HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

5本の指がそろったよ♪

2010年04月14日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(年長):
保育園に行ってるNちゃんは、いよいよ年長組になりました。
「きょう、お片づけの仕事してきた!」と言っています。
そうか、年長さんになると、そういう『お仕事』するようになるんだね。

先週「こねこがにゃーにゃー」「こいぬがころりん」とテキストが進んで、ついに右手の5本の指、全部を使いました。
音符も、一気にド、レ、ミ、ファ、ソ、と 5つの音を読んで、弾くようになります。
テキストの楽しい絵をみながら、まず歌詞で、大きな声で歌を歌います。
次に、手拍子でリズム打ちをしながら歌います。
今度は 音符で歌いながら・・・できるかな?
大丈夫、ちゃんとできます。
この辺になると、もうNちゃんは、自分から「ひいてみる」と言って、ピアノで弾いてみます。
とっても小さいNちゃんの手なので、ド、レ、ミ、ファ、ソ、と5つの鍵盤に1本ずつ指を載せるには、いっぱいに手を拡げなければなりません。
音符を読みながら一生懸命に弾いていると、ファやソなどの遠い指が、だんだん外れてきてしまいます。
その都度、「あれ?」といいながら、Nちゃんは一生懸命、もとの音を探して弾き直します。
これって、もし大人の大きな男の人の手に置き換えてみると、鍵盤の幅が5センチくらいあるようなピアノで弾いているようなものだと思います。
小さいNちゃんが、大人とおんなじピアノを弾くのはかわいそうだなあ、と思いますが、これはピアノという楽器の宿命だからしょうがないね。
子どもは体が柔軟だし、ハンディもハンディと気づかず克服してしまうものです。
手も、どんどん大きくなるんだしね。
毎週、確実に進歩しているNちゃんなので、ますます楽しみです。

発表会の曲

2010年04月14日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(新1年生)
もう、Sちゃんは幼稚園生じゃなく「小学生」です!
先週のレッスン日は 入学式の翌日で、ドアを開けるなり「もう学校行った!でも給食はまだ!」と 大きな声で報告してくれたのでした。
そうか、「学校」、メインテーマは「給食」であったか・・・

今日は、入学2週目のSちゃんです。
今日の第一声は、「もうそろそろ、発表会の曲のこと、決めてほしいの」でした。
そう、ちょうど先生も、今日はSちゃんと相談したいと思って待ってたんだ。
それにね、1曲は、もう楽譜用意してあるのよ

大きい生徒たちは、もうすでに色々と、発表会の練習を始めています。
けれども、まだ小さいSちゃん、それにもっと小さいNちゃんには、まだ曲をあげていませんでした。
入門して間もない 小さい人は、毎週、毎日、めざましく成長しています。
今日むずかしくてできなかったことが、来週は もうできるかもしれません。
早く曲を決めてしまわず、成長にたっぷり時間をかけて、たくさんの力をつけてから練習を始めたいのです。
それに、小さい人は、何ヶ月もひとつの曲をやっていくと途中でダレてしまい、熱意が失せてしまうということもあります。
短い期間で、それまでに蓄えた力を最大限に生かせる曲を決め、パーッと完成までもっていきたい、という先生の思惑があるため、小さい二人には あえて発表会の曲をあげていませんでした。

でも、Sちゃんはもう1年生。 ピアノも、半年間やってきて、大分力もつきました。
もうそろそろ、曲を準備しても大丈夫。
今日は、Sちゃんに、どんな曲が・・・「元気いっぱい」とか「美しい」とか「リズミカル」とか、どんな曲が好きか聞いて、それで曲を選ぼう、と思っていたところだったのです。

「先生も、Sちゃんと相談しようと思って待ってたのよ。でも、1曲だけは用意してあるの。いつもの練習が終わったら、それ見てみる?」
「ううん、先に!先に、それ見たいの。練習はそのあとにする」
Sちゃん、もう待ちきれないようすなので、「それじゃあ」と、先生が作っておいた楽譜を譜面代に置きました。
「これは、Y子ちゃんと二人で、合奏にしようと思うの。『星に願いを』っていう曲。ディズニーランドでも聞いたことあるでしょ?」
「ああ、知ってる!」
「映画の『ピノキオ』の曲なのよ。DVDとか、あるのかな?」
「ううん、ない」
「だったら、レンタルで借りて見ることもできるよ」
「わかった。今日帰ったら、急いでママかパパにきいて、急いで早くご飯食べて、借りにいく!」
「そんな急がなくてもいいよ
Sちゃんは、もう夢中です。
さっそく、はじめのところを少しだけ、弾いてみました。
今までの練習曲とは違うので、「難しい・・・」と言いながらも、先生に説明してもらいながら、ゆっくり弾いてみています。♯も出てきます。
「わたし、もう小学生だから、♯も使っていいんだ! ペダルも使っていいの?」
「そうよ。♯も、ペダルも使っていいのよ」
「わぁーい、使えるんだー」
Sちゃんは 大きな声で喜びを現しながら弾きました。
来週は、いよいよソロの曲を選びます。
「どんな感じの曲が好きなの?」ときくと、
「星、っていう感じの曲!」とのこと。
「星に願いを」にどっぷり浸ってしまってるSちゃんでした・・・


三味線!

2010年04月14日 | いろんな楽器
今日、私は ある未知の楽器を初体験しました。
それは三味線!

「世田谷区広報」の「教えます」コーナーに出ていたインフォメーションをひょっこり見つけ、申し込んで、今日の「体験」の運びとなったのです。

我が家には、去年亡くなった義母が娘時代に使っていたという三味線が遺されていて、「もったいないからやれば」などと言われていたのですが、三味線なんて、いやそれどころか邦楽なんて、全く無縁のヒバリ。大丈夫かなあ・・・
でも、なんとなく、お座敷の三味線とかって、艶っぽくてかっこいいかも

そんなことを思いながら、広報に出ていた連絡先に電話したのが 半月ほど前です。
2、3日して「先生」から確認の電話がありました。
先生(かなりのじーちゃん?)は耳が遠そうで なかなか話が通じず、お宅の場所を説明してもらうのに 相当時間がかかってしまいました。
え~、大丈夫かなあ? 
「先生」のお話では、「当日はアンタの他に もう一人一緒にやるけど、どうもその人、うちの場所を説明してもよくつかめてないらしいんだよね」
そ、そうだと思います。私も、最後に教えていただいた「住所」だけを頼りに探していく決意ですから
なんか危ういなあ・・・その「もう一人の人」、結局来ないんじゃないかなあ・・・

全く期待はなく、とにかく予約したんだから1回だけ、と 三味線を自転車に積んで出かけてみました。
言われた住所、そして「○○さんちの横を入る」という説明を頼りに「この辺だ」と行ってみると、もう「もう一人の人」は来ていて、三味線の音まで聞こえてきました。

ボロいしもた屋みたいな所かなあ・・・と想像していた「師匠宅」は、意外や明るくきれいな住宅で、きれいな畳敷きの和室があって、猫までいて、なんかすっかりいい感じなのでした。
「もう一人の人」は、これも意外や 品のいい 70才ぐらいの紳士でした。
今回は初めて訪ねてきたけれど、三味線の経験は有りとのこと。
な、なんか優雅な「旦那芸」なのかなあ

枯れ枝みたいに痩せた、カクシャクたる老人かと想像していた「先生」は、こぎれいなニットベストを着てふっくらとした、なんとなく坂上二郎さんに似た、よく笑うおじいさんでした。
ちゃんと ビギナー用の解説と練習曲の楽譜をプリントしてくれてあって、楽器の構え方からバチの持ち方、楽譜の読み方と 丁寧に教えてくれました。
もちろんピアノの五線譜とは全然違う楽譜で、でも面白かったです。
全くの初心者はヒバリだけだったので、「もう一人の人」も 習いながら気を配って、それとなく教えてくれました。

ヒバリが持参した「形見の三味線」は、長いこと使われていなかったためチューニング・ペグ(糸を巻いて音の高さを調整するところ・・・三味線では何ていうのかな)がサビついたみたいになり、動かなくなっているとのことで、今日は教室にある楽器を貸していただきました。

先生と、「もう一人の」先輩と、超ビギナーのヒバリと三人で、一緒に揃えて「♪ひとつとや~」という数え歌を弾きました。

来るまでは、ぜったいガッカリだろうな、もう来ないし。と思っていた三味線教室ですが、来てみたら 迷わず「また来ようっと♪」と思いました。
先生は、ヒバリの三味線を預かって、ちゃんとペグが動かせるように直しておいてくれるといい、あまつさえ今日の講習費はいりません、と言うのです。(広報には500円、と書いてあって、それもびっくりだったのですが)
「もう一人の人」も また来るそうなので、「ではまた次回に!」と言って別れました。

うへー、なんかおもしろいことになってきた。
未知の世界の「先生」と「クラスメート」ができた・・・
続くかなあ・・・
それもまた未知の世界・・・