技研公開の余韻が残る28日、NHK放送技術研究所の講堂で、国際機関のITUがメディアのアクセシビリティをテーマにワークショップを開催しました。朝9時30分から夕方5時45分まで、ビッチリでした。
まず、NHK報道局災害・気象センター長の酒井センター長が「東日本大震災時の放送」について話し、東大・高齢社会総合研究機構の伊福部名誉教授が「高齢社会とメディア」をテーマで基調講演。
その次のセッション1では、全難聴の高岡理事長と視覚障害者情報提供施設協会の岩井顧問が「メディアに何を期待しているか」を話しました。
昼休み後、セッション2では「ITUはどう取り組もうとしているか」、セッション3は「国内外の放送・通信分野のサービス、技術研究はどこまで進んだか」をテーマに進みました。
内容は弊誌で紹介するとして、トピックを2つ。
緊急地震速報のときに鳴る「チャイム音」ですが、これは基調講演した伊福部先生が作曲したものです。先生の叔父は映画ゴジラのあの有名な曲をデザインされた方です。ゴジラのような印象的で、かつ不快でもなく快でもない音をねらったとのこと。曲のベースになったのはアイヌに伝わる音楽だったそうで、30曲ぐらい作り、NHK会長(当時)の最終判断で選んだということでした。
もう一つ。会場では情報保障として、要約筆記=話を聞きながら人手でPC同時入力し、プロジェクター表示するサポートと、手話通訳の2つが聴覚障害者へサポートしていました。これは日本語です。※写真参照 ラビット注
さらにもう一つ、米コロラドのスタッフとインターネットで結び、会場の様子を伝える映像と音声を伝送し、米国にいるスタッフが「英語による要約筆記」、それを技研講堂のプロジェクターで表示したのです。
会場では、日本語と英語の2つの言語の情報サポートがあったのです。初めて体験しました。
議論された内容は、字幕放送、解説放送と日本からは手話放送について、技術やそのサービスの精度評価の必要性まで多岐にわたりました。もちろんコストの課題も指摘されましたが、そこは深入りせずでしたが。
弊誌8月号(7月1日発売)で、少しレポートします。
●添付していますが、こんな勉強会=名称を「NaB&B」と呼ぶケーブルテレビの新たな技術の動向を利用した四国の事例を中心にしたセミナーを開催します。
開催場所は四国・徳島のテレビ鳴門の大会議室です。
2009年10月に1回目を開始し、今回6月29日(金)の昼から開催します。
NaB&Bは「Naruto application Broadcast & Broadband」の略称で、どことなく米放送業界イベントのNABを彷彿させる名称です。テーマは放送と通信を一体とした技術を軸にした勉強会です。
テレビ鳴門は徳島空港(阿波おどり空港)からタクシーで20分ほどという便利な場所です。
もともとホテルだった建物を局舎に利用したテレビ鳴門は、2階に大きなホールがあり、会議室として使えるのです。
2回目の開催の主な内容を紹介しておきましょう。詳細は添付の案内を。
・テーマ:注目してみた! 四国のCATV局技術陣の提案
~・IPポータル ・データ放送サービス ・放送事故対応策 ・クラウド活用~
・第1回を延べ69名で開催し、関係者待望の「OmneonサーバとK2サーバをネットワークで
結ぶ素材交換と再生の技術検証」が国内で初めて行われた。
2回目となるNaB&B 2012の開催では、●IPによるサービス実験、●新たなデータ放送サービスと地域づくり、●新放送法と放送事故への技術対応、●クラウド(Windows Azure)×APCが実現するCATVサービス例を勉強します。
【特別講演】には、日本独自の動画コミュニケーションサービス、ニコニコ動画(略称:ニコ動)を展開するニワンゴの杉本誠司代表取締役社長を迎えて、「ニコニコ動画の経験から参加型コミュニケーションを考える」を聞きます。
■研究内容
勉強(1)歓迎と四国の状況
井川 哲:(株)テレビ鳴門 代表取締役専務
・四国のCATV事情について概略と四国支部技術部会の活動から
勉強(2)愛媛CATVが始めたIPによるサービス実験
柴田祐輔:(株)愛媛CATV システム管理部課長
・「スマートテレビ実験協議会」が取り組むIPとテレビの連携
・データ放送からIPのWebブラウジングへの展開
・動画配信、電子チラシなどを実現する技術
勉強(3)ハートネットの新たなデータ放送サービスと地域づくり
大橋弘明:(株)ハートネットワーク 代表取締役
・新たなデータ放送サービスに向けてデザインから刷新した取り組みを紹介
・加入者へポイントサービスも仕組む地域サービスの考え
勉強(4)新放送法と放送事故への技術対応
佐々木治之:ケーブルテレビ徳島(株) 取締役 技術開発部長
・新放送法により厳しくなった技術基準への対応状況
・放送事故をなくすための放送TSや映像の自動監視機器の導入検討
・完全FTTH化したヘッドエンド設備構成の説明など
勉強+デモ(5)クラウド(Windows Azure)×APCが実現するCATVサービス例
井川 哲:(株)テレビ鳴門 代表取締役専務
畠山大有:日本マイクロソフト(株) プリンシパル・テクノロジー・ストラテジスト
平石能敬:(株)ビデオ・テック 代表取締役
・クラウド技術をCATVコミチャンで生かす日本初のデモ提案を体験
・クラウド活用について技術面の理解を深め、メリットを生かしていくための基本をしっかりと体験
<特別講演>ニコニコ動画の経験から参加型コミュニケーションを考える
杉本誠司:(株)ニワンゴ 代表取締役社長
・9万人以上を集めた2日間イベント「ニコニコ超会議」の取り組みも含めたニコ動の最新の表情を聞く
・CATVコミチャンに必要となる双方向参加型の番組やサービスの発想を刺激してもらう
■デモ&展示見学展示システムも用意
ビデオ・テッククラウド型VATIC
マイクロソフトWindows Azure Platform
アルビクス映像/音声エラー検出装置
■情報交換会会場:リゾートホテル・モアナコースト
●開始日 6月29日(金)
12:00 ~ 開場(昼食はテレビ鳴門・井川専務お手製のゼッピン芋煮を用意)
13:30 ~ 17:15 セミナー+デモ展示見学
18:00 ~ 20:50 情報交換会
●【参加定員】45名(先着順)
●【参加費】1名様 10,000円(当日受付にて。領収書もお渡しいたします)
※宿泊は各自手配でお願いします。
■NaB&B参加申込み(本メール返信で)
メール:yoshii@newww-media.co.jp
参加者名:
社 名:
所属・役職:
ケータイ番号:
領収書の宛名(株式会社名を忘れずに):
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(株)ニューメディア
月刊ニューメディア編集長 吉井 勇
PHS 070-5071-9699
メール yoshii@newww-media.co.jp
http://www.newww-media.co.jp
〒104-0061
東京都中央区銀座2-12-5 銀座NFビル
TEL 03-3542-5231
FAX 03-3545-5843
まず、NHK報道局災害・気象センター長の酒井センター長が「東日本大震災時の放送」について話し、東大・高齢社会総合研究機構の伊福部名誉教授が「高齢社会とメディア」をテーマで基調講演。
その次のセッション1では、全難聴の高岡理事長と視覚障害者情報提供施設協会の岩井顧問が「メディアに何を期待しているか」を話しました。
昼休み後、セッション2では「ITUはどう取り組もうとしているか」、セッション3は「国内外の放送・通信分野のサービス、技術研究はどこまで進んだか」をテーマに進みました。
内容は弊誌で紹介するとして、トピックを2つ。
緊急地震速報のときに鳴る「チャイム音」ですが、これは基調講演した伊福部先生が作曲したものです。先生の叔父は映画ゴジラのあの有名な曲をデザインされた方です。ゴジラのような印象的で、かつ不快でもなく快でもない音をねらったとのこと。曲のベースになったのはアイヌに伝わる音楽だったそうで、30曲ぐらい作り、NHK会長(当時)の最終判断で選んだということでした。
もう一つ。会場では情報保障として、要約筆記=話を聞きながら人手でPC同時入力し、プロジェクター表示するサポートと、手話通訳の2つが聴覚障害者へサポートしていました。これは日本語です。※写真参照 ラビット注
さらにもう一つ、米コロラドのスタッフとインターネットで結び、会場の様子を伝える映像と音声を伝送し、米国にいるスタッフが「英語による要約筆記」、それを技研講堂のプロジェクターで表示したのです。
会場では、日本語と英語の2つの言語の情報サポートがあったのです。初めて体験しました。
議論された内容は、字幕放送、解説放送と日本からは手話放送について、技術やそのサービスの精度評価の必要性まで多岐にわたりました。もちろんコストの課題も指摘されましたが、そこは深入りせずでしたが。
弊誌8月号(7月1日発売)で、少しレポートします。
●添付していますが、こんな勉強会=名称を「NaB&B」と呼ぶケーブルテレビの新たな技術の動向を利用した四国の事例を中心にしたセミナーを開催します。
開催場所は四国・徳島のテレビ鳴門の大会議室です。
2009年10月に1回目を開始し、今回6月29日(金)の昼から開催します。
NaB&Bは「Naruto application Broadcast & Broadband」の略称で、どことなく米放送業界イベントのNABを彷彿させる名称です。テーマは放送と通信を一体とした技術を軸にした勉強会です。
テレビ鳴門は徳島空港(阿波おどり空港)からタクシーで20分ほどという便利な場所です。
もともとホテルだった建物を局舎に利用したテレビ鳴門は、2階に大きなホールがあり、会議室として使えるのです。
2回目の開催の主な内容を紹介しておきましょう。詳細は添付の案内を。
・テーマ:注目してみた! 四国のCATV局技術陣の提案
~・IPポータル ・データ放送サービス ・放送事故対応策 ・クラウド活用~
・第1回を延べ69名で開催し、関係者待望の「OmneonサーバとK2サーバをネットワークで
結ぶ素材交換と再生の技術検証」が国内で初めて行われた。
2回目となるNaB&B 2012の開催では、●IPによるサービス実験、●新たなデータ放送サービスと地域づくり、●新放送法と放送事故への技術対応、●クラウド(Windows Azure)×APCが実現するCATVサービス例を勉強します。
【特別講演】には、日本独自の動画コミュニケーションサービス、ニコニコ動画(略称:ニコ動)を展開するニワンゴの杉本誠司代表取締役社長を迎えて、「ニコニコ動画の経験から参加型コミュニケーションを考える」を聞きます。
■研究内容
勉強(1)歓迎と四国の状況
井川 哲:(株)テレビ鳴門 代表取締役専務
・四国のCATV事情について概略と四国支部技術部会の活動から
勉強(2)愛媛CATVが始めたIPによるサービス実験
柴田祐輔:(株)愛媛CATV システム管理部課長
・「スマートテレビ実験協議会」が取り組むIPとテレビの連携
・データ放送からIPのWebブラウジングへの展開
・動画配信、電子チラシなどを実現する技術
勉強(3)ハートネットの新たなデータ放送サービスと地域づくり
大橋弘明:(株)ハートネットワーク 代表取締役
・新たなデータ放送サービスに向けてデザインから刷新した取り組みを紹介
・加入者へポイントサービスも仕組む地域サービスの考え
勉強(4)新放送法と放送事故への技術対応
佐々木治之:ケーブルテレビ徳島(株) 取締役 技術開発部長
・新放送法により厳しくなった技術基準への対応状況
・放送事故をなくすための放送TSや映像の自動監視機器の導入検討
・完全FTTH化したヘッドエンド設備構成の説明など
勉強+デモ(5)クラウド(Windows Azure)×APCが実現するCATVサービス例
井川 哲:(株)テレビ鳴門 代表取締役専務
畠山大有:日本マイクロソフト(株) プリンシパル・テクノロジー・ストラテジスト
平石能敬:(株)ビデオ・テック 代表取締役
・クラウド技術をCATVコミチャンで生かす日本初のデモ提案を体験
・クラウド活用について技術面の理解を深め、メリットを生かしていくための基本をしっかりと体験
<特別講演>ニコニコ動画の経験から参加型コミュニケーションを考える
杉本誠司:(株)ニワンゴ 代表取締役社長
・9万人以上を集めた2日間イベント「ニコニコ超会議」の取り組みも含めたニコ動の最新の表情を聞く
・CATVコミチャンに必要となる双方向参加型の番組やサービスの発想を刺激してもらう
■デモ&展示見学展示システムも用意
ビデオ・テッククラウド型VATIC
マイクロソフトWindows Azure Platform
アルビクス映像/音声エラー検出装置
■情報交換会会場:リゾートホテル・モアナコースト
●開始日 6月29日(金)
12:00 ~ 開場(昼食はテレビ鳴門・井川専務お手製のゼッピン芋煮を用意)
13:30 ~ 17:15 セミナー+デモ展示見学
18:00 ~ 20:50 情報交換会
●【参加定員】45名(先着順)
●【参加費】1名様 10,000円(当日受付にて。領収書もお渡しいたします)
※宿泊は各自手配でお願いします。
■NaB&B参加申込み(本メール返信で)
メール:yoshii@newww-media.co.jp
参加者名:
社 名:
所属・役職:
ケータイ番号:
領収書の宛名(株式会社名を忘れずに):
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(株)ニューメディア
月刊ニューメディア編集長 吉井 勇
PHS 070-5071-9699
メール yoshii@newww-media.co.jp
http://www.newww-media.co.jp
〒104-0061
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TEL 03-3542-5231
FAX 03-3545-5843
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