HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

マントを脱いで

2009年09月15日 | その他日記
M3ちゃん(小5):
夏に発表会を終わってからこっち、M3ちゃんの真価が徐々に発揮されてきていると ヒバリ先生は見抜いています。

初めてヒバリ教室に来た当時は「音符読めない」「練習きらい」「難しいのできない」と三拍子そろっていたM3ちゃんですが、発表会で「エリーゼのために」に挑戦して以来、見違えるように前向きになってきました。

というより、本当はもともと、美しいものが好きで音楽もピアノも好きなM3ちゃんなのです。
「音符よめない」「練習やりたくない」などと言っていたのは、たとえて言えば 「防寒マント」であったのではないかと 私は思っています。
それを着ていれば、寒さも風当たりも防ぐことができ、ぬくぬくしていられる 分厚いマント・・・
以前にピアノを習っていたけれど、練習がきらいで苦労したというM3ちゃん。
その頃に、だんだんと分厚いマントを重ね着していったのでしょうか・・・

ヒバリ教室に来てからの1年ちょっとで、M3ちゃんのマントは、少しずつ少しずつ 薄くなっていくのが感じられていました。
羽毛のたっぷり詰まったダウンコートから 薄いキルティングマントへ、そして一重のマントも だんだん薄い素材へ、そして透けるようなものへと変わり・・・
最近では、たくさん着ぶくれていたマントがなくなり スリムな(でもないか)M3ちゃん自身が ちゃんと自分の力で風を受け止められるようになってきたと感じるようになりました。

今日も、「ピアノで歌を・3」の楽譜を、先生の「次も弾いてごらん。できるから」という言葉に引っぱられ、次々と何曲も初見で合格していきました。
ほらね! できるんだよ、M3ちゃん。
ほんとは、こんなに力があるんだよ。
来週はピアノお休み。その間に、一人で弾くようにと出された宿題、がんばって弾いてきてね

クラリネットをこわしちゃった-バスの動き-

2009年09月15日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
「パッヘルベルのカノン」を美しく完成した、その次の課題は「クラリネットをこわしちゃった」です。
なんで? 大人の本なのに。
なんで? 優雅なクラシック曲の次がこの曲?

なーんて言いっこナシ。この順で曲が並んでるんだからしょうがない。
っていうか、「右手16分音符連続」課題の次は「バスの動き」学習、という順になってるらしい。

課題はA・B2種類の伴奏で編曲されています。
まずAは、右手のメロディーに対して左手は ド、ソ、ド、ソ・・・と バスのみの伴奏になっています。
そしてBは、そのバスにリズムパートが加わった ド・ソ、ソ・ソ、ド・ソ、ソ・ソ・・・という伴奏形になっているのです。
この順で練習すると、左手の伴奏は決して ドソソソドソソソ、という音型ではなく バスとリズム、2つのパートで成り立ってるのだ、ということがよく理解できる仕組みになっています。

Mちゃんはカンがいいし、こういった曲のスタイルも得意なので 直ちに左手のパターンを飲み込んで 軽快に演奏できました。よしっ。
来週は祝日でお休みなので、その次の「四季より・秋」も宿題ということにしました。

お誕生日までに

2009年09月15日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小4):
来週末に訪れる、10歳のお誕生日までに、今やっている「大人のピアノ教本1」とピンクのバーナムを終わらせる、というミッションを与えられていました。

そもそもこのミッションは「波乗りジョニー」と呼ばれて 波に乗りまくっていた先々週に発令されたものだったのですが。
なんと 大きな期待をされていた先週、ジョニー君は撃沈であったのでした。
レッスン日に自宅のカギを忘れて家に入れず、友達の家へいってそのついでに、レッスンのこともすっかり忘れて遊びほうけてしまい、夕方になってからレッスンに来たものの、ミッションは少しも実行されていなかったことが明るみになりました。
そして今日。再度発令されたミッションを引っ提げて登場したジョニー君でしたが、練習が足りません。
課題は持ち越しになりました。
しかしお誕生日まであと10日とはいえ、来週のレッスン日は5連休にかかっているため 休講です。
お誕生日前にミッション遂行できないじゃないか?!

しょうがない。
「お誕生日前」というのは 少しゆるめて、「9月いっぱい」ということに期限を延長しよう。
来週のレッスンがないんだもん、その分伸ばしてあげるよ。

さあ、再来週、ジョニーは再び水面に浮上できるでしょうか?!

8分の6拍子

2009年09月15日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小2):
先週から、8分の6拍子の「ゆかいなゆめ」という曲に入っています。
これまではずっと、4分音符を基準の拍・・・「1拍」として拍子をとってきたのですが、8分の6拍子では、その主役であった4分音符が降板、代わって 今まで「半拍」として脇役であった8分音符が「1拍」となり、主役の座に着くことになります。
しかも、1小節中の拍が ただ6個並ぶだけでなく、1・2・3、4・5・6、と、3拍ずつ前半と後半で数える「2拍子系」のリズムなので、8分の6を習うというのは、これまで「常識」であったことを全部覆すほどの大事件(?)なのです。

まずは8分音符が半、じゃなく1、だということをわかってもらわなければなりません。
「あのね、今までは4分音符を1と数えていたけど、この曲は8分音符が1なの」
と、先生は丸いリンゴと 半分に切ったリンゴを描きます。
「たとえば4分の4拍子は、一つずつリンゴが乗ったお皿が、1小節の中に4皿あるってことだったよね」
「うん、そうだね」
「だけど、今度はお皿が小さいの。(と、半分の大きさのお皿に 半分に切ったリンゴが乗った絵を描く)。
「123、456、ね。6個。で、4分音符は、今までは大きいお皿だから、1皿だったけど、今はお皿が小さいから・・・リンゴ1個分食べようと思ったら、何皿いる?」
「うーん、2皿だね」(子どもはみんな、『にさら』と発音するのが面白い)
「そうなの。だから、8分の6拍子では、4分音符は『2』って数えるんだよ」
Tちゃんはうなずきます。
「8分の6ってことは、この小さいお皿が、1小節の中に6個あるってこと。」
先生は、小さいお皿に乗った 半切りのリンゴを6個描きます。
「どの小節にも、6皿分のリンゴがあるよ。数えてみよう」
先生とTちゃんは、一緒に数えてみます。
「タン、タ、タン、タ、だったら、ほら、6個分あったね。」
「ほんとだ!6個だ」
「次はどうかな。タタタ、タアン、だったら、やっぱり6個だ」
「ほんとだ。ここも6個だ」
「じゃ次は?タアン、タン、ウン(休符)。リンゴ5個しかない!」
「そうだね・・・5個しかない・・・」
「これはね、最後の『ウン』が休符だから、ここは リンゴが乗ってなくて、お皿だけがあるってことだ。だから、お皿はやっぱり、ここも6個」
「ああ、そうか~。でも、空っぽじゃないほうが、ほんとはいいけどね」

Tちゃん、「8分の6」の数字面は、なんとか納得してくれた模様。
空っぽのお皿に関しては、いまいちびみょーな反応でしたが・・・