はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

今日のお昼ごはん《タコライス》

2005年12月08日 | 「食」についての話題

↑スパイシーなタコライス。豆乳と一緒に。

今年の1月に5年ぶりに沖縄に行った時に初めて食べて以来、
地元の友人からレシピを教えてもらい、時々作っています。
今日は自分ひとり用なので手間をかけずに、
沖縄物産品を扱う「わしたショップ」で買い求めた
ホーメル社製レトルトで作ってみました。



御飯の上に温めたタコス・ミート・ソースを乗せ、
トッピングはとろけるチーズとシャキシャキ細切りレタスと
さいの目切りトマト。
調理のポイントは、野菜を乗せる前にチーズをレンジで
チンして少しとろけさせること、かな(^_^)。

沖縄は米軍の長期駐留の影響もあって、
アメリカの食文化が浸透しています。
一口にアメリカの食文化と言っても、
アメリカは多民族・多文化国家ですから、料理もさまざま。
純粋にアメリカ生まれの料理と言ったら、
ビーフ・ステーキやハンバーガーなのでしょうか?
【追記】ビーフ・ステーキは18世紀のイギリス、
ハンバーガーはなんとモンゴルが起源でした!
それではアメリカ生まれで有名な料理って何?


このタコライスは、元々はメキシカン料理のタコスの具と
日本の御飯がドッキングした沖縄生まれの料理。
沖縄に住んでいた時に、沖縄市のチャーリーズ・タコスという
タコスで有名な店に何度も食べに行ったことがありますが、
このタコライスのことは知りませんでした。
最近できた料理なのでしょうか?

古くから中国、東南アジアとの交易が盛んだった沖縄は、
諸外国の文化と日本本土の文化とを巧みに融合させ、
今やブランデーと並び称される泡盛(今もタイ米を使用)
をはじめ、伝統工芸の紅型(東南アジアの更紗と京友禅の
影響を受けていると言われる)、織物(琉球絣、芭蕉布、
宮古上布、八重山上布、ミンサー織、読谷山花織、他。
中国や南方諸国から多くの技法を取り入れた)、漆器
(中国から技法が伝来。堆金は沖縄独特の技法)、陶芸
(薩摩支配下にあった時代に、朝鮮陶工から技法を学ぶ。
さらに中国から各種釉薬を学ぶ)、さらには伝統芸能の
琉球舞踊琉球古典音楽組踊りなど、
優れた独自の文化へと昇華させました。

こうした沖縄の文化はチャンプルー文化とも言われます。
そもそもチャンプルーという言葉は「混ぜる」を意味します。
同じ音のインドネシア語も同様の意味をもっているようです。
インドネシアから来日した研修員にそのことを教えられ、
驚いた覚えがあります。
長崎のちゃんぽんも同様の意味があるので、
やはり外来の文化が伝播した時に、言葉も伝わったと
考えた方が自然ですね。

この記事を書いていたら、みのもんたの昼の番組で、
今、偶然にもタコライスが紹介されました。

横浜中華街の近くにも、沖縄とは無関係ですが、
おしゃれにアレンジしたタコライスを出すカフェがあります。
 『カフェ FLOWER』という店です。
山下公園に行かれた時にでも寄ってみてはいかが?
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