『県のたより』７月号に、神奈川県受動喫煙防止条例制定に関する記事があった。以前の記事の続報と言う形で、記事の要約と、それについて私なりに感じたことを、ここに記しておこうと思う。
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まず、受動喫煙の危険度！
火のついたたばこから流れる煙には４０００種以上の化学物質が含まれており、その内２００種以上が有害である。特に喫煙者が肺に吸い込む主流煙より、はき出された副流煙により多くの有害物質が含まれている。そのため、受動喫煙は肺ガンや心臓疾患など、多くの病気の原因になる。
具体的には…タール：副流煙の含有率は、主流煙の３．４倍
以下、一酸化炭素：４．７倍、ニコチン：２．８倍、アンモニア：４６倍など
タール：”ヤニ”の原因物質で、ベンゾピレンなどの発ガン物質を含む
一酸化炭素：赤血球のヘモグロビンと結びつき、酸素運搬機能を阻害する
ニコチン：依存性を高める。また、心拍数の増加、血圧上昇、末梢血管の収縮を引き起こす
アンモニア：粘膜を刺激し、涙が出るなどの原因となる
好き好んで吸っている本人はともかく、周囲にいる家族や他人にまで、しかもより多くの、このような有害物質を吸わせるのは問題だと思う。特に幼い子供のいる親はよく考えた方がいい(実は一番憂慮しているのが、乳幼児の受動喫煙なのだ。幼い子供は親にされるがままで、その有害性を知る術も、嫌煙を訴える術もないからね)。
実際、下記のようなレポートもある。
◆「子供の受動喫煙」(横浜市衛生研究所のHPより)
神奈川県では、県民の健康を守ることを目的に、新しい受動喫煙防止のルール作りを進めている。具体的には条例制定の検討だ。それに向けて、これまでに県民、施設管理者、たばこ製造・販売業者などさまざまな立場の人々から意見を聞いて来たらしい。４月末には以下の通り、条例の基本的な考え方を公表している。
公共施設における禁煙条例(仮称)の基本的な考え方
１ 受動喫煙(室内またはこれに準ずる環境において他人のたばこの煙を吸わされること)を防止し県民の健康を守るため、県、県民等および事業者に責務を定める。
２ 不特定多数の者が利用する公共的施設における屋内等での喫煙の禁止を定めるとともに、普及啓発その他受動喫煙防止促進に必要な施策を定める。
３ 屋内等での喫煙を禁止する公共施設として検討しているのは、学校、病院、官公庁施設、商店、飲食店、宿泊施設、公共交通機関等(不特定多数の者が利用することを目的としていない施設は対象外)。
４ 対象施設の管理者に対し、禁煙であることの表示や喫煙設備の撤去等を義務付けるとともに、県民等に対し、当該施設では喫煙しないことを義務付ける。
５ 条例の実効性を確保するため、何らかの罰則等を設ける。
記事には、幾つかのＱ＆Ａも掲載されていた。
例えば「海外でもたばこを規制する法律があるか？」との質問には→
「日本を含め１５７カ国が批准している「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」では、職場、公共交通機関や公共の場所での受動喫煙防止が求められている。すでにイギリスやフランス、香港、タイなど、多くの国や地域で公共施設での喫煙を法律等で禁じている。」
また「路上喫煙」については→
「屋外での喫煙規制は、環境美化や安全確保の観点から、地域の実情に応じて市町村が対応するのが望ましいと考えている。」 ←なんか弱腰ね。ここは段階を踏んで、ってことかしら？しかし施設なら利用者として選択の余地があるけれど(施設入場口に「喫煙可」と明記してあれば、嫌煙者は利用回避できる。今回不特定多数の利用者が集まる施設の全面禁煙を目指しているようだけれど、バーのような飲酒施設やパチンコ店等の遊技場施設では利用者に喫煙者が多いと思われ、一挙に「全面禁煙」より、経過措置として「分煙化の徹底」と言う方向に行きそうな気がする。私自身は飲酒もパチンコも夜間外出もしないので最初から行かない場所だけれど)、路上は選択の余地なしなんだよね。路上(特に混雑した繁華街)では避けようにもたばこの火や灰や煙等の被害を被ってしまう。だいたい路上喫煙者は確信犯なんだから！他人への迷惑や危険よりも自分の欲望最優先なんだから！
さらに「施設を禁煙にするよりも、たばこ販売を禁止しては？」と言う意見に対しては→
「喫煙そのものを禁止するものではない」とキッパリ否定。 ←そこまでしたら強権的だものね。人類の喫煙の歴史がそれなりに長く、ひとつの文化を形作っている以上、それをむげに否定はできないし、それよりも新たな喫煙者をこれ以上増やさない等啓蒙活動に努めて徐々に外堀から埋める方が摩擦も少なく、結果的に禁煙効果も高まるかな。
【ブログ内関連記事】
夫が喫煙、妻の腺がんリスク２倍に
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火のついたたばこから流れる煙には４０００種以上の化学物質が含まれており、その内２００種以上が有害である。特に喫煙者が肺に吸い込む主流煙より、はき出された副流煙により多くの有害物質が含まれている。そのため、受動喫煙は肺ガンや心臓疾患など、多くの病気の原因になる。
具体的には…タール：副流煙の含有率は、主流煙の３．４倍
以下、一酸化炭素：４．７倍、ニコチン：２．８倍、アンモニア：４６倍など
タール：”ヤニ”の原因物質で、ベンゾピレンなどの発ガン物質を含む
一酸化炭素：赤血球のヘモグロビンと結びつき、酸素運搬機能を阻害する
ニコチン：依存性を高める。また、心拍数の増加、血圧上昇、末梢血管の収縮を引き起こす
アンモニア：粘膜を刺激し、涙が出るなどの原因となる
好き好んで吸っている本人はともかく、周囲にいる家族や他人にまで、しかもより多くの、このような有害物質を吸わせるのは問題だと思う。特に幼い子供のいる親はよく考えた方がいい(実は一番憂慮しているのが、乳幼児の受動喫煙なのだ。幼い子供は親にされるがままで、その有害性を知る術も、嫌煙を訴える術もないからね)。
実際、下記のようなレポートもある。
◆「子供の受動喫煙」(横浜市衛生研究所のHPより)
神奈川県では、県民の健康を守ることを目的に、新しい受動喫煙防止のルール作りを進めている。具体的には条例制定の検討だ。それに向けて、これまでに県民、施設管理者、たばこ製造・販売業者などさまざまな立場の人々から意見を聞いて来たらしい。４月末には以下の通り、条例の基本的な考え方を公表している。
公共施設における禁煙条例(仮称)の基本的な考え方
１ 受動喫煙(室内またはこれに準ずる環境において他人のたばこの煙を吸わされること)を防止し県民の健康を守るため、県、県民等および事業者に責務を定める。
２ 不特定多数の者が利用する公共的施設における屋内等での喫煙の禁止を定めるとともに、普及啓発その他受動喫煙防止促進に必要な施策を定める。
３ 屋内等での喫煙を禁止する公共施設として検討しているのは、学校、病院、官公庁施設、商店、飲食店、宿泊施設、公共交通機関等(不特定多数の者が利用することを目的としていない施設は対象外)。
４ 対象施設の管理者に対し、禁煙であることの表示や喫煙設備の撤去等を義務付けるとともに、県民等に対し、当該施設では喫煙しないことを義務付ける。
５ 条例の実効性を確保するため、何らかの罰則等を設ける。
記事には、幾つかのＱ＆Ａも掲載されていた。
例えば「海外でもたばこを規制する法律があるか？」との質問には→
「日本を含め１５７カ国が批准している「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」では、職場、公共交通機関や公共の場所での受動喫煙防止が求められている。すでにイギリスやフランス、香港、タイなど、多くの国や地域で公共施設での喫煙を法律等で禁じている。」
また「路上喫煙」については→
「屋外での喫煙規制は、環境美化や安全確保の観点から、地域の実情に応じて市町村が対応するのが望ましいと考えている。」 ←なんか弱腰ね。ここは段階を踏んで、ってことかしら？しかし施設なら利用者として選択の余地があるけれど(施設入場口に「喫煙可」と明記してあれば、嫌煙者は利用回避できる。今回不特定多数の利用者が集まる施設の全面禁煙を目指しているようだけれど、バーのような飲酒施設やパチンコ店等の遊技場施設では利用者に喫煙者が多いと思われ、一挙に「全面禁煙」より、経過措置として「分煙化の徹底」と言う方向に行きそうな気がする。私自身は飲酒もパチンコも夜間外出もしないので最初から行かない場所だけれど)、路上は選択の余地なしなんだよね。路上(特に混雑した繁華街)では避けようにもたばこの火や灰や煙等の被害を被ってしまう。だいたい路上喫煙者は確信犯なんだから！他人への迷惑や危険よりも自分の欲望最優先なんだから！
さらに「施設を禁煙にするよりも、たばこ販売を禁止しては？」と言う意見に対しては→
「喫煙そのものを禁止するものではない」とキッパリ否定。 ←そこまでしたら強権的だものね。人類の喫煙の歴史がそれなりに長く、ひとつの文化を形作っている以上、それをむげに否定はできないし、それよりも新たな喫煙者をこれ以上増やさない等啓蒙活動に努めて徐々に外堀から埋める方が摩擦も少なく、結果的に禁煙効果も高まるかな。
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