HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

YELL ♪ デュエット

2010年04月27日 | レッスン日記(小中高生)
M&Mコンビ(小6):
今年は、7月の発表会で いきものがかりの「YELL」をデュエットで弾くことになっています。
小学校の合唱団に入っている二人なので、去年の発表会に初めて二人で弾いた「手紙・拝啓、十五の君へ」も、今回の「YELL」も、合唱の課題曲として知った曲、というのもうなずけます。

さて、今回の「YELL」は、Mちゃんにピアノ、そしてM3ちゃんにはエレクトーンを弾いてもらうことにしました。
ピアノの美しい分散和音と、しっとりとしたエレクトーンの旋律を合わせたら、すてきだろうな、と思ったのです。

実をいうと、このアレンジでは、「子どもだから、弾きやすいような音を使ってあげよう」とか「あまり難しくならないように」とかは考えずに楽譜を書きました。
普通に、「この曲が引き立つように」ということだけ考えて、ピアノ譜もエレクトーン譜も書いたので、小学生の二人にとっては、けっこう高いハードルだと思いつつ。。。
ま、難しいから時間かかるかもしれないけど、レッスンで引っ張っていくことに、などと思っていたのです。
ところが、驚いたことに、M&Mは二人とも 自主的に一生懸命練習を重ねたらしく、現在までに渡してある2ページ分を、自力でクリアしてきているではありませんか。
Mちゃん「あたし、今日は『YELL』に力いれて練習してきたんだ
M3ちゃん「もらってる楽譜の分は全部弾けるよ
えっ、ほんと?じゃ、さっそく一緒に弾いてみようじゃないか。

二人合わせて弾いてみると、ほんとだ!
難しい掛け合いも、分散和音も、ちゃんと練習して弾けるようにしてありました。
しかも、お互いをちゃんと感じながら、テンポも合わせています。
「すごい!できてるね~
「あたしたちね、学校で、休み時間とかに練習してるんだよねっ?!」
「うん!」
そうか、そこまで、自分たちでやったか。えらいぞ。ならば・・・
先生は言いました。
「まず、M3ちゃんのエレクトーンを、先生が一回弾いてみるね。M3ちゃんは、先生の弾き方をよーく見てて。エレクトーンは、右足のペダルで、音の強弱を全部つけなくちゃいけないの。それも、ただフォルテやピアノ、ってつけるだけじゃなく、まるで声で歌っているかのように、ふっくらとした表情を、右足のコントロールで表現していくの。じゃ弾くよ。」
M3ちゃんは、先生が弾くのを、まじめな顔で見つめています。
「じゃ、M3ちゃん、弾いてごらん」
先生と代わって、エレクトーンを弾いたM3ちゃん。
なんと、さっきとは打って変わって 柔らかな艶のあるメロディーが流れたではありませんか。
具体的に、右足をどう使うか、などということはひとつも教えなかったのに、M3ちゃんは、耳でメロディーを聴いただけで、ちゃんと右足を上手に使って、美しい旋律を表現したのです

「それじゃ次は、Mちゃんのピアノを先生が弾いてみるよ」
先生は、今度はMちゃんのピアノパートの模範演奏をしました。
「右手は、はっきり浮き立つように弾いてね。でも決して、騒々しくなく。左手は、右手を邪魔しないように、しかし丁寧にふっくらと・・・アルペジオは一息で、ふんわりと弾いて。最初の部分は、オルゴールのように・・・ここのアルペジオは、次に始まるメロディーを導くように期待を込めて・・・2回目のメロディーに入ったら、さらに盛り上げて・・・」などなど、要求をゴマンとつけて。
「じゃ、二人でやってみて」
そうして、M&M二人で、もう一度会わせてみた「YELL」は、とてもとても美しい音楽となって輝き始めました。
M&M、去年より~ずっと~ きれいに~なった~
今後の仕上がりに期待できます!

男前

2010年04月27日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小5):
妹のTちゃんに1年1ヶ月遅れてピアノに入門したTくんですが、もうけっこうの「中堅どころ」として、貫禄をつけてきています。
彼の得意とするのは「曲の分析」と、それに基づいての早い暗譜、そしてコードの把握です。
苦手パターンは、チマチマした譜読みとか 指先の細かい動き・・・特に左手とか・・・でしょうか。
こうして列挙して見ると、それって、やっぱ「男前」な特徴なんでしょうかね。

「ドラゴンクエスト」は、好きな曲で選んでいますが、かなりクラシカルな楽曲といえます。
ゴシック風みたいな分厚い和音と、通奏低音風な左手の流れ。バッハの時代のパイプオルガン演奏のような。
これって、けっこう苦手なパターンかもしれないですね。
でも、得意で安全なパターンばっかりでなく、こういったスタイルの曲も、「好きな曲」というおいしい味をたっぷりつけて、ぜひ征服してもらいたいですね

もうひとつの「バグズ・グルーブ」。ジャズのブルースです。
こっちはお手の物のパターンかな。楽譜を忘れてきて先生のを見せてあげたけど、もう楽譜がなくても(忘れても)大分覚えて弾けるようになってきました。

最後の「曇りのち、快晴!」・・・彼の最も得意とする、「コードネームを見ながらバリバリ伴奏する」は、頼みとする「コード譜」を忘れてお手上げでした。
残念!

ウォーリー返上!

2010年04月27日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小3):
「本がみつからない」と言っていた「トトロメドレー」の楽譜。先週ついにお母さんの協力を得てやっと探し出し、今日は久しぶりにレッスンできました。
もう大分たっちゃったから、元の木阿弥になってるんじゃ・・・ と、先生は内心怪しんでいましたが、Tちゃんは第一声からジャーン!と元気よく演奏開始。
先生の心配を吹き飛ばしてくれました。
前に弾いていた時と、まったく変わらず 生き生きと弾けています。
2曲目の「風の通り道」に入るところで「あっ!」と叫んで、厚底サンダルを履きに走るところも、以前とまったく同じです
まあ、とりあえずよかったよかった。
これでまた、コースに戻ることができたので、再びゴールに向けてエンジン始動です。
といっても、来週はGWでお休みだけどね・・・

そのうち お兄ちゃんのTくん、6年生のM&Mが次々やってきたので、4人で「曇りのち、快晴!」をやってみました。
今日は、イントロだけでなく、全体を通してみます。
あらかじめ先生が弾いて キーボードに録音しておいたデモ演奏を流し、各自が自分のパートを、弾ける範囲でがんばって デモ演にのっかっていくのです。

Tちゃんのデモ参加を見て驚いた。
前に練習したイントロの出は、易々とクリアしていて、その他にも今日始めての部分を、曲に合わせてどんどん自分で弾いている。
バッチリなタイミングで、まだ教えていない部分をバリバリ弾いてるのです
すごい! 今日は持ち物も全部ちゃんと揃ってるし、月謝袋係りもちゃんとこなしたし、帰りもわすれものナシ!
「ウォーリーT」の名前は返上だ

代わりに、今日はおにいちゃんのTくんが 発表会用の曲が全部はいってるファイルを忘れてきて、「2代目ウォーリー」でした・・・