酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

豚汁の季節。

2012-11-20 | 旨かった話
いよいよ雪が降り、体感的にも気分的にもどうにもこうにも温かいもの、いや熱いものが美味しい頃となった。

今日のお昼は鴨南と思っていたが、見てしまったいつもの「川わき」のランチ看板、日替わりは「豚汁定食」。


豚汁は、ざくざくと切った野菜がごろごろ。切り落とし肉がたっぷり。
強いて言えば男っぽい豚汁だ。

実は自分、豚汁が結構好き。軽食喫茶や食堂、あるいは居酒屋で冬季限定のメニューとして登場するそれには大概手を出している。
寒くなるとまず思い出すのが、「すず」の豚汁。多分大鍋で大量に拵える脂たっぷりなアレが旨い。
たかが豚汁、されど豚汁。店それぞれに色んな豚汁があって楽しいのである。

そういや、つい最近誰かと話したな。
「豚汁(とんじる)」って言う?それとも「豚汁(ぶたじる)」って言う?と聞かれた、自分の答えは前者である。
これでは重箱読みになってしまい日本語としては正しくないのだろうが、「豚汁(ぶたじる)」だと生々しいというか、大げさに言うといかにも獣を食べています的な感じがして苦手だ。
世にはトンカツ、トンテキなるものが存在するので、豚汁にあっても「トン汁」と呼ぶ人が多いのではと、勝手に推測している。

そう、これは固有名詞。漢字のルールなど無用なのだ。

冬の漬物

2012-11-19 | 酒風景
土曜深夜。飲み会などあったその後、経緯は割愛するが、Yちゃんと呑み直し。


軽~く、立ち飲み屋風のホルモン屋。近頃出来た店だが、なかなか居心地がよい。

で、いまいち腹が物足りないというので、久々の両国さんへ。


でかいエビがごろごろないつも美味しい中華飯。ここは和洋中いろんなメニューが多彩な居酒屋でとにかく旨い。
おすすめメニューを見ると、おお、いよいよそんな季節になったかという品が。


ニシン漬け。寒くならないと作れないというシロモノだ。
近頃では漬物屋さんも冷蔵室で漬けたりして年中食べられもするが、なんたって寒い日に暖かい部屋で食べるこれは格別である。

今日は、旭川管内では観測史上最も遅い初雪だとかで、今も(明けて午前1時)その遅れを取り戻すかのようにひたすら降っている。
朝は相当に積もっているだろうか。

いよいよというか、ほんとに冬がきた。

しんみりと美味しい。

2012-11-17 | 酒風景
ここのところハデな料理(盛りの多いものや宴会の食事のことをこう言う)が続いたので、胃袋を、というよりは気を休めたい気分。

そんな時よく作る酒の肴はこんな感じ。


お馴染み、ピーマンの炒め煮。食感、味をひたすら楽しむ、そんな小料理だ。
油で軽く炒め、めんつゆをかけて少し煮詰めるだけ。一緒に煮る鰹節がアクセントになる。

この味。数ある料理のなかで、いぶし銀とでもいおうか、簡単に拵えたりには、心身にしみじみと旨い。ピーマンが好きと仰る方には想像に容易いと思う。

夏の採れたてでたっぷり作ってバリバリ食べるのが実は楽しい。ああ、いよいよ夏は懐かしの頃となってしまったか。

なんだろな。こんなに夏に別れを惜しむ年はなかったな。