はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

ルーヴル・DNPミュージアムラボへ行って来ました♪

2008年07月20日 | 文化・芸術(展覧会&講演会)
 手で枠を作って細部を観察してみる
 
昨日は、ボランティア仲間数人と自主研修の形で、五反田にあるルーヴル・DNPミュージアムラボに行って、ドキュメンタリー映画『クラス・ルーヴル』を見て来ました。

ルーヴル・DNPミュージアムラボとは、2006年10月から、ルーヴル美術館とDNP大日本印刷(株)が行っている期間限定の共同プロジェクトのようで、私もボランティア仲間を通じて今回初めて知った次第です。

今回は施設内のシアターで、パリ市内のある公立高校に設置された「クラス・ルーヴル」と呼ばれる、ルーヴル美術館と密に連携した授業を行っているクラスの活動を記録したドキュメンタリー映画『クラス・ルーヴル』を見ました。

特に美術に関心を持つ生徒(←この点は曖昧。本人がわざわざこの特別クラスを希望したのだから、一般の生徒よりは関心が高い、と私は解釈しました)が集まったクラスとは言え、最初はどのように美術作品と向き合えば良いのかさえ分からない生徒たち。しかしルーヴル美術館の全面協力の下、教師の丁寧な指導(←例えば、課題作文を添削の上返却する時に、生徒ひとりひとりに対して丁寧かつ的確なコメントとアドバイス。少人数クラスだからこそ可能なことかもしれませんが、そのきめ細やかな指導は羨ましい)もあって、徐々に作品との関わり方を学んで行きます。

高校生ながら(もちろん個人差はありますが)、自分の意見を表現力豊かに言える生徒たちに、彼我の違いを感じたのは私だけではないでしょう。とにかく暗記一辺倒ではなく、生徒たちに自分の頭で考えさせる。対象について深く掘り下げて考えることを促します。フランスの学校教育の奥深さの一端を、この映画で知ることができたような気がします。

ボランティア仲間のひとりにフランス語に堪能な人がいて、フランス語のテストについての興味深い話を聞きました。語学のテストと言っても、単にボキャブラリーを問う穴埋め問題ではなく、あるテーマについて自分の考えをエッセイ形式で書かせたりするのだそうです。もちろん文章中の文法的チェックも行うのですが、同時にフランス語を使ってどれだけ表現できるかを問う。さすが哲学を重んじる国ですね。理屈っぽいと言えば理屈っぽいですが(笑)。こういう教育を重視している国に、いまだ暗記中心の日本が国際舞台で論を戦わせても勝てるわけがありません。


因みにこの施設は、情報機器を用いたりするので1日の入館受け入れ数に制限があり、観覧予約をした上での利用になるようです。興味を持たれた方は公式サイトから観覧予約の上、ご利用なさってみてはいかがですか?

ルーヴル・DNPミュージアムラボ公式サイト
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪事がバレて、赤福には良か... | トップ | 路上喫煙の問題点 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。