HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ひみつの「すごい曲」

2010年11月10日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(年長):
先週あげた「おおきなたいこ」の曲を、楽しそうに弾いています。
「おおきなたいこは、大きな音で。ちいさなたいこは、小さな音でね」と言うと、Nちゃんは ちいさなたいこのフレーズを1オクターブ高い音で弾きました。
その方が、ちいさなたいこの感じが出るよね!

「おおきなたいこ」が上手に弾けたので、今日は新しく「いとまきまき」の楽譜をあげました。
二人の小人が、くつを作っている絵もかいてあります。
「あっ、しってる。いーと~、まきまき、いーと~、まきまき・・・」Nちゃんは歌っています。
音符は かなり早くスラスラ読めているので、リズム譜が理解できているかを確認してみます。
カスタネットを持って、リズムの通りに「たん、たん、たた、たた、たん、たん、たた、たた・・・」と言いながら叩いてみます。
大丈夫。リズムも、ちゃんとできています。
あとは、何度も弾いてスラスラできるようになれば完成だ!

「あのね、きょうは、すごい曲きかせてあげる」不意に、Nちゃんはピアノの前にスタンバイして、嬉しそうに「ふふっ」と笑っています。
「えっ。すごい曲って何?」
「ね!」ママも「すごい曲」の秘密を共有してるらしい。
どれどれ。
Nちゃんが両手をピアノに置いて・・・次の瞬間、いきなり、めちゃくちゃ大人で しみじみとしたメロディーが流ちょうに流れ出しました。
タラララ ラーララ~ タラララ ラーララ~
うわ。これって・・・
先生は、反射的に伴奏をつけてしまいました。普通の3つの音の和音じゃなく、4つずつ音を積み重ねた メジャーセブンとかマイナーメジャーセブンとかの、おしゃれなコードがぴったり似合うこの曲、なんだっけ・・・
「パパが、たけしさんの映画が大好きなので・・・」というママの言葉で、思い出しました。
そうだ。これは北野武監督の映画「菊次郎の夏」のテーマ曲、「Summer(サマー)」だ。作曲は久石譲・・・ おしゃれなはずだ!
「もう、ここまでしかわかんないの」少し弾いて、Nちゃんは手をとめました。
Nちゃん、すごいよ~ 来週、また続きを考えて弾いてみてね。伴奏もつけてあげるから。
ママも「私も弾いてみたい」と顔に・・・
今度、易しく弾けるような楽譜を用意しますね、とお約束しました。
Nちゃんちを「菊次郎の夏」が満たす日が楽しみ

♪まねしてみよう

2010年11月10日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(年長):
テキストが大分進んで、「かっこう」や「もりのこみち」と、三拍子の曲が出てきています。
右手のメロディーを弾くのは得意なのですが、ブンチャッチャ、ブンチャッチャ、と左手で伴奏をつけながら、となると とても難しいです。
「かっこう」に入るまでは、左手の伴奏が 「ソ」の音だけ、とか、たまに「ミ」が出る、といった程度だったのが、「かっこう」で一気にレベルアップしているので、小さい人にとってはかなりの負担だろうと思われます。
M4ちゃんはがんばって、ちゃんとこなしているのですが、やっとできたと思ったら「じゃ次の課題ね!」と、次々テキストが進んでいくことのくり返し。←ハイペースに能率が上がって一見よさそうですが、特に小さい人の場合は、一概にそうともいえないものです。
常に同じペースで、着々とテキストの番号を進めていくと、「番号を進める」そのこと自体が目的になってしまい、むずかしい課題をがんばってクリアできた、とか、楽しい歌をたっぷり弾いた、という満足や達成感が鈍感になってしまうことさえあります。
小さい人の場合なら、なおのことレッスンにメリハリをつけ、「今日は何があるんだろう?」という期待や、上手になった歌をたっぷり楽しむ気持ちなどを大切にしていきたいと思っています。
テキストのこの辺りでは、ちょっと時間をかけ、ゆとりを持ちながらレッスンを進めていく「中腹」みたいな気持ちで接してみました。

先週は、メロディーをあちこちのポジションで弾いたり、バリエーションをつけたりして、「旋律」をたっぷり楽しみました。
今日は、ちょっと目先を変えて、違うゲーム的なことを取り入れてみました。
「M4ちゃん、先生が弾くのを聞いて、まねしておんなじに弾いてみて-だけど、先生の弾いてる鍵盤を見ないでね」
と、先生は 楽譜を取ってM4ちゃんと先生の間に「ついたて」を作り、先生の弾く手や鍵盤が見えないようにします。
「うん!」
M4ちゃんは、たちまち引き込まれてきました。
先生:ドレミファソー  M4ちゃん:ドレミファソー
先生:ソファミレドー  M4ちゃん:ソファミレドー
先生:ドレミファソファミレドー  M4ちゃん:ドレミファソファミレドー
先生:ドーミーソー  M4ちゃん:「ドー・・・あれ?もう一回ひいて!」

こんな具合に、生徒は間髪を入れず、リズム・音ともに先生の模倣をしていきます。
言ってみれば「聴音」のベリー初歩、みたいなものです。
こんなゲーム感覚で、少しずつ、「聞き取り」の力もつけていってもらいたいと思っています。

久しぶりのレッスン

2010年11月10日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん:
10月は まるまる1ヶ月間お休みしていました。
今日は 11月第1回のレッスン日です。
1ヶ月ぶりに来たHさんは、9月の最後に会ったときより若々しくなったみたいで、とても元気そうでした(^○^)

「10月は、一度もピアノ練習しなかったので、11月になってから慌ててやってきました」とのことですが、バロック小曲集・チマローザの「ソナタ」も、ソナチネアルバム・クーラウの「ロンドハ長調」も、ちゃんとツボを押さえて自習してあり、とても偉いなー、と思いました。
Hさんのバロックは、とても落ち着いたいい音色で定評があります(ヒバリの中で)
また、「ロンド」は かつてHさんの苦手だった8分の6拍子、そのうえ次々と伴奏リズムが変わって、リズムが苦手の人にはとても難しい曲ですが。
8分音符、三連符、二拍三連、と 次々変化するリズムを、Hさんはちゃんとテンポをキープしながら弾いてありました。
「1週目が、文化の日でお休みでしたでしょ。それで」
「1週間、生き延びたと」
「そうですそうです!」
なるほど、本来なら11月にはいって3日も練習できずにレッスンに来なければならないはずが、今年は第1週が祝日でレッスンがお休みとなったため、1週間余分に準備期間があったわけですね。
あわてて練習した割には、とてもよくできていたHさんでした