各メディアで、イグ・ノーベル賞にわさびの香りの火災警報装置が受賞したと報じられている。
受賞したのは大学講師、香りマーケティング協会理事長、気体噴射機メーカー、警報装置メーカーなど7人が受賞したとある。
この警報装置の開発のきっかけになったのは聴覚障害者の松森果林さんだ。なぜ松森さんが受賞者の中に入っていないのか。
下記の記事の動画で、今井真滋賀医科大講師は授賞式のスピーチで「火災などの緊急時に聴覚障害者に知らせる方法を考えていた」と話している。
そのヒントを実際に提案したのが聴覚障害者自身であることを言っていないようだ。これこそが大きなニュースバリューだろう。
2010年8月10日の日経ビジネスの記事によると、その聴覚障害者とは松森果林さんだ。松森さんがシームスの商品開発に大きな貢献をしたことが写真入りで報じられている。
開発メーカーの「シームス」は2000年に創業、松森さんが商品企画顧問になったのが2001年、匂いで警報を発する装置の開発に取り組んだのが2003年。
最初にアイデアをだした人がいなければ商品化も臨床試験もないのではないか。
松森果林さんが、イグ・ノーベル賞の受賞者の一人になってもおかしくない。
ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「シームスは2000年11月、「イー・ワンジャパン」の名で創業。」
「そんな松森さんとシームスが出会ったのは、2001年春、聞こえない人の立場から家電製品の不便さを考える目的で開催されたセミナーの会場。最初に出会ったのは、種村秀輝・シームス取締役だった。」
「シームスでは2003年頃から「就寝時でも目覚めるにおい」の研究開発に着手。」
イグ・ノーベル賞に日本の7人 わさびの香りの火災警報装置
化学賞
2011/9/30 10:07
装置開発の「答えはワサビスプレーにあった」 聴覚障害者向け火災警報装置でイグ・ノーベル賞を授賞した今井真滋賀医科大講師
【ケンブリッジ=共同】ユーモアあふれる科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が29日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれた。わさびのにおいがする気体を噴射して聴覚障害者に火災を知らせる警報装置を開発した田島幸信・香りマーケティング協会理事長(57)、今井真滋賀医科大講師(49)ら日本人7人が化学賞を共同受賞した。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E1E2E2E2908DE1E2E2EBE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
「わさびのにおいで命を救う」を生んだ、障害者のチカラ《前編》
シームス
高嶋 健夫 【プロフィール】
昨年4月、“世間の意表を突く”新しいタイプの火災報知器が発売された。火災が起きたことを、「わさびのにおい」を発生させて知らせる「臭気発生装置」というものである。開発・発売したのは、独自の香りビジネスを展開するバイオベンチャーのシームス(本社東京・千代田区)だ。
大手メーカー製の市販の住宅用火災警報器(住警器)と組み合わせて、親機である火災報知器が作動すると同時に、子機である臭気発生装置が信号を受け取り、わさびのにおい成分を室内に拡散させる仕組みだ。主な販売ターゲットは聴覚障害者。加齢によって聴力が衰えた高齢者も含めて、一般の「警報音」が聞こえない、聞こえにくい人は国内に約600万人いると推定されている。そうした人たちのために、音だけでなく、光や振動で知らせる火災報知器はそれ以前からあったが、においによる火災報知器が商品化されたのはこれが初めて。視覚、聴覚に代わる、いわば「第三の感覚」である嗅覚に着目した画期的な新製品なのである。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100804/215707/?P=1
もちろん、ろうの人たちはいつも振動モードにセットしておくのだが、携帯電話をバッグの中に入れている時とか、就寝中に枕元に置いている時とかには、振動に気づきにくい。そこで、松森さんは「香りで着信を知らせる」というアイデアを提案したのである。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100804/215707/?P=3
小
※日経BPのサービスに登録してご覧下さい。
受賞したのは大学講師、香りマーケティング協会理事長、気体噴射機メーカー、警報装置メーカーなど7人が受賞したとある。
この警報装置の開発のきっかけになったのは聴覚障害者の松森果林さんだ。なぜ松森さんが受賞者の中に入っていないのか。
下記の記事の動画で、今井真滋賀医科大講師は授賞式のスピーチで「火災などの緊急時に聴覚障害者に知らせる方法を考えていた」と話している。
そのヒントを実際に提案したのが聴覚障害者自身であることを言っていないようだ。これこそが大きなニュースバリューだろう。
2010年8月10日の日経ビジネスの記事によると、その聴覚障害者とは松森果林さんだ。松森さんがシームスの商品開発に大きな貢献をしたことが写真入りで報じられている。
開発メーカーの「シームス」は2000年に創業、松森さんが商品企画顧問になったのが2001年、匂いで警報を発する装置の開発に取り組んだのが2003年。
最初にアイデアをだした人がいなければ商品化も臨床試験もないのではないか。
松森果林さんが、イグ・ノーベル賞の受賞者の一人になってもおかしくない。
ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「シームスは2000年11月、「イー・ワンジャパン」の名で創業。」
「そんな松森さんとシームスが出会ったのは、2001年春、聞こえない人の立場から家電製品の不便さを考える目的で開催されたセミナーの会場。最初に出会ったのは、種村秀輝・シームス取締役だった。」
「シームスでは2003年頃から「就寝時でも目覚めるにおい」の研究開発に着手。」
イグ・ノーベル賞に日本の7人 わさびの香りの火災警報装置
化学賞
2011/9/30 10:07
装置開発の「答えはワサビスプレーにあった」 聴覚障害者向け火災警報装置でイグ・ノーベル賞を授賞した今井真滋賀医科大講師
【ケンブリッジ=共同】ユーモアあふれる科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が29日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれた。わさびのにおいがする気体を噴射して聴覚障害者に火災を知らせる警報装置を開発した田島幸信・香りマーケティング協会理事長(57)、今井真滋賀医科大講師(49)ら日本人7人が化学賞を共同受賞した。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E1E2E2E2908DE1E2E2EBE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
「わさびのにおいで命を救う」を生んだ、障害者のチカラ《前編》
シームス
高嶋 健夫 【プロフィール】
昨年4月、“世間の意表を突く”新しいタイプの火災報知器が発売された。火災が起きたことを、「わさびのにおい」を発生させて知らせる「臭気発生装置」というものである。開発・発売したのは、独自の香りビジネスを展開するバイオベンチャーのシームス(本社東京・千代田区)だ。
大手メーカー製の市販の住宅用火災警報器(住警器)と組み合わせて、親機である火災報知器が作動すると同時に、子機である臭気発生装置が信号を受け取り、わさびのにおい成分を室内に拡散させる仕組みだ。主な販売ターゲットは聴覚障害者。加齢によって聴力が衰えた高齢者も含めて、一般の「警報音」が聞こえない、聞こえにくい人は国内に約600万人いると推定されている。そうした人たちのために、音だけでなく、光や振動で知らせる火災報知器はそれ以前からあったが、においによる火災報知器が商品化されたのはこれが初めて。視覚、聴覚に代わる、いわば「第三の感覚」である嗅覚に着目した画期的な新製品なのである。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100804/215707/?P=1
もちろん、ろうの人たちはいつも振動モードにセットしておくのだが、携帯電話をバッグの中に入れている時とか、就寝中に枕元に置いている時とかには、振動に気づきにくい。そこで、松森さんは「香りで着信を知らせる」というアイデアを提案したのである。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100804/215707/?P=3
小
※日経BPのサービスに登録してご覧下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます