はなこのアンテナ@無知の知

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老後資金のはなし

2019年07月17日 | はなこ的考察―良いこと探し
50代に入った頃から何となく老後を意識するようになった。

私にとっての本格的な老後は、夫が仕事から完全にリタイヤした時だろうか?光陰矢の如しで、老後生活スタートまで残すところ3年弱となった。

最近、年金以外に老後資金として2,000万円は必要との金融庁からの提言?が巷間を賑わせたけれど、その金額はあくまでも目安で、本当に必要な額は人それぞれだろう。

そもそも皆、違う人生を生きているのだから。

私の友人を見渡しても、例えば郷里の友人の中には土地持ちの家に嫁いで、今では賃貸マンションなど何棟もの不動産を夫婦で所有し、地元だけでなく東京の都心にも別宅としてマンション1室を所有して頻繁に上京するなど悠々自適に過ごしている者がいる一方で、都内に住む友人のひとりは夫婦共働きで地道に暮らして来たのに、最近になって夫の会社が倒産し、新たな職が見つかりはしたものの月収が10万円減になってしまったとかで、退職金など望むべくもなく老後は不安で仕方がないと言っている。

また、同郷で同じ会社に勤めていた友人は帰省の度に費用は全額親が負担してくれ(←因みに我が家のこれまでの帰省費用を計算したところ、ゆうに1,200万円は超えていた)、自宅を購入する際も夫婦それぞれの両親から1,000万円ずつ出して貰ったと言っていた。彼女は大学時代も親の仕送りだけで十分生活出来て、学生時代バイトもしたことがなかったらしい。それだけ親に援助して貰えれば、数千万円の貯蓄など容易いものだろう。それ以外にも財テクの知恵など有形無形の財産を親から継承して、資金面での老後の安泰は確約されたも同然である。

その友人の話を聞いていると、何だか自分が不遇に思えてくるので、いつしか疎遠になった。


正に不幸の種は隣の芝生の青さを羨むところにある。
他人と自分を比べるところにある。

比べたところで、何も良いことはないのにね。

ヨソはヨソ、ウチはウチと割り切らないと、ホント心乱されるばかりだ。
自分の"分"を弁えて、自分の持ち分の中でやりくりしながら生きて行くしかない。
この際、「人並み」を求める虚栄心はキッパリ捨てなければ。

或いは、自身の望む生活レベルを維持する為に働き続けるか…

自分にとって何が大切か?
最低限何が出来れば心充たされるか?
よくよく考えた上で、老後はお金の使い方にメリハリをつける必要があると考えている。

結局、周囲(親類縁者)に迷惑をかけない程度の蓄えと、
結婚しているなら良好な夫婦関係、
さらに子どもがいるなら良好な親子関係、
会いたい時に会える心許せる友人の存在、
時間を忘れて心から楽しめる趣味、
そこそこ健康な身体(確実に老いて行くのだから、どこかしら不具合があって当然)
そして、自身や他人の多少の粗忽は笑って許せる心の大らかさが、
老後の心の安寧には必要なんだろうなと思っている。
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