はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

この世に生を受けたなら幸せになりたい

2006年10月26日 | はなこ的考察―良いこと探し
今朝のみのもんたの番組で、一連の”いじめ”報道に関連して
日本全国から番組へ寄せられた5000通近いFAXやメールの
中から幾つかが紹介されていた。
その最後のメールの結びの言葉(一言一句正確な引用ではなく
ニュアンス)が印象に残った。
誰も幸せになれない”いじめ”なんてやめよう!
いじめられる側はもちろんのこと、
いじめる側も自分自身を人間として貶めるだけで、
まさに不毛の行為。それが”いじめ”の実体だ。

今日は友人と連れだって展覧会に行って来た。
この友人は隣人達との人間関係にずっと悩んでいる。
せっかく念願の素敵なマイホームを手に入れたのに。
私にはいろいろ言いやすいのか、
会うと大抵私は彼女のグチの聞き役になる。
それはそれで私としては結構シンドイことだけど、
友人の心がそれで幾らか軽くなるのであればと
聞き役に徹している。

友人が言った。
「女性って、ジェラシーの塊なのね」
同じような価格帯の、似たような戸建て住宅に住むが故か、
ちょっとした差異に一喜一憂する人がいるそうだ。
夫の職業、子供の学校、持ち物、庭木や草花etc…
そんなもので序列づけをするそうだ。
そして優越感に浸ったり、ジェラシーの炎を燃やしたり。
ジェラシーの炎は、仲間外れのような”いじめ”の形で、
攻撃の刃を向けるのだそうだ。

アホらし…

あるグループは夫の年収の高さで自分達の序列づけをし、
銀行員の妻を頂点に、メーカーや自営業者の妻達が
取り巻き連として傅(かしず)いているそうだ。
そして、メーカー妻は「ウチの旦那は安月給で」と
自分の夫のことをやたらと卑下するのだそうだ。
そんなことを言われているとは露知らずに、
日々必死に職場で働いている夫は気の毒である。

メーカーとはモノ作りの企業であり、
日本の産業を支える屋台骨のひとつだ。
天然資源に恵まれないこの国では、
国民の勤勉さと叡智が大きな財産だ。
以前こちらに書いたように、モノ作りの企業は
新製品開発に明け暮れ、その費用捻出のために、
社員への利益の還元率は低くならざるを得ない。
ただそれだけのことである。
日本経済への貢献度から言えば、
十分誇るべき立派な仕事なのである。

それを単に収入の多寡で貶めるとは、
妻としてあるまじき行為だと思う。
家族の為に矢面に立って働く上で、
夫は辛い思いを沢山しているはずだ。
家族の一員として、そんな夫を貶めるようなことは
絶対してはならないと思う。
もちろん、子供の前でも。

なぜなら、そんなことをして誰が幸せになれる?
せっかくこの世に生を受けたなら、
縁あって夫と結ばれたなら、
どうしたら自分や夫や自分と関わる人々が
幸せになれるのかを第一に考えて、
行動すべきじゃないのか?


友人の話を聞いて、そんなことを思ったのだった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 試写会に行って来ました… | トップ | 誇り、プライド(自尊心) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。