第15回早期認知症学会大会 脳と都市「歴史と文化で繋がる20万都市連盟:松江、松本、佐倉」は、
湯浅龍彦先生の松江、松本、佐倉3都市の歴史的繋がりについての講演から始まりました。
湯浅先生によると、佐倉市と松本市と松江市が、実は深い縁(家康公は佐倉、松本、松江を特別の場所と考えていた節があり、
佐倉堀田家には、松江7代ふまい公の御姫様が嫁いでおられます。松江も佐倉も前任地が松本です。
これらの都市の立地点は地政学的な要地でもあります)でつながっていることにある種の驚きをもって見ているのですが、
そうした謂れのある3都市がまず一致団結して、力を合わせて、日本の他の都市の市民を含めて大きな希望(希望の星)
として形を見せることがとっても重要と考えていると伺いました。
引き続いての、医師の松本市菅谷市長、元自治省の松江の松浦市長、元銀行マンの佐倉市の蕨市長による健康まちづくりのお話は、
首長のカラーが出ていて大変興味深いものでした。つまり、居住している所によって健康施策も大きく変わる、格差までも生じるということです。
松本菅谷市長は10年かけての健康寿命延伸都市について、
錦織圭選手の快挙で盛り上がっている松江市の松浦市長は弱みを逆転の発想から強みに変え、市民一人一人にまち自慢、
松江を好きになってもらうことで市を活性化するまちづくりについて
佐倉市蕨市長は、市債減少、財政調整基金積み増しで財政を健全化した上で、さくらパス、認知症サポーター養成はじめ
医療と福祉の連携強化のまちづくりについて講演されました。
湯浅先生がおっしゃる通り、この地政学的にも歴史的にも深い縁ある3都市がこれからも連携して相乗効果を上げることが、
まさに地方から日本を変えていくことに繋がると思います。