先日、英国で女性が選挙権を獲得するまでの顛末を描いた映画「未来を花束にして」を見た。
信じ難いことだが、100年前まで英国では、女性はろくに教育を受ける機会も与えられず、社会からだけでなく配偶者からさえ、ひとりの人間として尊重されることもなく、貧しい人は幼い頃から働き詰めで、子どもを産み、ボロ雑巾のようになって死んでゆくだけの人生を送っていたようだ。
今では英国史上2人目の女性首相が活躍している英国でさえ、つい100年前まではそうだったのだ。正に隔世の感がある。
かつてのママ友に、成人して選挙権を得て以来、一度も選挙の投票に行ったことがないという人がいた。
その人は働き者で、すべてに呑み込みが早く、家事全般も完璧にこなし、我が子にも精一杯の愛情を注ぐ、聡明で良き妻であり愛情豊かな母であった。
それだけに、「選挙権を一度も行使したことがない」と言うただ一点が、とても残念に思えてならない人だった。
「政治に興味がないのよね」と彼女は笑っていたが、私は笑えなかった。
つい100年前の英国では、女性が命を賭して、現代のテロリストまがいのことまでして、「女性の選挙権」獲得の為に戦った。どの国であれ、その権利獲得までに多大な犠牲が払われたことは想像に難くない(サウジアラビアなんて、女性の選挙権が認められたのはつい2年前の2015年のことだ)。
その歴史的事実の重みを、後世の私達はしっかりと受け止めなければいけないと思う。
信じ難いことだが、100年前まで英国では、女性はろくに教育を受ける機会も与えられず、社会からだけでなく配偶者からさえ、ひとりの人間として尊重されることもなく、貧しい人は幼い頃から働き詰めで、子どもを産み、ボロ雑巾のようになって死んでゆくだけの人生を送っていたようだ。
今では英国史上2人目の女性首相が活躍している英国でさえ、つい100年前まではそうだったのだ。正に隔世の感がある。
かつてのママ友に、成人して選挙権を得て以来、一度も選挙の投票に行ったことがないという人がいた。
その人は働き者で、すべてに呑み込みが早く、家事全般も完璧にこなし、我が子にも精一杯の愛情を注ぐ、聡明で良き妻であり愛情豊かな母であった。
それだけに、「選挙権を一度も行使したことがない」と言うただ一点が、とても残念に思えてならない人だった。
「政治に興味がないのよね」と彼女は笑っていたが、私は笑えなかった。
つい100年前の英国では、女性が命を賭して、現代のテロリストまがいのことまでして、「女性の選挙権」獲得の為に戦った。どの国であれ、その権利獲得までに多大な犠牲が払われたことは想像に難くない(サウジアラビアなんて、女性の選挙権が認められたのはつい2年前の2015年のことだ)。
その歴史的事実の重みを、後世の私達はしっかりと受け止めなければいけないと思う。