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このフリーパスポートは、このシネコン独自の顧客サービスで、映画の上映時間を分単位でマイル換算し、6、000マイル溜まったら取得できるものだ。マイレージには有効期限(2年?)があるので、その期限内に6,000マイルに到達しなければならない。
映画1本、上映時間が2時間前後、1本当たり100マイルとしたら、6000÷100÷12で、1月当たり5本の映画を当該シネコンで見れば、1年でフリーパスポートを取得できる計算だ。月5本なら週1強で見れば良いから、映画フリークなら、そんなに難しいことではない。実際は、そのシネコンで毎週見るとは限らないので(一般受けする映画をメインに上映するシネコンなので、毎週見たい映画があるとは限らない)、私の場合、2年かけて取得することになる。
最寄りの当該シネコンは今年で開業10年で、私の1ケ月フリーパスポート取得も、今回で3度目だ。シネコンも近年は過飽和で経営環境が悪化していると聞く。この、映画フリークには堪らないサービスもいつまで続くのやら…できれば、いつまでも続いて欲しい
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このフリーパスポートで見た映画は以下の通りだ。
①⑦「フランケン・ウィニー」
②⑫「大奥~永遠~右衛門左・綱吉編」
③⑤「妖怪人間ベム」
④⑪「トワイライト・サーガ・ブレイキング・ドーン」
⑤⑬「恋のロンドン狂騒曲」
⑥⑩「96時間リベンジ」
⑦④「LOOPER」
⑧⑨「ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻」
⑨③「TED」
⑩②「アルバート氏の人生」
⑪①「ライフ・オブ・パイ」
⑫⑥「東京家族」
⑬⑧「ストロベリーナイト」
人によっては、このフリーパスポートで20本前後は見るらしい
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因みに、一覧の作品に付いている番号で、最初に付いているのは見た順序。2番目に付いているのは、オススメと言うか、私自身が感銘を受けた順位だ。
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オススメ1位の「ライフ・オブ・パイ」は名匠アン・リー監督渾身の1作で、監督の下、3,000人のスタッフが4年の歳月をかけて創り上げたものだと言う。原作はカナダ人作家が2001年に上梓した、英国ブッカー賞受賞のベストセラー小説で、「児童文学の傑作」の誉高い作品。
先日、監督へのインタビュー映像を見たが、監督はアジア・ヨーロッパ・アメリカと、文化圏による作品に対する反応の違いを興味深く語っていた。この作品は主に監督の故国台湾で撮影されており、監督は、カナダ人作家によって書かれた、インド人青年が主人公の原作を、アジア人である監督が、映画として世界の人々に届けることに大きな意義を感じていると語っていた。
家族と共に移民先のカナダに向けて出航した船の遭難により、ただひとり太平洋に投げ出された少年パイ(←自ら付けた愛称)。救難ボートに偶然乗り合わせたのはシマウマ、ハイエナ、オランウータン、ネズミ、そしてベンガルトラだった。死を覚悟する極限状況の中で、少年は何を見、体験し、考えたのか?
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3D映像作品としては先駆の「アバター」に遠く及ばない、との評がある一方で、「大変な映像技術の進歩が凝集しているわけだが、『驚異の映像』ではなく『ものがたりの驚異』を前面に出しているところに、この映画の勝利がある。」との見方もある。
後者は映画評論家の宇田川幸洋氏が新聞の映画評で述べていたもので、彼の言を踏まえて本作を見てみると、「ものがたりを語るための道具としての映像表現」の素晴らしさに改めて感服する。本作ではまず、ものがたりありき、なのである(その"ものがたり"に心動かされたからこそ、監督も映画化を思い立ったのだろう)。
アン・リー監督はどのような手法で、文字として綴られた小説から得た自身のイマジネーションを、映像技術のスペシャリスト達に伝えたのだろう?イマジネーションを映像へ、と言うと、今は亡き黒澤明監督の絵コンテが真っ先に頭に浮かぶのだが、今や映像制作に膨大な数の技術者が携わる映画制作の現場で、本作のようなスケールと完成度の映像表現を実現させるのは容易ではなかっただろう。
冒険譚でほぼ出ずっぱりのベンガルトラは殆どがCG映像らしいが、スタッフはモデルとなったトラの動きを丹念に、それこそ起きてから寝るまでを観察し、200万本とも言われるトラの体毛の表現にも15人のスタッフが専従したらしい。監督が目指す映画の、ものがたりの世界観を表現すべく尽力した数多くのスタッフ。エンドロールで名前が紹介されることはあっても、その多くは人々の記憶には残らない無名に近い職人だ。
その労に報いるべく、「3,000人のスタッフが4年かけて創り上げた本作を、是非多くの人に見て貰いたい」と、インタビュー映像で監督自ら強く訴えかけたのが印象的だ。自身が頭の中で思い描いた映像が、実際の映像として大きなスクリーンに映し出された時の監督の気持ちはどんなものだったのだろう?その映像によって語られる冒険譚に、どれだけ多くの人々が心を動かされるのだろう?
ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」が登場してから3年。デジタル3D映像技術は、本作でひとつの到達点を見たような気がする。技術の高さは当然の前提として、その技術を使って物語の世界観をいかに的確に表現するのか?デジタル3D映像技術の分野は、そこが問われる段階に入ったと言えるのかもしれない。
とにかく、本作は映画館で見なければ、その魅力が半減すると言っても過言ではないだろう。米アカデミー賞作品賞最有力とは言わないまでも、(特に邦画でその傾向が顕著なのだが)映画作品としての必然性が感じられない作品が少なくない中、本作は見終わった後、確実に「映画を見た
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他の作品についても、おいおい感想をしたためて行きたい。
元々、映画の鑑賞記録として始めた当ブログだが、このところ殆ど書いていなかった
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