老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1136;生まれ変わって歩き出す

2019-06-01 16:02:58 | 老い楽の詩
生まれ変わって歩き出す

老いを嵩ね 其の日を生きる。
予期せぬ脳卒中や転倒骨折に遭い
トイレに行くもの縺れ足
間に合わず漏らしたこともあった。

記憶のピースが抜け落ち失い 
自分はいったい誰なのか

病を抱え記憶を失っても
精一杯生きている老人。

中島みゆきの『時代』が聴こえてくる
「今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩き出す」
ブログ1077 時代はめぐる /『時代』の曲が聴けます
倒れた老人たちも 生まれ変わって歩きだす 

過去は忘却  昨日はない 
未来は不確か 明日はない 
今日は存在  今日はある
しかし 今日という日は再び繰り返しはしない

老人が死んだとき 嘆き悲むことより
生きている間(とき)に 
どれだけ老人の聲に耳を傾け
何を為したのか

老い嵩ね始め 感情、思考、行動も鈍くなり
躓き転ぶようになり“足よお前まで衰えたか”と呟く自分

倒れても起き上り 歩き出す



福島県会津地方 “赤べこ”と“起き上がり小法師”
倒れても起き上がる

1135;六月の雨

2019-06-01 08:32:39 | 阿呆者
六月の雨

蝦夷地の六月は梅雨がない
拾九才の春に津軽海峡を渡り
仙臺に棲み
生れて初めて梅雨の季節を体験した

「つゆ」知らずに生きてきただけに
仙臺で初めて ゴキブリとナメクジに出会ったときは吃驚

ゴキブリは 油が乗り逃げ足の速さに感心した
ナメクジは 蝸牛の殻をとったらナメクジなのか、と錯覚
ナメクジに“塩”をかけると ナメクジは溶け小さくなった
それならばナメクジに“砂糖”をかけると 「大きくなる?」、と話したら笑われた。
その話、本当! 嘘! どっち!

六月二日は wifeとの入籍記念日 入籍して拾壱年
六月二日は beagle元気が家族になり六年(元気は六才)

六月に咲く紫陽花を観ていると癒される
六月の雨 緑の葉の上で 蝸牛は角や槍をめいいっぱい出している

緑色の小さな小さな雨蛙
昔と違い田圃のなかに棲息していた蛙の卵は見かけなくなった
蛙はどこから来るのであろうか

悲しみも辛いことも
六月の雨で流してゆきたいものだ