HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

M&M(ウォーリー3号&4号)

2010年11月16日 | レッスン日記(小中高生)
T&Tのレッスンが終わりに近づいたころ、「こんちわー」「こんちわー」と、6年生のM&Mコンビがやってきました。
「ねえ、先週、TちゃんのTシャツ持っていってくれるって言ったよねえ?」と聞いてみると
「あっ、忘れた!」とM3ちゃんが。「ずーっとカバンに入ってた・・・」と、カバンの中から丸まったTシャツを引っ張り出し、1週間ぶりに 無事 持ち主Tちゃんに手渡しました・・・
やっぱり「ウォーリー隊長」の名に恥じないM3でありました。

さて、レッスンでは「ボレロ」中間部も含め、全体を両手で弾いてきました。
「すごい上手に弾けてるね!」と褒められ、「知ってるメロディーだったから・・・(*^-^*)」と謙遜(けんそん)するM3ちゃんですが、いやいや、知ってるだけじゃこうは弾けませんよー お見事です!
曲の最後は、突如爆発する和音で「ジャーン」と決めるのですが、これはさすがに、一人では練習できなかったので、一緒に何回か練習して音をつかんでもらい、来週はぜんぶ通して完成、ということにしました。

Mちゃんは、ブルクミュラーの「狩」の仕上げです。
先週の約束通りテンポが上がって、冒頭の馬のひづめの音に始まり、高らかに鳴り響く角笛、緊迫感のあるマイナー部分と、ひととおりの上達が見られます。
だけど、ちょっと気弱な感じがするのが残念・・・
曲は 一応ととのったというレベルまでいってるのですが、その後の「弾き込み」が少ないので、いまいち自信をもって伸び伸びと弾けないのかな、という印象です。
先生:「最初の馬のところは、『これから狩に行くぞー!』って勇ましくね。そして角笛は、もっと高らかに、嬉しそうにやってよ」
M:「あっ、そうか。メゾフォルテだもんね。2回目のところは、メゾピアノで、確かこだまが返ってくるみたいに弾くんだよね」
先生:「そうよ。これじゃ自分もこだまみたいだよ」
M:「あははー」
こんな調子で、強弱のメリハリを思い切りよくつけて弾くと、勇ましい狩の様子が描きだされてきました。
「狩」はめでたく合格、次は「やさしい花」に入ります。

「バーナム」では、16分音符での上昇スケールをくり返し何度も弾かされ、
「たてつづけに5回弾いてごらん、せーの!」とか「3回連続ノーミスで!間違ったら、また1からだよ。ほれっ」とかしごかれて「わ~、先生がプレッシャーかける~」と悲鳴を上げながらも、なんとか食いついてがんばりました。
よしよし、今度もまた ビシバシしごいてやろう。

T&Tきょうだい(ウォーリー1号・2号)

2010年11月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小3)とTくん(小5)の T&Tきょうだい。

時間ぴったりに「こんにちは~」と声をそろえて入ってきましたが、そのとき、おにいちゃんのTくんが思い出したように言いました。
「そういえばさー、オレ、こいつ(妹)を連れてくるために早く来てんだよな!」
そうそう。そうだったね。
前はTちゃん・Tくんと時間を区切って順番に来ていたんだけど、どうもマイペースTちゃんがレッスン時間に間に合わないことが多く、夏前ごろから お母さんがTくんを付き添いとして、一緒に来るように考えてくれたのでした。
「そうだったよね。Tくん、自分の時間より早く来てくれてるんだよね」
「そうだよ~、こいつのせいでさ!オレ、ほんとはもっと遅くていいのにさ」
「いいじゃん。早く来れば、その時間 読書に没頭できるんだからさ」と先生がいいました。
ヒバリ先生のレッスン室には、大きな本棚があって、日本や海外の絵本・児童書などのコレクション、マンガのコレクションなどが 図書館ほどぎっしり並んでいるのだ。
「そうだよー 本がいっぱい読めるじゃん。サザエさんとか」サザエさんの好きなTちゃんも言いました。
「それとも!」先生が言いました。
「どうせ早く来ちゃってるんだから、Tくん、先にレッスンして帰るっていうのは?それでもいいよ。一緒に来た時点で役目は果たしてるんだから、先に帰って、自分の時間を好きに使えばいいじゃない?そのあと、Tちゃんがレッスンして一人で帰れば?」
「あっ、やだやだ!一人で帰るのやだ~」
Tちゃんの却下に合って、このアイデアは不採用となりました。
「ちぇっ、いいよ別に、先帰んなくても」
Tくんが言ってくれたので、Tちゃんのレッスンを始めることにしました。
「バーナム」を弾いていると、横でちょっかいを出していたTくんが、「これ、輪唱でやったらおもしろいかも」と言ったので、ふと思いついた先生が、「そうだ、いいことやろ!『かえるのうた』を輪唱で弾こう!」と言いました。
先生、Tちゃん、Tくんと、ちょうど三人ピアノに向かって並んでいたので、三人で輪唱遊びをやることに。
まずは普通に、Tくんから「かえるのうたが~」と弾いたらTちゃんが「かえるのうたが~」と弾き始め、その次に先生が、という風に三人順番に弾きます。
次は、出るタイミングを少し早め「かえるの」まで聴いたら2番目のTちゃんが始めていきます。つまり「かえるの」「かえるの」「かえるの」というタイミングで三人がスタートする。
その次は、もっと早いタイミングで・・・「かえるの」の半分の「かえ」で入ります。「かえ」「かえ」「かえ」と入っていくので、これは忙しい!
調子に乗ったので、お次は「ミ」と「ラ」の音を♭にして輪唱すると・・・悲しい「かえるのうた」だ!
「あ~、おもしろかったね~・・さて、Tちゃん、どこまでやったんだっけ?」
「『バーナム』があと1個残ってるよ。先生が『かえるのうた』始めちゃったから、こんなになっちゃったんだよ」とTくん。
そうだったか・・・
Tくんは 大人っぽくかっこつけて「しょうがないなあ」みたいに本棚にむかい、ふと手に触れた「もりのへなそうる」という本を抜き取りました。
これは、渡辺茂男さん作の、すっごくかわいくておもしろい恐竜を主人公にした児童書です。山脇百合子さんのさし絵がいっぱいついている、楽しい低学年むきの本。
「なんだこりゃ?」などと言いながら本を開いたTくんは、30分後、Tちゃんのレッスンが終わって
「おにいちゃん!」と声をかけられても、シーンとして「へなそうる」に没頭していました・・・(^○^)(^○^)(^○^)

ところで、本日のレッスンの感想ですが。
妹のTちゃん、「魔女の宅急便メドレー」を とても美しくきちんと弾いていて、難しい楽譜も自力で読んですばやく弾きこなす「初見力」もあって、先生は思わず感動して「Tちゃん!ほんとは、こんなに上手なんだね」と叫んでしまいました。
とても大人っぽい、ベテランの弾き方に、いつの間にかTちゃんは育っていたのです。

おにいちゃんのTくんは、指のタッチがとてもいいです。
男の子なので 指のつくりがしっかりしてるのか、手や指のフォームや打鍵の音色など 非常にピアニスティックです。
女の子は、どうしても骨が細いのか しっかりしたピアノらしいタッチができるまでに何年も訓練したり、体の成長を待たなければならなかったりするのですが、Tくんは最小の努力で 最大のピアノタッチが既にできている!
今やっている「ひまわり」のようなビート感のある曲など弾くのには最適なタッチなので、これを磨いていきたいと思います。

「そういえば、先週、黒いTシャツ脱ぎ捨てていったの、Tちゃん?」先生はきいてみました。
「うん、あたし。脱いで、忘れていっちゃった」
「やっぱり! で、届けてくれたでしょ。誰がもってきてくれた?」
「誰ももってこないよ」
え~? 先週、確かM3ちゃんが「渡しとくよ」と言って持ってったのに・・・
さてはM3、忘れたな・・・? アイツは「ウォーリー4号」だけど、現在のウオーリー隊長だからな・・・