最近は特に寝汗が酷いので、枕カバーの上にさらにフェイスタオルを載せています。
今日の夫の枕は、5,000円札の図柄のタオル。昔、日本銀行本店の向かいにある貨幣博物館で購入した土産物品です。
そのタオルの樋口一葉が、変顔になってしまっている(笑)。一葉さん、せっかくの美貌が…ごめんなさいね🙏。
息子の通った横浜の中高一貫校では、保護者向けの社会科見学が年に一度あり、社会科教師T先生の引率で、日本銀行本店、靖国神社、横浜開港記念館などに赴き、親も童心に返って勉強させて貰いました。
とても楽しかった。
樋口一葉柄のタオルも、その時々に買った土産物のひとつでした。
でも10年ほど前に、楽しく分かり易い解説が好評だったT先生が40代の若さで病気の為に亡くなられたと、自宅に届く息子の同窓会報で知りました。
残念なお知らせでしたが、先生が学校で撒かれた学びの種は、教えを受けた生徒たちのみならず、年に一度お世話になっただけの私のような保護者の内でも、確実に芽を出し🌱、育っていると思うのです。
つい先日も、私が30代に学んだ美大2年の時、教養ゼミで指導を受けた教授が、昨年60代で亡くなられたと知りました。
ギリシャの大学で博士号を取得され、厳しい指導で知られた先生でしたが、私の大学卒業時、私の卒論を所望され、せっせとコピーを取ったのが懐かしく思い出されます。
先生から卒業する私へのはなむけの言葉は「今日から、君も僕と同じ研究者の端くれだ。精進しなさい。」と言うものでした。
残念ながら、今の自分はとても研究者の端くれとは言い難い体たらくですが…
また、短大時代に教えを受けた教授のひとりとは40年近く交流が続いており、80代近い現在もなお精力的に研究を続けておられる先生から、先生の最新論文が掲載された冊子が送られて来ます。
それを拝読する度に、「君も勉強は続けているのか?」と叱咤激励されているようで、思わず背筋が伸びます。
小学生の頃から続く、こうした恩師とも言うべき方々との出会いは、私に様々な気付きを与え、学ぶことの楽しさ、そして学び続けることの大切さと覚悟を教えてくれた、かけがえのない機会だったように思います。
もちろん広義には、私に気づきを与えてくれる人々すべてが、人生における恩師と言えるのでしょう。