はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

4年ぶり5度目のイタリア🇮🇹(3)チンクエテッレ

2024年01月26日 | 海外旅行(旅の記録と話題)
5つの村が海岸に沿って並ぶチンクエテッレCinque Terreにある村のひとつ、ヴェルナッアVernazzaにて、美しい海景をバックに。

リグーリア海mar ligureに沿って緩やかな曲線を描く海岸線の一帯をリヴィエラRiviera と言うようですが、そこには等間隔に5つの漁村が並んでいます。その総称がチンクエテッレCinque Terre。イタリア語でCinqueは5、TerreはTerraの複数形で、ここでは町や村を意味します。

村の名前はジェノバGenova寄りからモンテロッソ・アル・マーレMonterosso al MareヴェルナッツアVernazzaコルニーリアCornigliaマナローラManarolaリオマッジョーレRiomaggiore

今回、私達はジェノバGenova からバス🚌でレヴァントLevantoまで移動し、そこからローカル列車🚃に乗り、ヴェルナッツアマナローラリオマッジョーレの3つを訪ねました。


ローカル列車。意外にスタイリッシュな外観。人気観光地ですものね☺️。日本のメーカー日立製作所製でした👍。異国で自国の会社の製品が活躍しているのを目の当たりにすると、嬉しいですね☺️。


車内の様子。新しくて清潔感があります。快適快適☺️。


最初の訪問地ヴェルナッツアに到着。朝から市が立って活気があります☺️。建物の色合いも温暖な土地らしく華やか。色の統一感のなさが楽しかったりする☺️。


駅前に大きな地図「ヴェルナッツァとそのテリトリー」もありました。

とれたての新鮮な野菜の数々が並んでいます。

本当にな家並み!


海辺まで来ました。空の柔らかな色合いが印象的。秋の空ですね☺️。


天気が良いと風景も映えますね☺️♪海はエメラルドグリーン


とにかく風光明媚です。


さらに展望台を目指して高台へと向かいます。(私は本当は)坂が苦手なんだけど、夫の後に付いてえっちらおっちら💦上って行きます。

途中で重いスーツケースを抱えた女性2人とすれ違いました。傍目には移動が大変そうでしたが、ご本人は淡々と階段を一段一段降りていました。欧米の女性はタフだなあ…自分なら無理😫。


背景の空も海も紺碧で、湾沿いに聳え立つ13世紀ジェノバ・ロマネスク様式の教会の塔との色のコントラストが素敵です💓。

フォトスポットでハイ、チーズ🧀。添乗員さんに撮って貰いました。


丘の斜面にへばり付くように建つ家々。長崎市の家並みを思い出します。


展望台からの眺め。絶景なり…



海の透明度が何とも言えません。お天気に恵まれて本当に良かった☺️。翌日、当地は曇り空だったらしいです。私達は本当に運が良かったです。

この日は10月半ばとは思えない陽気で、坂を上ったこともあり、汗だくになりました💦。日差しも眩しかった😎 。松の木陰で一息つく夫。


何気ない街並みも絵になります☺️。


熱心なクリスチャンのお宅なんでしょうか?手作りっぽい装飾が目に付きます。


駅近くの観光案内所にて。チンクエ・テッレは中国語で「五漁村なんですね😲。そのまんま😀

そう言えば、展望台を下って駅に向かう途中、中国人や韓国人の団体ツアーに遭遇しました。彼らには「互いに道を譲り合う」他者への気遣いが一切頭にないのか、道幅の狭い通りでも擦れ違う私達に配慮することなく横に広がったまま向かって来ました。

結局、道を開けてくれないので、私達は彼らが通り過ぎるまで、壁際で待つことに。

中国人も韓国人も海外への渡航が随分増えたとは言え、こと団体ツアー参加者に関しては、まだ洗練とは程遠い状況だなと感じました。日本人もかつて通った道なのかもしれませんが😅。

実は中国人を巡っては、この後、とんでもない事態が起きたのでした😫。


次の村マナローラへ向けて、列車で再び移動です。

この日は本当に空が青く澄んで…気持ちが良かったです😊

旅に出ると、別に鉄男・鉄子でなくても、駅を走り去って行く、或いはホームに滑り込んで来る列車の写真を撮りたくなるものですね。もちろん、私もそのひとり😊

添乗員さんとチンクエ・テッレ観光でお世話になった現地ガイドさん。イタリア語で話しかけたら、「まるでイタリア人のようね。」とイタリア語を褒められました。お世辞でも嬉しい☺️。添乗員さんはイタリア留学経験者で、イタリア語がペラペラでした。



マナローラの絶景。最初のヴェルナッツアで精魂使い果たしたのか😅、目ぼしい写真が殆どなく…しかし、真っ青な空と建物の色のコントラストがやっぱり美しい😍。

こちらはオレンジ色を基調とした家並みですね。

当地には「愛の小道」と呼ばれる有名なトレッキングコースがあるのですが、2012年9月に土砂崩れがあってから、未だ一部しか再開していないようです。


最後の訪問地リオマッジョーレで自由昼食です。よく動いたせいか、すごくお腹が空いたので、町の奥(坂を上って行く)まで行かずに、近くにあったレストランで食事しました。

レストランはツアーメンバーの誰もが必ず通るメインストリートに面していたので、グループからはぐれないよう(また列車🚃で移動するので集合に遅れないよう😅)、店内ではなくテラス席にしました。

注文は全てイタリア語で😉。せっかくイタリアに来たんですから、日頃の学習の成果を試す為にも、とにかくチャレンジですね。

ルッコラとトマトのサラダ。ドレッシングはオリーブオイルとバルサミコ酢と塩コショウを、自分で適宜合わせたもの。野菜が瑞々しいので、それで十分。


トマトとジェノベーゼソースのブルスケッタ。ボリューミィ。




前日と食べ比べてみたくて、またトロフィエ(ショートパスタの一種)のジェノベーゼソースを。正直、パスタが一部硬くて美味しくなかったです。ソースも滑らかさが足りないかな?


トマト・スパゲッティ。なんだかトマト尽くしだな😅。これは美味しかったです。やっぱりイタリアはトマトが美味しい。


お店の名前はNonna Vittoria。ヴィットリアおばあちゃんの店、ですね。店員さんに聞いたら、現オーナーのおばあちゃんが始めたお店なんだそうです。

だからなのか、現地のリタイアしたおじいちゃん達も数人、テラス席でまったりしていました


因みに、お勘定を払う時に、パスタが一品硬すぎたと店員にクレームを入れる?と、素直に謝ってくれて、そのパスタの代金は半額になりました😲。

旅ではちょっとしたトラブルは付きもの。

以前、イギリスのホテルでも、飲んでもいない部屋の冷蔵庫のミネラルウォーター代を請求されたことがあり、その時は毅然と「私は飲んでいない」と英語で主張したら、請求は取り下げられました。その時点でミスの原因が不明だったので、ホテル側からの謝罪はありませんでしたが。

さて、事前にネットで仕入れた情報では、ランチの費用は1人3,000円程度とありました。

しかし、現地で実際にランチを外食した感触としては、ビール等のアルコール(夫はワインが苦手)やジュース(私はお酒が殆ど飲めない体質)にサラダ、パスタにもう1品で、1人4,000から5,000円程でした。恨めしや、円安😭。まあ、観光地は国を問わずどこも価格はお高めですね…🪽

ツアーメンバーの中には町の奥まで行って、「美味しい店」(ご本人談)を見つけた方もいたようです。その美食への執念が私には残念ながら無い😅。

帰国後もチンクエ・テッレの風景を思い出せるようにと、レストランのすぐ横の土産屋さんで飾り皿を買いました。5つの村の地形的特徴を捉えた造形。


そこの店員さんの話では、コロナ禍の間は客足がパッタリ途絶えた一方で、コロナ禍が明けた今夏は信じられないほどの数の観光客が押し寄せたんだそう。(だいぶ人出も落ち着いた)今の時期に来たあなたはラッキーだ、と言われました。

そう言えば、レストランも土産屋さんも支払いは現金のみを受け付ける形でした。ツアーメンバーの間では、「都市部のようにはキャッシュレス化が進んでいない」と言うより、「納税逃れ」ではとの意見がもっぱらでした。実際のところはどうなんでしょう?

パラソル⛱️が立っている辺りが、利用したカフェ・レストラン。


そこそこ長いトンネルを通って駅へ。海のすぐ側まで山(丘?)が迫り出している地形だからなんですね。

その地形のせいで、この一帯は長い間交通手段が船のみで開発が遅れ、その結果、ひなびた集落が残り、独自の文化が育まれたんだとか。

現在、人々はそのレトロな佇まいと独自の文化に惹かれて当地を訪れるのです。

そして貧しかった村が、今では世界的に有名な観光地になったのですから、何が幸いするか分からないものです。

チンクエ・テッレとその周辺地域は、ユネスコの世界遺産に登録されています。

その後、リオマッジョーレ駅から、🚌バスのピックアップ場所である町ラ・スペツィアLa Speziaへと列車で向かいます。



チンクエ・テッレ、本当に素敵な場所でした💓。


つづく…

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7 コメント

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ボンジョルノ (さなえ)
2024-01-28 12:02:29
はなこのアンテナさん こんにちは

初めて聞く、見る地名ですが、地図をアップしていただいたので~旅行気分になれます
風光明媚な街 坂やがけが多くて秘境?人気なんですね
叶いませんが…のんびりと歩いてみたくなります

自由昼食 どれもこれも美味しそう
これだけオーダーできるのは 精通しているからですね
私はピザだけだった(それでも一苦労)
イタリア語で直接対応できるのは強みですよ
とても楽しそうです

英語で話しかけたらイタリア語が…情けなくなったのを思い出しました

お次はどちらでしょう~
返信する
「私も名前を知っていただけ」 (はなこ)
2024-01-28 12:45:38
さなえさん、Buongiorno!

チンクレテッレは私も名前だけは聞いたことがあったのですが、どんな場所かは全然知らず、今回初めて行って素敵な場所だなあと思いました。シーフード料理など美味しいのでしょうね。私はアレルギーがあるのでメニュー選びが難しくて。

おそらくローマやミラノのような大都市圏とは異なり、移民は少ないのではないかと。だから、元々の地元民と接することが出来る素朴な村々だと思います。しかも大都市圏のイタリア人(白人)ってスノッブだったりするから、こちらの人はおしなべてフレンドリーな印象でした。

土産屋のお姉さんは、夏の混雑に本当にウンザリした様子でした。

ただ、私達ツアーグループは朝早めに現地を訪れたおかげか、それほど混雑はしておらず、比較的ゆっくり観光できたのですが、最初の訪問地ヴェルナッツァの観光を終えて駅に戻る時には中国人ツアーが2グループ、韓国人ツアーが1グループに、欧米系のツアー客と、観光客が団体でドッと押し寄せた感じで、広くはない通路がごった返す感じでした。

オフシーズンでこうなんですから、夏の混雑時はどうなっていたんだか…

そう言えば、森進一さんの歌に「冬のリヴィエラ」ってありましたが、この地を歌った歌なんでしょうか?!

改めて地図を見ると、フランスと地続きになっているので、サンレモ音楽祭で有名なサンレモがフランスの国境沿いにあるとか、ニースやカンヌが意外に近いことが分かって面白かったです。

旅行って、失敗した時やトラブルのエピソードの方がいつまでも記憶に残っているもので、失敗やトラブルも旅の記憶を留める意味で悪くないなと思います。

にしても、ヨーロッパで出会う中国人や韓国人は、全員とは言いませんが、感じの悪い人が多いです。日本人に対して対抗意識丸出しと言うか…💦
返信する
こんにちは。 (ma16rira(まーこ♪))
2024-01-28 17:15:37
はなこさん こんにちは♪
今回も写真が一杯で 楽しいです。
カラフルなお家も 可愛いですね。

丘の斜面にへばり付くように建つ家々 海が近くて
美しい景色が 素晴らしいです。
暮らして行くには 階段が多いので大変かもですね?

はなこさん イタリア語が上手で 通じるので レストランの注文も出来て 素晴らしいです。

別府も 中国・韓国の観光客の方が多いですよ。
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Unknown (yumetonbo)
2024-01-28 22:38:07
イタリアいいですね。

ジェノバは行っていないのですが、ポルトフィーノに泊まったことがあります。
ミラノで「最後の晩餐」を見てピサに行く途中です。
2000年当時日本の人には会いませんでした。
母と二人旅です。
ホテルはみなリゾートで一週間ほど泊まるのが普通で私達は一泊。「どうしてなの?って尋ねられました。なんと答えたか?です。
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Unknown (yumetonbo)
2024-01-28 23:06:31
こんばんは。
いつも楽しみにしてブログ拝見しています。
母と二人旅でミラノの「最後の晩餐」を見た後、チンクエテッレの少しジェノバ寄りのポルトフィーノに泊まったことがあります。次の日はピサの斜塔に汽車で行きました。皆一週間以上海辺でゆっくりするらしく、ホテルの人になぜ一泊で帰るのって聞かれました。
2000年当時日本の人には会いませんでした。

また旅行記の続き楽しみにしています。
返信する
Unknown (hanakonoantena20220612う to)
2024-01-28 23:17:01
まーこさん、Buona sera!

チンクエ・テッレは名前を聞いたことはあるけど、どんな所か全然知りませんでした。

個人ではたぶん行くことはなかったと思うので、ツアーで連れて行って貰って良かったです。

お天気にも恵まれて良かったです。晴れていたから、チンクエ・テッレの海や空や家並みの美しさが堪能できたのでしょう。イタリアの10月は雨が多いらしいので、ラッキーでした。

イタリア語は旅行会話程度なら話せるようになりました。向こうもアジア人のおばちゃんがイタリア語なんて話せると思っていないから、行く先々で自分のまだまだ拙いイタリア語を褒められて、今後のイタリア語学習のモチベーションが上がりました☺️。

まーこさんの所は日本有数の温泉地なので、特にアジア系の方々には人気でしょうね。私が行った時も、台湾の方々と地獄めぐりのバスツアーで一緒になりました。
返信する
Unknown (hanakonoantena20220612う to)
2024-01-29 00:12:43
@yumetonbo Buona sera Yumetonboさん☺️。

Portofinoを地図で確認したら、GenovaとCinque Terreのちょうど中間にある海沿いの町ですね。

どうして、この町に行かれたのでしょうか?

欧米では海沿いのリゾートでは最低でも1週間は滞在するのが常識なので、たった1泊は不思議がられたことでしょう。

私も中東駐在時に短い休暇で、飛行機で1時間半のところにあるキプロス共和国に、3泊4日の日程で滞在したことがありますが、レンタカーをなかなか貸して貰えませんでした。業者の理由は1週間単位で貸し出しているから。4日間なんて貸したことがないと。

でも粘り強く交渉してどうにか貸して貰えました。オートマティック車はなくて、古いマニュアル車。慣れない土地でマニュアル車の運転はスリリングでした😅。

30年前のことですが、ロシアの富裕層の家族連れが、休暇でホテルに長期滞在していました。娘である小学生の女の子達は英語が堪能でした。

4年前に「最後の晩餐」目的で、日本からオンラインで鑑賞予約もしてミラノに行ったのに、前日にお腹を壊してしまい、結局「最後の晩餐」を見られませんでした😢。

どうやら前々日に地元民に人気だと言う飲食店で食べた「牛肉のカルパッチョ」に当たったみたいで😅。やっぱり先進国であろうと、海外で生肉は危険ですね。私が馬鹿でした😅。

Yumetonboさんも、旅の思い出、どんどん綴ってくださいね。楽しみにしております☺️。





「最後の晩餐」いつか見に行きたいです。

海外旅行もかつてのNokyo(農協)の団体ツアーから徐々に大衆化して、イタリア旅行もリピーターが増えたので、大都市以外のCinque Terreなどに個人やツアーで訪れるようになったのでしょうね。
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