックを受けた。親方は毎年受けている人間ドッグで早期発見とのことだったが、それでも膵臓がんの治療、根治は難しかったのか…

 私は親方が現役で千代の富士関として活躍していた時代に、千代の富士関が好きで大相撲を見ていた人間なので、自分にとってのヒーローがこの世を去ってしまったような寂しさがある。

 千代の富士関登場以前の力士と言えば、でっぷりとした体格で、その重量に物を言わせて取組むイメージが強い中で、ヘラクレスばりの筋骨逞しい体躯で、敏捷で多彩な動きを見せる千代の富士関は異色で、それが相撲には興味のなかった私を惹きつけた。精悍な顔つきも魅力であった。

 日本人離れした筋肉にステロイド使用疑惑もあったが、ファンとしては「肩の脱臼癖を克服する為に筋肉を鍛え上げた」と語っていた千代の富士関の言葉を信じたい。

 千代の富士関に纏わるエピソードで、個人的に印象に残っているものがふたつある。

 20年以上前に、初めてロンドンを訪ねた時に、マダムタッソー蝋人形館には、世界の名だたる人物達と共に千代の富士関の蝋人形も展示されていて、日本人として誇らしく感じたのを覚えている。記念にその蝋人形と写真にも納まった。

 昨年だったか、一昨年だったか、「開運なんでも鑑定団」では、以前タニマチからいただいたと言う藤田嗣治作の婦人像に3,000万年の高値が付いて、一緒に出演した若手力士らに、元大横綱としての貫録を見せつけたのが印象的だった。

 その時の茶目っ気溢れる笑顔が今も鮮明に思い出されるので、亡くなられたことが今ひとつ実感できない。否、信じたくない。

 本当に悲しい。寂しいです。


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