老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1140 ; しまりが悪くなった

2019-06-03 16:28:19 | 阿呆者
どこもかしこもしまりが悪くなった

今日、自治医科大学附属病院循環器科外来受診だった
自分よりはるかに若い女医より
心臓の雑音は、大動脈弁閉塞不全症と告げられた。
左心室へ血液が逆流しているため、浮腫となっている。
手術をする状態ではない、ということで一先ずホッとしたが。

病名がまた一つ追加され、連れ添う病気が増えた。
“塩分は摂り過ぎてはいないか”、と女医は質問され、曖昧に返した自分。
減塩醤油は使っているものの、いい加減な塩梅で「塩分制限」をしていた。

診察室から妻も出て「どこもかしこもしまりが悪くなったね」と話しかけてくる。
利尿剤が継続して処方され、腎臓に負担がかかるのも気になるが
循環器科は継続治療となり6月24日に外来受診となった。
6月20日は腎臓外科受診の日。

病んでも気持ちまで病まぬことだ
大動脈弁だけでなく
顔も括約筋もしまりが悪くなってきた自分

1139 ; そうか、もう君はいないのか

2019-06-03 03:58:02 | 読む 聞く 見る
そうか、もう君はいないのか

妻が先に逝かれたことも忘れるほど
今も自分の心の中に
妻が生きていて、

その妻に話しかけようとしたとき
“そうか、君はもういないのか”と、呟く。

最愛の妻を失った
愛する人との別れ、喪失は
実に辛く、遣り切れない悲しみ
その悲しみは深海の如く
深く胸底に沈んでゆく。

自分の場合、22も齢が離れているだけに
自分が先に逝く、と思うこともあり
妻は“私を置いて逝かないで”、と・・・・

老夫婦
長年連れ添った相方に
先に逝かれる耐え難い悲しみ
喪失感をどう受けとめてゆくのか
ケアとは何かを考えさせられる

昨日何気なく本屋の棚から手にした
『そうか、もう君はいないのか』