HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

発表会の本番では

2010年11月13日 | レッスン日記(小中高生)
キノパパさん:
先月の「チャティーハロウィーンコンサート」の後、今日が初めてのレッスンです。
「本番では手が震えてしまって・・・すみませんでした」と恐縮するキノパパですが、お客さまたちからは「5年で、ショパンのワルツが弾けるなんてすごい」と好評でした。
本番のとき、確かに初めのうちは手が震えているのが、後ろから見ていてもわかって焦りましたが、だんだんと弾き進めるうちに落ち着きを取り戻し、練習の成果を出せたと思ったのでよかったです。
本番では、頭が真っ白になってしまって、無我夢中で弾き終わってしまう人も多いと思います。
特に、大人の人は、どうしても上がって、「気をつけよう」と思っていたことなどもすっかり頭からぶっ飛び、なにがなんだかわからなかった、ということになりがちです。
けれど、そうした中にこそ、日頃 心を込めて積み重ねてきた、無意識の部分が現れてくるものです。
「この指使いを間違えないように気をつけよう」
「ここはフォルテだから強く弾かなければ」などという「頭での演奏」はどこかに飛んでしまって、くり返しくり返し、良い音色が出るまで弾き込んできたタッチや、その曲を美しいと思い 好きだと思って弾いてきた 真摯な気持ちなどが、知らず知らずのうちに あなたの演奏に現れているのです。
それをこそ、私は美しいと思いますし、お客さんにも 必ずその気持ちは伝わるものです。
そういった意味で、私は、ヒバリ教室の大人の生徒さんの演奏は みな自慢できるものでしたよ。

今年のコンサートでショパンを弾いたキノパパさんは、次の練習曲に ベートーヴェンの「ト長調のメヌエット」を選びました。
古典の格調高いメヌエットです。
また1年間、さらに深いピアノ音楽を目指してがんばりましょう

ブルクミュラーとアレンジ

2010年11月13日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(小5):
ブルクミュラー「なぐさめ」が終わりました。
課題的には、右手・左手それぞれに ひとつの音をキープしたまま 8分音符や三連符の連続を弾いていく、というテクニックです。
「バーナム」で、こういう指使いは練習した経験があるので、テクニック的には一応クリアできました。
曲想的には・・・なんか静かで、心象的な起伏が微妙についている感じの「なぐさめ」は、5年生のY子ちゃんにはいまいちピンとこないんじゃないかな・・・という気がしました。
私自身も、小学校低学年で「ブルクミュラー」を習っていたとき、この「なぐさめ」とか ちょっと前の「さようなら」とかは どうも魅力を感じない曲だったナー。
今になってみれば、大変魅力的な曲だと思うんだけどね。
そういうわけで、Y子ちゃんは、次の「シチリア風」に進むことに。
こちらの曲は、躍動感あふれる 急速な3拍子の舞曲! きっとお気に召すと思います

「アレンジ」の方は、「翼をください」を弾いてきました。
伴奏形は、コードの和音をジャン!ジャン!ジャン!ジャン!と弾く形がいいんじゃない、とアドバイスしたのですが、右手は単音でメロディーを弾くのに対し、左手は3つの音で1拍ごとにリズムをとるので、よっぽど気をつけないと 左手がうるさくなってしまいます。
右手のメロディーmf、左手の和音mp、ぐらいのバランスで弾いていくと、ちょうどよくなりますよ!

Y子ちゃんは、もうずいぶんコードで伴奏をつけるのに慣れてきました。
コードをつかんだり、それを「第1転回形で!」とか「G/B(GのコードでベースはBの音)で!」とか先生から言われても、すぐにパッとコードを弾くことができます。
なかなかのミュージシャンです。 この調子で、ピアノを自由に使いこなせるようになっていってほしいです