難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

手話放送がデジタル放送で見られない理由

2007年12月27日 08時57分52秒 | 機器について
071226_2003~001.jpgこれまでの手話放送はワイプで画面の一部に表示されており、必要としない人には目障りとされて普及が進んでいなかった。
字幕放送は必要な人が見られる方式(クローズドキャプション)のため、普及したわけだ。最近はワンセグ放送を電車の車内で見たりするので聞こえる人も見ている。

デジタル放送で手話放送のオンデマンドが出来るためにはテレビ放送の電波のチャンネルの容量がそれだけ必要になる。
今の地デジはいま見ている画面の他に手話通訳の実写を表示するには容量が足りない。だから、NHKや大学などでアニメの手話を研究していると思っていた。
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/6212638.html

つまり、デジタル放送の規格の問題と思っていたが、オンデマンド手話放送は今の規格でも出来る。補完放送に割り当てられた電波の帯域では手話放送は出来ないだけで、マルチチャンネルを使えば良いのだ。

各事業者割り当てられた1チャンネル(6MHZ)は13セグメントに分割され、12セグメントが通常の放送に、1セグメントがいわゆる「ワンセグ」に使われている。
デジタル放送はこの12セグメントを補完放送を含む1つでハイビジョンを送ることが出来るし、4セグメントを補完放送を含む1チャンネルとして、最大3チャンネルを同時に送信することが出来る。これがマルチチャンネルというものだ。
野球放送が時間で次の番組まってもサブチャンネルでは試合が続けて見られる仕組みだ。ただし、両方とも標準画面になる。片方だけハイビジョンでともならない。

マルチチャンネルで手話放送を実施すれば良いがそれを実施するには放送局の設備や受信機を変えないといけないという問題があるそうだ。これは政策の問題で技術の問題ではない。


071226_1925~001.jpgまたインターネットで映像を送る場合回線の容量に限界があるのは分かるが、放送データそのものが非常に「重い」ことも問題になるということだ。

「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送のあり方に関する研究会」報告書にも「技術的問題」としか書かれていない。この問題は放送事業者からも総務省からも聞かされていない。


音声、映像、データがインターネットに乗って配信されるようになると、「放送」はどうなるのだろうか。
「通信と放送の融合」が一挙に進むのか、どう融合させるのかは障害者のニーズ抜きには検討できない。しかし、この課題に障害者はまだ関わっていない。

地デジでオンデマンドの手話放送が見られるのはいつか?


ラビット 記
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Yahoo!テレビ
トップ > 地上デジタル放送特集 > 地上デジタル放送の魅力って何? >
マルチチャンネルはどうしてできる?
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日本の地上デジタル放送では、テレビ局1チャンネルに割り当てられた6MHzの
帯域を13個の「セグメント」と呼ばれる箱のようなものに分けて放送します。
番組の使用帯域幅はハイビジョン(HDTV)が、データ放送などの補完放送を含
んで12セグメント、標準放送(SDTV)が補完放送を含んで4セグメントとなって
います。ちなみに補完放送というのは、携帯電話などのモバイル向けの放送で
1セグメント割り当てられています。
このうち「マルチチャンネル」はSDTVを使って行います。SDTVは4セグメント
程度あれば可能なので、12セグメントを3つないし2つに分割して使うことで同
じ時間帯に別の番組を流すことができるというわけです。(図1)
http://tv.yahoo.co.jp/special/digital_tv/part1/4.html





聴覚障害児、難聴児に「ソニーPSPで手軽に字幕表示」を

2007年12月13日 18時29分34秒 | 機器について

071129_0059~01_Ed.JPGプレイステーションで字幕を受信する仕組みが開発された

無線LANで、聞こえない子どものために入力された情報保障の字幕を表示するものだ。
これまでは、表示用のノートPCに接続した液晶プロジェクターでスクリーンに投影するか、ノートPCを見る必要があり、電源や接続、運搬などの問題があった。

これらの問題をクリアするなら、活用範囲は広い。

各方面で反響を呼ぶこと必須だ。


ラビット 記
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2007.12
--【ご報告/PSP字幕】-------------
「立ったまま、朝礼でも字幕を見よう」
■ソニーPSPで手軽に字幕キャッチ!!■
http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/akemizo2.htm 
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 学校行事や授業での情報保障はだんだん広がっている今日この頃。
 でも、体育館での立ったままの「朝礼」や
 班ごとのグループディスカッションではちょっと難しいかな…。

 そこで「PSP字幕」。
 IPtalkに入力した文字を、IPtalk Broadcasterというソフトを介して
 PSPで見るものです。
  
 PSPは小さくて軽く、無線LAN内臓。
 手軽に持ち運びができるので、
 歩きながらでもパソコン文字通訳の文字を見ることができます。

 また複数のPSPやDSに字幕が配信できるので
 難聴生徒が複数在籍していても、各自がPSPを手に持って、
 自分のクラスの位置で「朝礼」に参加することができます。

 …というわけで今回は、
 ことばの教室がある小学校、難聴学級がある中学校、
 ろう学校高等部で、この「PSP字幕」の実験を行った時のお話です。

 ゲーム機が情報保障の表示機になる…。

 朝礼だけでなく、団体旅行のバスの中、
 テーブルに食器が沢山並ぶ披露宴にお呼ばれしたとき、
 広さの関係でチャペル内にスクリーンが置けないとき、
 立食パーティーで会場内を移動しながら楽しむ場合など、
 いろんな使い方が考えられます。
 勿論、授業や講演会での情報保障としても。

 IPtalk Broadcaster は今も改善し続けているソフトです。
 ぜひ多くの方にお試しいただき、
 皆様の使用例も教えていただけるとうれしいです。

-<今回の「PSP字幕・実験」で使用したもの>------
入力用パソコン=(ソフト)IPtalk http://iptalk.hp.infoseek.co.jp/
配信用パソコン=(ソフト)IPtalk Broadcaster http://www2.wbs.ne.jp/~condle/
アクセスポイント(ルーター)=BUFFALO
表示機=PSP2000 http://www.jp.playstation.com/hardware/psp/

※実際には「表示する」のではなく「配信用PCのデータを読みに行く」ものです。
※無線LANを使用しますので事前に環境(建物・施設・設備等)の確認をして下さい。

【IPtalk Broadcaster とは?】
 |IPtalkで入力した文字情報を、ソニーPSP、ニンテンドーDS、PDA等の
 |無線LANシステムを使い、Webブラウザで見ることができるようにするツールです。
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 実験に協力してくれたみんな、ありがとね。o(^_^)o
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       ☆みやしたあけみ☆
   【E-mail】 akemizo@beige.ocn.ne.jp
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IBMの音声ー手話変換技術 ろう者の社会進出に

2007年12月08日 10時29分33秒 | 機器について
IBMが「シシ(SiSi)」という話した言葉が自動的に手話に変換されるシステムを開発したというニュースが出ていた(Youtube、2007年9月12日投稿)。
http://jp.youtube.com/watch?v=RarMKnjqzZU

手話は、デジタル化されたアニメーション、アバターが表す。
この技術は、仕事や教育の場面で話された言葉を手話で表示するのに役に立つという。

<object width="425" height="355"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/RarMKnjqzZU&amp;rel=1&amp;color1=0x402061&amp;color2=0x9461ca&amp;border=0"></param><param name="wmode" value="transparent"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/RarMKnjqzZU&amp;rel=1&amp;color1=0x402061&amp;color2=0x9461ca&amp;border=0" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="425" height="355"></embed></object>
IBM has developed a system called SiSi (Say It Sign It) that automatically converts the spoken word into Sign Language which is then signed by an animated digital character or avatar. This technology has the potential to enable a person giving a presentation in business or education to have a digital character projected behind them signing what they are saying.

これを見て考えたのは逆だ。ろう者が普通に仕事や教育に関わるためのシステムではないかと。手話を読み取って、音声に変えるシステムがあれば、ろう者も普通に社会で仕事や学校で教育に関わることが出来ると考えた。
アメリカのロチェスターはろう者が学ぶ大学がある町だが、町のデパートにはろう者が衣服を販売する店員になっているという映像を見たことがあるからだ。それを見た時はすごいショックだった。発想の転換と言うか、普通に手話で聞こえるお客さんに衣装を薦めている。

日本でも、ろう者が渋谷の109あたりのデザイナーズショップで
販売員をしていてもおかしくないと思う。案外、若い女性たちは手話が分からなくてもコミュニケーションしてしまうのではないだろうか。


ラビット 記


アップルのiPhoneは補聴器非対応か?

2007年12月03日 08時26分43秒 | 機器について
071202_1755~002.jpg071202_1752~001.jpgコクレア・アメリカの友人に人工内耳と携帯電話やテレビ、携帯音楽装置などの各種音声装置との接続について聞いたところ、アメリカには電話のような通信機器は補聴機器と接続が出来なくてはいけない法律(1996年の通信法第255章)があり、補聴器につなげられるものは人工内耳にもつなげられるということだ。

その中で、thd new Apple phone(iPhone)は補聴器非適合のため、Appleは対応に迫られるだろうと書かれていた。


日本でいつ販売されるか分からないが本家に合わせて補聴器適合にしなければならない。
日本にも、通信機器のアクセシビリティを規定したJISがある。情報処理装置と電気通信機器には全難聴など障害当事者団体が関わって作成されたものだ。

http://www.jsa.or.jp/stdz/instac/commitee-acc/WG3/Docs/Guide_X8341_20070111.pdf
○情報通信機器のアクセシビリティに関する調査研究委員会 JEITA
JIS X 8341-2 第2部:情報処理装置 
○情報通信アクセス協議会 CIAJ
JIS X 8341-4 第4部:電気通信機器
○JBMIA 情報アクセシビリティ委員会
JIS X 8341-5 第5部:事務機器


ラビット 記
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iPhone日本上陸に一歩近付く! AT&Tトップが08年の3G版登場を明言
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/11/30/010/

iPhoneの先進性とユニバーサル・デザインとの関係
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20071001/283448/?P=1




NTTドコモが難聴者対応のワイヤレス骨伝導レシーバーを開発

2007年11月29日 22時16分03秒 | 機器について
071127_2226~002.jpgNTTドコモがこれまでのケーブルで接続していた、サウンドリーフをワイヤレスにした「サウンドリーフプラス」を開発した。発売は来年2月とある。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/071127_00.html

骨伝導でも、補聴器のTコイルでも聞くことが出来る。マイクに無指向性マイクと指向性マイクをダブルで備えている、通話中に低、中、高の音域の変更が可能、着信バイブレータを備えているなど、新しい機能で聞こえの向上が期待できる。


ラビット 記
---------------------- Forward
NTTドコモ、携帯用ワイヤレス骨伝導レシーバマイクを開発
デジタル ARENA
製品には、電気信号を磁気信号に変換して補聴器へ送信するための「テレホンコイル」も搭載しており、対応する補聴器との併用が可能。聴覚障害者は通話している相手の声質によって聞き取りが困難になる場合があるため、低音域/通常/高音域を切り替え、一番聞き取りやすい...

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20071128/1004839/




高齢難聴者のテレビ視聴は字幕放送が必須

2007年10月26日 21時33分11秒 | 機器について
071025_1256~001.jpg義母が帰宅するなり、「もう、テレビに字幕がないと聞くのに疲れて嫌になっちゃう」と語気を強めて言う。
今は、大抵のドラマやニュースに字幕放送があるよというと、自分の妹の所に3日ばかり滞在していた間、そこにあるテレビがないので閉口したということだ。

義母は伝音性難聴なので前は字幕無しでも補聴器で大分聞こえていたが、もう80歳なのでやはり聞こえにくくなっているのだろう。

地デジのテレビは液晶だ、プラズマだ、ELだ、厚さ何センチとかまびすしいが、超高齢社会の日本に必要なテレビの機能は店頭では全くアピールされていない。

071026_1529~001.jpg次世代字幕放送研究会の報告書でも家電販売店に字幕放送機能をPRしてもらうことが提案されていたが、どこまで効果があったのだろうか。


今年2007年3月の「デジタル放送次代の視聴覚障害者向け放送の在り方に関する研究会」報告書にも以下のように記述されている。

「また、電機メーカーは家電販売にあたって、バリアフリー対応商品であることをPRする等、視聴覚障害者向け放送が社会に必要なものであることを広報していくことが求められる。」


ラビット 記
下の写真は会社の鉢植えになったナス



携帯音楽プレーヤーの難聴の誘因性/因果性

2007年09月11日 23時49分43秒 | 機器について
携帯音楽プレーヤーが難聴の原因になる「恐れ」があることはこれまで再三警告されている。

煙草や石綿、道路渋滞まで、メーカーや業界の責任が問われる時代である。

携帯音楽プレーヤーのメーカーも、取り扱い説明書には過度の音量は難聴になる恐れがあることが記していることだろう。
プレーヤー自身に出力制限機能を付けたりしているかもしれない。
しかし、聴取時間が長ければそれだけでは難聴は防げない。

数年後か十年後か、難聴が進んで、社会の至るところで難聴による困難を抱えた人々が数万人単位で出現した時、メーカーは製造物責任はまぬかれない。


我が国も、アメリカやオーストラリアのように、騒音難聴予防センターの設立が必要だろう。
それも将来ではなく、今だ。
早いほど対策にかかるコストは少なくて済む。

ラビット 記
・・・・・・・・・・・・・

MP3プレーヤーの誤使用は難聴の引き金に----英団体が警告
ITmedia
聴覚障害者の支援団体英RNIDは9月7日、英国の多くの若者が長時間大音量でMP3プレーヤーを聴いており、難聴になる恐れがあると警告した。

世界保健機関(WHO)によると、連続1時間以上、85デシベル以上の音量でイヤフォンを使って音楽を聴くと、聴覚にダメージを与える可能 ...
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/11/news016.html





新しい公衆電話!? 聴覚障害者向け機能も

2007年09月09日 14時07分38秒 | 機器について
070908_2306~001.jpg070908_2306~002.jpgついこの間オープンしたばかりのシティホテルのロビーに、新しい公衆電話があった。

ピンクの公衆電話の半分くらいの大きさで、白いフェースになっていることとダイヤル面が傾いているのが目を引く。

音量調整ボタンもついているし、数字のボタンも大きいので見やすい。


しかし、何回も指摘しているピポパ通信や携帯電話からのダイヤル信号受信などの機能がない。
NTT東西会社に対する法規制のせいか。
携帯文化の中で、公衆電話の社会的機能があるはずだ。


ラビット 記



デジタル補聴器のチップ

2007年09月02日 13時13分18秒 | 機器について
070901_1943~001.jpg070901_1943~002.jpgなかなか見ることの出来ないデジタル補聴器のチップがテレビで放映された。

数ミリ角の大きさしかない。

このICに、各社の聴覚補償のノウハウがプログラムされる。
調整は、補聴器に接続されたパソコンで行われる。
調整する人は当然、ハードの補聴器のみならずソフトである補聴器による聴覚補償にも通じている必要がある。

「超高齢化社会と難聴」シンポジウムでは大沼先生は、補聴器の調整はオージオロジストという専門家によって行われるべきだと。

アメリカでは、大学院を修了しないと得られない資格で医師と対等ということだ。

補聴器調整者とオージオロジストの職域の分担はどうなっているのか。

テレビで放映された、耳型をレーザーで電子データに変換し、パソコン上で回路の一を決めたりしたシーンが下記のブログに会った。アメリカの補聴器会社スターキーの補聴器の製造状況とほとんど同じに見える。
「ナショナル補聴器センターからのお手紙」
http://national.blog36.fc2.com/blog-entry-55.html

アメリカでは、ソングバード社の使い捨て補聴器も販売されているようだが、こうしたICチップで同じ型の補聴器を大量に製造すれば、使い捨てコンタクトレンズのように安くなるのかも。
http://www.gankyo.co.jp/200004/news_eb.html

テレビでは、日本メーカーの技術者が開発に苦労したことが紹介されていたがどこに苦労したのか詳しく聞きたいものだ。補聴器の開発コストを回収するためにコストが高いのか。補聴器の経済学も。


ラビット 記



メガネにつけて見るモニターの字幕 聴覚障害者の情報保障は?

2007年07月21日 18時50分19秒 | 機器について
070721_1513~002.jpg070721_1514~001.jpg聴覚障害者に字幕を見るためにヘッド・マウンティング・ディスプレー(HMD、頭にかけて見るモニタ)を使うことを検討する会があった。

ウェラブル・ディスプレー(WD)とか、テレグラスとかメガネでテレビを見るイメージでメガネでテレビを見るイメージで商品化もされている。

これを聴覚障害者の情報保障に使えないかということで3社の機器メーカーと当事者、難聴児の親、教育関係者、研究者などが集まって、視聴と意見交換が行われた。

すぐ実用になるかは別にしても、こうした場はメーカー側もニーズを確認したり、関係者の新たなネットワーキングの機会という成果を得たことが大きい。


ブルーのケーキコーディネーターの活動とネットワーク広さを感じた。
珍しいブルーのケーキはお礼。


それにしても、日本は情報バリアフリーの取り組みが、バラバラだ。

聴覚障害者の情報保障にしても、NHKと民放の放送事業者、機器メーカーなどの企業、パッケージメディア、字幕制作事業者、経産省と国土交通省、総務省、厚労省、聴覚障害者対象の大学、学校機関などバラバラに取り組んでいる。

聴覚障害者団体はそれぞれの関係機関の委員会に顔を出して同じことを説明しなければならない。


070722_2249~001.jpg字幕ひとつにしても、放送事業者のリアルタイムの字幕制作とパッケージ系メディアの字幕制作、現場のパソコン文字入力とパソコン要約筆記とあるが、聴覚障害者の多様なニーズと字幕内容が整理されていない

なぜだろう。聞こえない障害は体験しないとわからないこともある。関係の障害なのに、その場の聞こえしか理解されていないこともある。

字幕コンソーシアムの結成を提案したい。政府は5年間で15億円用意して欲しい。

新聞記事は、7月22日の朝日新聞be日曜版より

ラビット 記



補聴器とブルーツース

2007年07月04日 08時47分53秒 | 機器について

070704_1824~001ブルーツース記事.jpgブルーツースを備えた補聴器が登場した。

補聴器がブルーツースで接続出来るのは携帯電話の他に、パソコン、テレビ等が考えられる。

補聴器のマイクからはぃった音を電気信号に変え、増幅してまた音の振動に変換して聞くが、マイクからはぃった音を電気信号に変えるのが不要になる
周囲の雑音を拾わないだけクリアーに聞こえることが期待される。

この音源以外の音がはいらないので明瞭に聞こえるのは磁気誘導ループと同じだが、
玄関のチャイムから洗濯機、冷蔵庫などの家電まで警報音をブルーツースで発信したり、会議の音声や施設の放送をブルーツースで飛ばすのはどうだろうか。

現在、高齢者・障害者のための建築基準が見直しされているが難聴者の情報入手方法が磁気ループ、赤外線、FM電波などに加えてブルーツースも加わり、多角化することになる

これはどう要望するか、選択出来るようにするのか

ラビット 記
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オーティコン、Bluetoothで携帯とつながる補聴器
AKIBA PC Hotline!
オーティコンは、Bluetooth接続ユニットを介して携帯電話や音楽プレーヤーとつながる補聴器「エポック」シリーズを4日に発売すると発表した。3日には都内で報道陣向けに発表会が開催され、概要やデモが披露された。
新たに発売される補聴器「エポック」シリーズは、同社製 ...
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/35314.html






文字が飛ばせる電光表示器

2007年06月20日 21時55分40秒 | 機器について
070620_1617~001.jpg070620_1618~001.jpg数字を押すと登録された文字が表示される電光表示器や火災警報器と連動してフラッシュと文字が表示されるのもある

パソコンで作った文字を電光表示器にそのまま送れるのもある

これらは、音声が伝えられない、伝えにくい場面には聴覚障害者のみならずみなに有効な方法ではないか。
新交通バリアフリー法で交通機関や附帯施設には、必須だろう。
劇場や映画館、病院その他にも必要だ

折しもが新法に合わせて高齢者、障害者の建築設計標準の見直しが検討されているようだから、ぜひ入れて欲しい。


http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi1703/pdf/170323yo56-bk.pdf
「旅館・ホテルの火災時等における聴覚障害者への情報伝達手段のあり方を検討」
においては防災の観点からは総務省の消防庁で検討されている。


ラビット 記



名札型の電光表示器

2007年06月20日 21時34分08秒 | 機器について
070620_1426~001.jpg070620_1426~002.jpg名札型の電光表示器を初めて見た。
LEDネームプレートというらしい。

厚さは5、6ミリあるが黒い地に赤い文字が右から左に出る。
夜間暗いところでも分かるので、聴覚障害者やコミュニケーション支援者の存在を知らせるのに良いかも知れない。

他にどういう使い方があるか、何かを常時アピールするのに良いが。

ワールドパイオニアの紹介。

ラビット 記




難聴者と補聴器用の携帯電話補助システム    

2007年06月11日 22時36分29秒 | 機器について
070611_2150~002.jpg070607_0815~001.jpg携帯電話の補聴補助機器がKDDIからau携帯電話向けに発売される。
NTTドコモはすでに「サウンドリーフ」を販売しているが、形がほとんど同じなのでそのOEMかもしれない。

聞えの問題が、難聴という機能障害でもあるが、環境の「障害」でもあることがこうした形でもクローズアップされるのは喜ばしい。
うるさい場所では当然会話も出来ないし、電話もきこえない。逆に図書館や病院、レストランなど静けさを要する場所で大きな声を出すことはできないし、病院や薬局ではどんな病名か薬かは個人情報なので秘匿の問題もあるので大きな声は出せない。

携帯電話の通信事業者(キャリア)が自社の通信方式に合う電話器を販売している。その携帯電話が難聴者にも使えるようになればキャリアの契約が増えるだろう。
通信サービスのユニバーサル・サービスをうたうなら、いや実際に課金までしているならば、こうした機器は無償で配布すべきものではないか。

映画「バベル」ではミチコとミツはケータイで手話で話していた。ろう者はもうテレビ電話機能を使いこなしているのだ。
日本が提案した通信アクセシビリティガイドラインは国際通信連合の規格になった。これに音声と手話、文字の中継サービスが含まれていることは通信キャリアは当然知っている。
音声通話の出来ない人には手話通訳サービスを通信のユニバーサル・サービスとして用意すべきだ。現在の課金にコンマ幾らかを足せばできるのではないか。
試行的にでもビデオリレーサービスを早速始めて欲しい。実際にサービスしている会社があるのだから委託するなりすれば良いだろう。


ラビット 記
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KDDI、au携帯電話向け「骨伝導レシーバーマイク01」
ZDNet Japan
また、テレホンコイルを搭載しており、対応する補聴器のユーザーも利用できる。
本体サイズは高さ115mm×幅31mm×奥行き27mm、重量は約49gで、携帯電話との接続には平型イヤホンマイク端子を使用する。電源は単4形乾電池2本で、アルカリ電池を使用した場合には約25時間動作 ...
http://review.japan.zdnet.com/news/c20350405.html

KDDI、沖縄セルラー騒音のある場所でも聴き取りやすい「骨伝導レシーバマイク01」の発売について
Japan Corporate News Network (press release)...
圧電式の骨伝導技術を使い、相手の声が聴き取りにくい駅や繁華街などにぎやかな場所での通話や、携帯電話では音が聞こえにくい方の利用に有効なコミュニケーションツールです。また、テレホンコイルの搭載により、補聴器 (Tコイル付) ユーザーにも対応可能としました。
http://www.japancorp.net/japan/Article.Asp?Art_ID=38147

KDDI、au携帯向け骨伝導レシーバマイクとポータブル充電器
BCNランキング
テレホンコイルを搭載しており、Tコイル付きの補聴器にも対応する。携帯電話とは平型イヤホンマイク端子で接続。電源は単4形乾電池2本で、動作時間はアルカリ乾電池の場合で約25時間。サイズは幅31×高さ115×奥行き27mm、重さは約49g。 また、外出先で携帯電話を充電 ...
http://bcnranking.jp/products/01-00014294.html

KDDI、「骨伝導レシーバマイク01」を7月に発売
インターネットコム
相手の声が聴き取りにくい駅や繁華街などにぎやかな場所での通話や、携帯電話では音が聞こえにくいユーザーの利用に有効とされる。
テレホンコイルの搭載により、Tコイル付補聴器ユーザーにも対応する。
接続方式は平型イヤホンマイク端子接続、単4乾電池2本を使用する。 ...
http://japan.internet.com/allnet/20070607/3.html





字幕表示メガネ(HMD)って? 聴覚障害者向け情報保障に

2007年06月09日 11時58分07秒 | 機器について

2007.06.09 花菖蒲2.JPG「HMDを利用した文字通訳の可能性の研究」のお知らせが届いた。

ラビット 記
………………………………
●このメールは転送転記自由です●
皆様こんにちは。三田フレンズ7月「企画」担当の☆宮下あけみ☆です。
・☆"・。☆"・。★"・。☆"・。・☆"・。
劇場やホールでオペラグラスや同時通訳イヤホンを貸し出すように『字幕が出てくるメガネの貸出があったら…』という声を聞いたことがあります。

もし、本当にそういうものがあったとしたら情報保障(文字通訳・字幕)として、どんなふうに見えるのか、或いは、どうすれば現実的なものになるのか…。

みんなで「文字が出てくるメガネ」を体験しながら考えてみましょう!
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★7月【三田パソコン要約筆記勉強会・企画】★
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を利用した「文字情報・文字通訳」の可能性の研究(ご意見お伺いの会)

2007.06.09 花菖蒲2.JPG-【日時】7月21日(土)14:00~16:45
(部屋は13:40から入れます)
【場所】東京都障害者福祉会館『A2・A3』(JR田町、地下鉄三田下車)
〒108-0014 東京都港区芝 5-18-2
TEL:03-3455-6321 FAX:03-3454-8166
【情報保障】 手話通訳、PC文字通訳
【参加費:無料、予約:不要】
-★ゲストのみなさま★-------------
㈱島津製作所 吉田崇俊様
商品名 「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」
http://www.shimadzu.co.jp/hmd/

コニカミノルタテクノロジーセンター㈱ 松本一孝様
商品名 「ウェアラブルディスプレイ(WD)」
http://konicaminolta.jp/about/research/optics02/factory.html

スカラ㈱ 島 清志様
商品名 「テレグラス」
http://www.scalar.co.jp/teleglass/t4/index.html

web-shake 川野浩二様
「字幕をつけ隊!」 http://web-shake.jp/
(web-shakeとしての字幕活動のお話を中心に、(テレグラスで字幕付き映画を見る実験をされた話もしていただく予定です。
★タイムスケジュール★---------    
※全時間帯、参加者が順番に各社のHMDを装用し「HMDを通しての文字通訳・文字情報」を体験していただきます。
※通常のPC情報保障・スクリーン表示も行います。

|14:00 開始 (あいさつ・今回の説明等)

|【第一部:プレゼン (説明10分+質問5分)】
|14:15 ㈱島津製作所 吉田崇俊様
|14:30 コニカミノルタテクノロジーセンター㈱ 松本一孝様
|14:45 スカラ㈱様 島 清志様
|15:00 web-shake 川野浩二様

|15:15~15:30 休憩

|【第二部:意見交換】
|15:30 全員(ゲスト&参加者)でフリーディスカッション

|16:35 お礼のことば→アンケート記入→終了
|16:45 会場片付け

-★ヘッドマウントディスプレイ(HMD)とは?★---------
会社によって商品名は違うのですが、「メガネに映像や文字が出る」というモノです。
詳細は、上記URLをご覧下さい。
-★方法★------------------------
情報保障としてのPC文字通訳(字幕)はいつも通り、常に、会場の前に大きく表示しておきます。
それと同じ文字(字幕)を各社のHMDのサイズや行数に合わせて表示(接続)。
参加者の皆様には順番に一人5~10分ずつ各社のHMDを装用していただき、HMD字幕を利用しながら勉強会に参加していただきます。
-★目的★------------------------
HMDに関する専門的な商品の技術(システム)説明が目的ではなく、 HMDを情報保障として使うことができるかの研究のために、企業の皆様にお越しいただいております。
『HMDを使って文字情報を見ると、こんな感じなのか』という体験をしていただき、「情報保障としての」使い勝手や意見などを皆で自由に話し合いたいと思っております。
(メーカー比較ではありません)
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♪小中学校に行くと、廊下に「未来の便利機器」と題して、『文字メガネ』、『外国人の話が日本語文字で出てくる』などの絵が貼ってあるのをよく見かけます。
メガネに文字が出る…
技術はここまで進んでるんだね。
あとちょっと、あと一歩は何かな?
♪「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」、「テレグラス」、「ウェアラブルディスプレイ(WD)」の3機種での文字通訳の状況を一会場で試すことは、滅多にできないことだと思います。
ぜひ、【7/21(土)】、三田に体験にいらしてくださいネ。o(^_^)o
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|☆宮下あけみ☆ (三田フレンズ・7月「企画」担当)
|  【e-mail】 akemizo@beige.ocn.ne.jp
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