こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

あの頃

2016年11月10日 09時33分51秒 | つぶやき
ライブラリーで
本の登録に追われる毎日。
やっと70冊をアップ。

若い頃に購入した本が
中心だから、
手間がかかる。

まず表紙を写真どりし、
パソコンで処理する。
自分が好きだった本を
選んで進めているので、
猶更時間がかかる。

選び出した本には、
必ずと言っていいほど
思い出が詰まっている。

手に取った本。
三島由紀夫『豊饒の海』(全4巻)の
最期の巻『天人五衰』だ。
文字通りサイゴの作品だ。


日本を憂慮するあの作家の
日本中に、 いや世界中に衝撃を走らせた割腹自決。

書店員だったわたしは
即座に動かなければならなかった。
呆然唖然に身を任せているわけにはいかなかった。
取次『東販』に至急電を入れた。
サイゴの作品の数量確保のためだ。
もちろん、
ほかの3作品も
在庫があれば手当たり次第に押さえた。
それでも確保できたのは30冊。
それも店頭に並ばなかった。
顧客からの引き合いは
100以上もあったからだ。
上客優先で配本した。
完全に立ち遅れたのだ。

当時も本の販売は
情報をいかに手に入れるかが
勝負なのに変わりはなかった。

ところで、
今手にする『天人五衰』は
書店員の立場を活用(?)して
手に入れたものだ。

そのよる時間を忘れて
読みふけったものだ。

本の登録を済ませても、
しばらくは
多感だった頃の自分が受けた
強烈な思いに浸り続けた。

ライブラリーにゴールはない!
D3245ca112d3bb95a55148a3009380e35db30ac9
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする