流山市議会の加藤議員、笠原議員にお世話を頂き、地議連女性局で流山市を視察させて頂きました。
導入費150万、ランニングコスト50万(通信費37台分1300円✖️12ヶ月)で議会改革の一環として
スタートしたICT議決システム、質問席のある議場を視察しました。
ペーパーレスにするための経過段階とのことですが。車いすの議員が起立による賛成が出来ないため、
佐倉市でも検討の必要のあることです。
その後は、人事考課評価の仕組みを5段階評価ではほぼ3となりがちな職員人事評価を6〜7年かけて5段階評価から4段階評価にしたことで
職員のモチベーションが上がった事や
「これをやります部長の仕事!」ページをHPに設けた事、古民家再生など、子育て支援だけがウリではない流山市の「自治体運営から経営へ」
変化させた内容について市長から直接お話を伺いました。
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/director/index.html
その後は、開館して9か月の市民体育館へ。
市民体育館=キッコーマンアリーナのネーミングライツは、維持費の1割にあたる100万円/月 ×5年契約を
まんじょうみりんのキッコーマンが権利を得ました。
可動式1000席、2階観覧席1500席あるので、バレー、 バスケットの公式試合のみならず、ボリショイサーカス、
NHKのど自慢大会の予定もあるとか。
キッコーマンアリーナの利用者、市民、行政トリプルWinを目指した施設運営は、東京ドームシティが年間7,000万円で指定管理し、
オープンして9ヶ月の利用者予測26万人を超え、338,308名の利用がありました。
社会資本整備国補助金15億円、市債35億円、市8億円の合計58億で施設整備。
利用料は、運動する人としない人がいることを勘案し、維持費の50パーセントを利用料でカバーできるように1平米1時間3円で条例制定。
災害発生時には、体育館が1万平米あるので、 2平米/一人で計算して 5000人避難可能、となっています。
(外は、1万5千平米)
マシーンが並んだトレーニングルーム、武道場では、柔道、剣道、弓道場も併設、サブアリーナでは卓球や吹き矢が行われていました。
指定管理者ならではの専門性が活かされた運営をしています。
年間7,000万円で直営にして同じ事業運営は出来ない考えます。
最後におおたかの森送迎保育ステーションを視察。
おおたかの森駅改札口から2分の所にある保育園分園と子育て支援センター併設の保育ステーションは
朝、7時から子どもを預かり、8時から各保育園へ約100人の子どもを5台のバスに分乗し送り届ける場所です。
この送迎を利用する場合 1回100円。1か月2,000円ですが、週に1度は保育園に直接送り、保育園の先生とコミュニケーションを取る
事が約束事になっています。
利用できるのは、自分で自分の荷物を持って自分で歩くことが出来る1歳半以上の子どもで、
保育園に送り届けていると通勤が間に合わない保護者のみという条件付きですが、
待機児童解消や駅から離れた地域にある保育園への入園が進んだとの事です。
FANCLの工場も見学させて頂きましたが、その道中からは、国内最大級の物流センター建設地を見ることが出来、
誘致に至るまでの地権者への丁寧な説明会についても車内で伺うことが出来ました。
流山市は、建設中のマンションも数々あり10年間は人口が増え続けていくようですが、その先の人口減少をしっかりと見据えて
基本的なものを大きくしないように(職員を増やさない)している事など、市長のお考えが様々な事業に表れていました。
他市の市議との交流で、これから庁舎を建て替える市川市、課題を抱える松戸市の常盤平団地、鴨川市の亀田総合病院の保育施設等々
地元のたけだ県議が市と連携し、古民家再生にあたり道路の交通量やスピードを抑えるためにセンターラインをなくし、
道路の一部を狭くし(上部写真中段右)、すれ違いが出来ないようにしたことなど、新たな知恵を頂きました。
様々な課題を共有することが出来ましたので、今後の議員活動に活かして参ります。