熱烈歓迎♪ 現役復帰

　かつて世界ランク日本人最高の４位まで上り詰めたテニスの伊達公子選手が１２年ぶりに現役復帰を目指すと言う。現在３７歳。２６歳で彼女が引退を宣言した時、その早過ぎる引退を惜しむ声が多かったが、まさか１２年も経った今になって現役復帰を決めるとは。しかしテニスコート上の彼女は、現在も贅肉の一切ついていない美しいアスリートの肉体でブランクを全く感じさせない。
聞けばこの３月に行われたシュテフィ・グラフとの１回限りのドリームマッチに向けて、半年も前から現役時代以上のトレーニングを積んで来たと言う。その過程で自身の体力と技術に自信を深めたらしい。しかも今回はふがいない若手に渇を入れる為の現役復帰だと言う。松岡修三曰く、「彼女の武器ライジング・ショットは現在、全盛期以上の威力です」

　かつて世界各地を転戦するテニス漬けの生活に嫌気してコートを去った彼女が、この１２年間にテニスの普及活動を通して、また良き伴侶を得て私生活を充実させたことで、再びテニスへの愛情を取り戻した。そしてテニスの更なる発展を願って、コートに戻って来る。こんな形でのベテランの復帰なら大歓迎だ。若手もオチオチしていられないぞ。男子の錦織選手の活躍と言い、プロテニス界もまた目が離せなくなりそうだ。