はなこのアンテナ@無知の知

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中田ヒデの現役引退

2006年07月04日 | 気になったニュース


昨夜テレビを見ていたら、
ニュース速報のテロップで第一報が伝えられた。
プロになって10年、3度のワールドカップ出場、
そして29歳という年齢。
彼は10年というスパンで、
サッカー人生に一区切りをつけたのだなあ、と思った。

「もったいない」
「まだ、やれるのに」
というファンの声もあるけど、
惜しまれつつ去る、というのが、
引き際としてはたぶん一番美しい。
彼は彼なりの美学を貫いたのだと思った。
(今朝のニュース番組で、それを伝える
みのもんたの表情の観察がまた楽しかった(爆)。
もちろん真面目な話、三浦知良のように現役に拘り続ける、
身も心もボロボロになるまで、あるいは死ぬまで
現役を貫き通す生き方もアリなわけで…)

しかも、その10年は他のどの日本人サッカー選手よりも
濃密で充実した10年だったろう。
ブログに自ら記したように、
誇りを持って次のステップを踏み出せるはずだ。

ワールドカップ中は他の代表メンバーとの
意思疎通不足が指摘されもしたが、
早熟の人、他者より抜きん出た人なら、
誰しも経験する違和感ではないだろうか?
自分を落としてまで、他者に迎合することはないと思う。

スポーツ選手は、人生に起伏があるとするならば、
そのピークが人生の早い時期にあると言えるだろう。

そのピークが華やかであればあるほど、
現役引退後は「余生」になってしまう傾向がある。
長い長い「余生」だ。とは言え、モノは考えようで、
一般人は起伏のピークの高さもそれほどでもないし、
もしかしたらピークなんてないかもしれない。
それに比べたら、ピークがあるだけマシとも言える。

しかし実際問題、どのスポーツの分野でも、
現役引退後の進路に悩み苦労している人は少なくない。
その意味で、中田の転身には要注目!
彼の今後の生き様、成功いかんによっては、
次世代のスポーツ人に光明を与えることになるでは?
単なるスポーツ馬鹿(失礼m(_ _)m)ではなく、
自分の人生を長いスパンで見据えるスポーツ人になる。
その前例に成り得るのが、中田ヒデという人
なのだと思う。

(おそらく現在政治家やタレントになっているスポーツ人は
成り行きでそうなっただけなのではないか?)

だからこそ、彼の新たな「旅立ち」を祝福したいのだ。

おそらく彼のことだから、
20年先、30年先、40年先も見据えているんだろう。
以前新聞に連載の半生記で読んだが、
ソフトバンクの孫正義も確かそういう人だ。
(私が10代20代の頃なんて、
「今日」という日をやり過ごすのに精一杯で、
そんなこと思いつきもしなかったな。
そこが凡人と非凡な人の違い…)

今後の生活基盤のひとつとして、
アメリカでは投資用にビルを一棟既に購入済みだと言う。
一般の人間が計り知れないところで、
彼は着実に次の10年に向けて準備を進めていたわけだ。
あっぱれ中田ヒデ!
他の誰のものでもない自分の人生を生きてください。
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