キノパパ(大人):
「ソナチネアルバム」から、10番ヘ長調の第一楽章を練習しています。
「今週は忙しくて、あんまり練習できてませんm(__)m」と言うのですが、どうしてなかなか、音の粒が揃って、8分音符の連続などとてもきれいになっているのがわかります。
お仕事が忙しいでしょうに、コツコツと練習を重ねている様子が見てとれ、感心&尊敬してしまいます。
ソナチネ第一楽章、ずいぶんきれいに弾けるようになってきました。
ただ2~3箇所、きまってつっかえたり指がもつれたりする部分があります。
そういう、いつもつっかえてしまうような所には、必ず そうなってしまう原因があります。
その「原因」を見つけ出し、それを解決に導けるような処方をして、ミスする部分を一つ一つ修復していく作業が大事です。
今回のキノパパの苦手部分は、ほんの小さな1小節なのですが、右手も左手も、なかなか音が命中せずミスタッチしてしまう、という所です。
間違えるので弾き直す。またミスタッチで、また弾き直し。
こうやって、その部分が来るたびに 何度も弾き直してしまいます。
この部分のミスの原因は 何だったのでしょうか?
キノパパの弾くのをよーく観察してみました。
問題の部分、左手があけ指(指の拡張とポジションの移動)としているのに対し、右手は元指のままで弾けるようになっています。
それなのに、キノパパは 右手のメロディの方を間違えないようにと気をとられ、左手の移動がおろそかになっているのがわかりました。
そこで「右手は元指で、絶対間違えないから、ためしに顔を左に向けて、一切右手を気にせず弾いてみてください」と言いました。
「本当だ。右手は、気にしないでも弾けますねえ」
「でしょ?でも、左手はオクターブ下の音まで広げなくてはいけないし、こちらの方を見なきゃ。右手はほっといても弾けますから、ジャンプのときは まず左手位置を確認してから、右手を合わせてみて!」
何度か、左手のジャンプを単独で練習してみてから、両手一緒に弾いてみました。
右手は気にせず・・・左手を確実に捉えられるよう、一瞬早く準備して・・・そして一緒に合わせる!
ね、これで、ウソみたいになめらかに弾けるようになりました。
ミスをする、という場合、必ず何か原因があります。
指番号を間違えている、とか、数え方を間違えている、とか、あるいは今のキノパパのように、準備のフォームができていない、とか。
それを如何にして見つけ、なおかつ適切な処置をするか。
それが、レッスンをしていく上でとても大事だし、おもしろさでもあります。
間違えると「練習が足りない」と思いがちですが、がむしゃらに練習回数によって間違いを克服しようとするのは、能率が悪いばかりでなく 音楽からのメッセージを逃してしまう、たいへんもったいないことになりがちです。
みなさんも、曲の中に苦手な部分があったら、「どうしてそこが弾きにくいのか」「どうしたら弾けるようになるか」と、いっしょうけんめい考えてみてね。
それだけで、解決への道の90パーセントはクリアしたようなもんですから。
「ソナチネアルバム」から、10番ヘ長調の第一楽章を練習しています。
「今週は忙しくて、あんまり練習できてませんm(__)m」と言うのですが、どうしてなかなか、音の粒が揃って、8分音符の連続などとてもきれいになっているのがわかります。
お仕事が忙しいでしょうに、コツコツと練習を重ねている様子が見てとれ、感心&尊敬してしまいます。
ソナチネ第一楽章、ずいぶんきれいに弾けるようになってきました。
ただ2~3箇所、きまってつっかえたり指がもつれたりする部分があります。
そういう、いつもつっかえてしまうような所には、必ず そうなってしまう原因があります。
その「原因」を見つけ出し、それを解決に導けるような処方をして、ミスする部分を一つ一つ修復していく作業が大事です。
今回のキノパパの苦手部分は、ほんの小さな1小節なのですが、右手も左手も、なかなか音が命中せずミスタッチしてしまう、という所です。
間違えるので弾き直す。またミスタッチで、また弾き直し。
こうやって、その部分が来るたびに 何度も弾き直してしまいます。
この部分のミスの原因は 何だったのでしょうか?
キノパパの弾くのをよーく観察してみました。
問題の部分、左手があけ指(指の拡張とポジションの移動)としているのに対し、右手は元指のままで弾けるようになっています。
それなのに、キノパパは 右手のメロディの方を間違えないようにと気をとられ、左手の移動がおろそかになっているのがわかりました。
そこで「右手は元指で、絶対間違えないから、ためしに顔を左に向けて、一切右手を気にせず弾いてみてください」と言いました。
「本当だ。右手は、気にしないでも弾けますねえ」
「でしょ?でも、左手はオクターブ下の音まで広げなくてはいけないし、こちらの方を見なきゃ。右手はほっといても弾けますから、ジャンプのときは まず左手位置を確認してから、右手を合わせてみて!」
何度か、左手のジャンプを単独で練習してみてから、両手一緒に弾いてみました。
右手は気にせず・・・左手を確実に捉えられるよう、一瞬早く準備して・・・そして一緒に合わせる!
ね、これで、ウソみたいになめらかに弾けるようになりました。
ミスをする、という場合、必ず何か原因があります。
指番号を間違えている、とか、数え方を間違えている、とか、あるいは今のキノパパのように、準備のフォームができていない、とか。
それを如何にして見つけ、なおかつ適切な処置をするか。
それが、レッスンをしていく上でとても大事だし、おもしろさでもあります。
間違えると「練習が足りない」と思いがちですが、がむしゃらに練習回数によって間違いを克服しようとするのは、能率が悪いばかりでなく 音楽からのメッセージを逃してしまう、たいへんもったいないことになりがちです。
みなさんも、曲の中に苦手な部分があったら、「どうしてそこが弾きにくいのか」「どうしたら弾けるようになるか」と、いっしょうけんめい考えてみてね。
それだけで、解決への道の90パーセントはクリアしたようなもんですから。