HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ハモプリ9月の練習

2009年09月19日 | レッスン日記(小中高生)
月1回の コーラス「ハモプリ」の練習日。
例年なら、夏休み気分も抜けず まだまだ調子を取り戻してない、という時期ですが、今年はハモプリ唯一の発表の場「チャティーコンサート」が クリスマスからハロウィーンに繰り上がったため、夏休み明けながら本番1ヶ月前、という切迫した時期となっています。

いつもハモプリの練習の時は、2台の譜面台を出して組み立て、準備をしておくのですが、今日はあえて 譜面台を用意しませんでした。
もう、楽譜も歌詞も、全部覚えてるよね、みんな?!

今年は'70年代 ABBAのヒット曲で、「ダンシング・クィーン」と「マイラブ・マイライフ」の2曲を歌います。
一通り歌ってから 録音してみました。
ヒバリは「音楽シーンもキレイに録音できる」というSONYのボイス・レコーダーで。その他のメンバーも、それぞれの携帯の録音ボタンを一斉に押して、さあ、歌うよ!

歌いながら「うわ~、ヘタだ~」と思ってしまうぐらいボロボロ・・・
歌詞は忘れる、出はハズす、声はしょぼい・・・
歌い終わって「終了」ボタンを押したとたん、一斉に
「緊張しちゃった~」と 歌声より数段大きな声が・・・

ともかくも 今録音したのを聴いてみようではないか。
ふ~ん、思ったよりヘタじゃなかったかも。
意外ときれいにハモれてるじゃないか?
声もけっこう出てる。っていうか、かわいい♪
「ダンシング・クィーン」にはピッタリの、元気いっぱいでかわいいコーラス♪
歌詞の通り「セブンティーン」のぴちぴちギャルズが歌ってるみたいです。(ビデオじゃないんで、画像は入ってないからね)
とーっても、平均年齢○○歳とは信じられないコーラスです。

ところが、このカワイさが、次の「マイラブ・マイライフ」では仇(あだ)となるのです。
思い切りはじけて歌えばよかった「ダンシング・クィーン」と違って、「マイラブ・マイライフ」は別れを歌ったバラードです。
恋人の心が もはや自分から離れてしまったことに気づき、悲しみや辛さをこらえて 自分の方から「もう別れましょう」と静かに別れを歌い上げる、大人の女性の歌。

これを歌ってるハモプリの声も、元気溌剌(はつらつ)と可愛らしく、とても平均年齢○○歳とは思えない・・・(-_-;)
一応、自分たちとしては「ダンシング・クィーン」はあくまでも前座、メインは「マイラブ・マイライフ」というつもりなので、なんとか大人っぽく、かっこよく歌いたいと思ってるのですが、どうもなかなかうまくいかないようだ・・・

練習が終わって 我らは下北沢の街に繰り出し、駅前の「クレアーズ」でお揃いのハロウィーン衣装を買いました。
オレンジと紫の、思いっきりキャピキャピの衣装です(^◇^)

これじゃ「大人っぽくかっこよく」は 到底無理な目標かも(*_*)

ソナチネは アルト・ハイデルベルク

2009年09月19日 | クラシック曲
キノパパ(大人):
ハロウィーンコンサートで弾く「ソナチネヘ長調」を、一生懸命練習しています。
「今週は、いろいろ忙しくてあまり練習できませんでした」と恐縮していますが、日頃 本当に地道に 少しずつ練習しているんだなあ、ということが感じられる演奏です。
キノパパは真面目なので、弾いていてつっかえたり音が転んだりすると、懸命にやり直して ちゃんと弾かなきゃ、とがんばってくれます。
きっと「レッスンなんだから、ちゃんと弾かなきゃ申し訳ない!」と思ってくれてるのかも。

キノパパが弾き終わって、私は思わず聞きました。
「弾いてるときは、どんなことを考えて弾いてるんでしょう?曲の流れや音の変化など、楽しみながら弾いてるんでしょうか。それとも『間違えないように』と思うだけでいっぱいいっぱいなんでしょうか?」
それというのも、今弾いてくれたキノパパの演奏の中に、チラッと「あ、楽しいな♪」と思わせる一瞬があったからです。
キノパパ自身は、それを意識してたでしょうか。もしも、そんな一瞬に気づかず、「間違えないように!」という努力に終始してたんだったとしたら、とてももったいないと思ったのです。
キノパパは答えました。
「自分だけで練習してるときには、確かに 楽しいな、とか きれいだな、と思ったりしますよ。だけど、やっぱりレッスンの時は、まちがえないように、と思うだけで精いっぱいかもしれません」

そりゃそうですね。
レッスンの時に「間違えないように!」と思うのは当然だと思いますが、ただ、いつもそればかりでは、せっかくのソナチネがもったいない。
ソナチネやソナタは、歌曲などに比べて 音域も広く曲調も自由に拡がり、山あり谷あり、転調もたくさんあり、ものすごく奥深い美しさやドラマを感じさせるものなんですよね。
間違いを恐れず、曲の展開を楽しんで弾きましょう♪

このソナチネヘ長調から、私がイメージしたものは こうです。
時は19世紀ごろ、とあるヨーロッパの街・・・まあ、ウィーンとかハイデルベルクとかね。
一人の若者が この街の大学へ入学して勉強することになり、希望に燃えてやってきたところです。

力強いバスの響き、輝かしい主題のメロディー、途中のキラキラした高音などは、若々しい力や、晴れた空や、小鳥のさえずりなどを思わせます。
意気揚々と 新しい街へやってきた若者にとっては 何もかも珍しく美しく、抑えきれない喜びがわき上がってきます・・・

これは、今日突然、キノパパの弾くのを見ながら 心に浮かんだイメージです。
ということは、キノパパの演奏に、そんなものを思わせるところがあったということでしょうね。
音楽は「正確に弾く」ために存在するものじゃなく、それによってしみじみ人生に感動し、その喜びを弾き手・聴き手ともにシェアするもの\(^O^)/
みんなも「間違えたら先生に怒られる」などと思わず、自由にのびのびと、音楽を楽しんでひきましょうね~