茶店のカレー。

この場合は「茶店＝さてん」と読んで頂きたい。

今では死語となりつつある茶店、即ち喫茶店であるが、ファーストフードやチェーンを展開するカフェテリアが全盛の近年、我が街では、昔ながらの喫茶店は老舗が孤軍奮闘しているものの、自分が昔通っていた店の多くは無くなり、青春の思い出と化した。

茶店で食べる物といえば、もっぱらカレーかスパゲッティ、ピラフ。特にカレーはどの店も独特の味をしていて、カレー専門店とはまたひと味違った旨さがあった。
高校生の時など、スパイシーなカレーを食べると、タバコの匂いとともにオトナになったような気がしたものだ。
その記憶は色あせることなく、今もなお、特別な食べ物がカレーなのである。

先日、近所の商店街の女将さんが、某老舗喫茶店でカレーを食べたと言うものだから（いったい、普段からどんな会話をしてるんだか）、美味しいモノにはすぐに触発される自分が行かぬ訳がない。

申し訳程度のミニサラダ付きというのが泣かせる。
ヘタな洋食屋や、いなかのドライブインのカレーで時々見かける、サラダとともにワンプレートになっているの、アレはどうも良くない。新鮮なキャベツが温かいご飯やカレーでしんなりしてしまったり、ご飯がサラダドレッシングでべっちょりしてしまって、料理の美味しい供し方として疑問に思うのだ、あたしゃ。
ワンプレートは一見ハイカラなようだが、面倒でも別皿で願いたいものだ。

で、食べ慣れた、ちょっとコショウが香るカレーを堪能すると、食べるのを待ってたかのように出てくるコーヒー。

いつも当たり前のように頂くコーヒーだが、今の世にあって、この供し方は非凡の極みと思う。ここのコーヒーは、何十年もこのスタイル。生ホイップを楽しみたいので、ここに限っては、自分はブラックなのでミルク要りません、とは言わない。


とまあ、

いつも親しんでる茶店のカレーも、ふと思えば語りたいこと満載なのだった。



なんだか今年はカレー率が高いかもと、先日も書いたが、さてどうなっているか。

思い出せば新年２日の夜中からラーメンを食べていたようだし、昨日は美瑛で「八海」に立ち寄ったし…

相変わらず、見映えにいささかの疑問が否めないラーメン。美味しいんだけど。

本日現在　カレー VS ラーメンは３：３で同点。

終

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