老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

260; 「もったいない」の極地

2017-08-04 15:29:53 | 老いの光影
「もったいない」の極地 

昭和5年生まれのお婆ちゃん
元教師だけあって
認知症を患っても
物を大切にする精神は
失われずに
体が覚えていた

部屋に入ったら
鼻に「つ~ん」と突き刺すような
異様な臭いがした
振り返ると
南向きの廊下に干されてあった物は
なんと
尿失禁で濡れた尿取りパット
三枚も干されてあった
尿取りパットは使い捨てのはず
ここまでくると
「もったいない」の極地に達する