一日十杯近く
珈琲を飲み回ったことがある。
独立して店を持つ夢があり、
繁盛店で何かを学ぼうという試みの
喫茶店巡りだった。
「流行ってるお店を見て回って
勉強して貰うかな」
指導役のマスターが
言い出した。
珈琲と軽食作りに追い回される毎日に、
些かうんざり気味。
喜んでマスターと出かけた。
ところが喫茶店巡りは
そう生易しいものではなかった。
学ぶということは大変なのだ。
まず見逃さないポイントは
トイレの状態。
繁盛店は
清潔で綺麗なトイレを備えている。
一点豪華主義の店内、
カウンターと客席を行き来する
動線のスムーズさ。
見て学ぶところはずいぶんあった。
そして最も重要なのは、
珈琲の味。
繁盛店になるための味を
探るのだ。
「まずブラック、
次にミルク、
そしてシュガーもミルクも
入れたのを飲み比べるんや」
いくら好物だろうと
何杯もはキツい!
ましてあまり好きじゃない珈琲を
デミカップで十杯!
もう限界で
気分が悪く
吐きそうだった。
珈琲を飲み回ったことがある。
独立して店を持つ夢があり、
繁盛店で何かを学ぼうという試みの
喫茶店巡りだった。
「流行ってるお店を見て回って
勉強して貰うかな」
指導役のマスターが
言い出した。
珈琲と軽食作りに追い回される毎日に、
些かうんざり気味。
喜んでマスターと出かけた。
ところが喫茶店巡りは
そう生易しいものではなかった。
学ぶということは大変なのだ。
まず見逃さないポイントは
トイレの状態。
繁盛店は
清潔で綺麗なトイレを備えている。
一点豪華主義の店内、
カウンターと客席を行き来する
動線のスムーズさ。
見て学ぶところはずいぶんあった。
そして最も重要なのは、
珈琲の味。
繁盛店になるための味を
探るのだ。
「まずブラック、
次にミルク、
そしてシュガーもミルクも
入れたのを飲み比べるんや」
いくら好物だろうと
何杯もはキツい!
ましてあまり好きじゃない珈琲を
デミカップで十杯!
もう限界で
気分が悪く
吐きそうだった。