・・・という一品をいただいた。
時々お邪魔する料亭が出しているメニュー。
早い話が和風ラーメンといったところか。きゅっと効いた濃厚な鰹出汁が極めて美味。
時節柄、冷たい麺という風情にも見えるがあつあつです。
大阪は昆布、江戸は鰹。出汁において昔はそんな常識があったことを知ったのは小説「みおつくし料理帖」だった。
大阪から江戸にやってきた主人公の料理人は、初めのうちはその常識の違い(嗜好の地域差)に苦労するも、創意工夫を重ね、やがて昆布を使った料理で庶民を唸らせる。
という話を思い出しながらの鰹出汁麺。
うんうん、日常こんな味が馴染んでいたら、そりゃ昆布はインパクトに欠けるだろうな。
すぱーんとスピーディーに伝わる鰹出汁に比べ、ゆったりと香ってくる昆布出汁の奥深さは気の短い江戸っ子には物足りない、味がボケて感じる、そう思われても仕方ないことは想像に難しくない。
とかなんとか
旨いもは想像力を豊かにする、ってのはこういうことっすかね。
後日、お代わりをいただきにいこう。
ちなみに
目下ハマってるのは煮干し出汁。これの旨いラーメン屋があって、実に旨し。
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