HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

すてきな音色、すてきな色

2010年11月24日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(年長)
「いとまきまき」がスラスラ弾けるようになりました。
「Nちゃん、右手が上手に弾けたから、左手もつけて弾こうね。『ソ』の音で」
「あ、『ソ』のおとね。はい!」
気軽に「ソ」の音の伴奏をつけて、両手で弾いています。
右手の八分音符もすんなりと弾けるようになって、Nちゃんは ずいぶん上達したなあ、と思います。
「あのね、こういう伴奏、できるよ」
Nちゃんが弾いてくれたのは、右手と左手が「4度」のインターバルで並行に動く音列でした。
不思議な世界の響きのような音。
「きれいだね・・・外国の曲みたいだね?」
「うん」とNちゃんは言いました。

「つぎは『菊次郎』!」Nちゃんが言いました。
「そうそう、『菊次郎』!この間Nちゃんが色鉛筆で書いた楽譜、パパに見せてあげた?」
「うん、見せた!そしたらね、『なんだこりゃ~』って言ってた」
説明してるNちゃんも、自分で大受けしています。
パパの大受けの顔が目に浮かぶようだ
「じゃ、弾いてみようか?」
先生にバックをつけてもらいながら、Nちゃんは「菊次郎の夏-SUMMER」を弾きました。
演奏も この間より上手になってたんですが、びっくりなのは その演奏する姿!
なんというか、ゆったりと音楽に身を任せ、大きくうねるメロディーに揺られている様子は、まるで大人のミュージシャン!
Nちゃんは、もっと大きくなって 自分の感覚を表現できるだけの力がついたら、たくさんのすてきな演奏をしてくれるんだろうね。

今日は、フランスの子どもたちに愛されている民謡「つきのひかりに」の楽譜をあげました。
「ぼく」のおうちと「となりのおばさん」のおうちが、月の光に照らされている絵がついています。
Nちゃんは、色エンピツで、ふたつのおうちをきれいに塗りました。
何色ものエンピツを使って、グラデーションのついたすてきな色のおうちが2軒できました。
それぞれの窓の下には、お花も描き添えて、Nちゃんの「楽譜」はできあがりました。
「この曲はね、左手で伴奏つけるときに、今までみたいに『ソ』を弾かないで、違うのにするよ」
先生が言いました。
「右手と左手の1の指を、両方ともまん中の『ド』に置いて・・・そうそう。そして、右手が『ドドドレミーレー』って動くとき、左手も同じように指を動かすの。そうすると、『ドドドシラーシー』ってなる。ね?そうして一緒に弾くと・・・ほら」
Nちゃんは弾いてみました。両方の手で作る二つの音が、和音となって広がります。
「きれい!」Nちゃんは言いました。
「外国の曲みたい
そうだね。来週、きれいな外国のような響きの曲を、上手に弾いてきかせてね。

パパと練習したよ

2010年11月24日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(年長):
冷たい風もなんのその、まっ赤な顔をして走ってレッスンに来ました。
「『らったった』両手で練習してきたよ!パパと練習した!」
この間まで気後れ気味だった、三拍子の伴奏つきの曲「らったった」を、今日は嬉しそうに弾き始めました。
真剣に楽譜を見ながら、両手でていねいに弾けています。
「がんばったね!パパがいっしょに練習してくれたんだ。よかったね」
「パパは厳しいんですよー。ベソかいてました」とは ママの言葉です。
M4ちゃんのパパ、ありがとうございました。
日頃はお仕事のパパが練習につきあってくれて、M4ちゃんは むずかしくてベソかいても、がんばって克服できたんですね。
こうやって「がんばってできた」という達成感を得られたことが、M4ちゃんには大きな自信になったことでしょう。
なんかちょっと、おねえさんになったように見えました。
その証拠に、以前だったら まあまあにしか弾けない課題でも
「早くマルつけて~」と言っていたM4ちゃんなのに、今回は ママから
「あら、この曲、前にもう弾けたんじゃないの?」と言われても
「でも、左手はちゃんとできてなかったから。だからマルじゃない。今日、弾けるようになったからマル!」と きっぱり言っていたのです。ご立派!

この間あげた「いとまきまき」も上手に弾けていたので、空白だったヘ音記号の五線に「ソ」の音を連続して書き込み、左手で伴奏をつけながら弾くことにしました。
するとM4ちゃんは、何か思いついたようです。
「ちょっとまって!」と、エンピツと消しゴムを握り、なにやらやっています。
「この音は、けしちゃう」「この音もけそう」「これはひくことにする」「さいごの音はドにしょうっと」
あらあら、ソの音が四分音符で連続していた伴奏が、一気にスリル満点のリズムに変貌しました。

ソ、ソ、ソ、ソ、ソ、ソ、ソ、ソ・・・ だったのが

ソ、ソ、  ソ、ソ、ソ、  ソ・・・ みたいな変格拍子になり、最後の音は「ド」できめる。むずかしい!  

でも、自分で考えて書いた楽譜ですから、M4ちゃんは夢中で弾き始め、なんと難しいリズムを ちゃんと弾いてしまいました。
やったー、おもしろかったねー

こんどは、次の曲「ちょうちょ」に進みます!

スポーツ白熱

2010年11月24日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん:
一番の関心事である「秋のスポーツ」たけなわの季節にもかかわらず、ピアノもよく練習されています。
バロック曲集の、チマローザのソナタが「合格」になり、次はスカルラッティのソナタへと進むことになりました。
先週・今週と弾いていたチマローザのソナタは イ短調、そしてテンポはラルゴと、ゆっくりした どちらかというと胸にしみる哀しさを感じるような曲でしたが、今度やるスカルラッティのソナタは、主音は同じく「ラ」ですが、同主調の「イ長調」。
テンポもアレグロで、カラッとした明るさのあるソナタです。
Hさんにはお似合いの曲だと思います。

また、ソナチネアルバムの中の、クーラウのロンドは、先週から進んで、今日はついに最後まで・・・全曲弾けるように予習してありました。すばらしい!
いったいどうやっって、練習の時間を捻出しているのでしょうね

来週のレッスンまで、スポーツ界ではお相撲が千秋楽を迎えたり、フイギュウア・スケートではグランプリシリーズ・フランス杯の結果が決まったりと、白熱化する時期。
「元祖スポ観ギャル」のHさんは、どうやってこの時期のピアノ練習をやりくりするのでしょうか。
Hさんの奮闘や如何に 手に汗握る一週間です