HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Tくん・テンポよく弾く作戦

2019年01月20日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(年長組):
♪ピンポ〜ン と玄関のチャイムが鳴って、Tくんがやってきました。
見ると、カバンも無しに ピアノのテキストとワークブックの2冊だけを 剥き出しで持っています。
「アレ?これしか持ってこなかったの?」
「あのね、この間もらった『あなのなかのうさぎ』の楽譜が見つからなかったの。ファイルの中は もう終わった古い曲ばっかりだったから、持ってこなくてもいいやってなって、それでこれだけになった」
「ああそうなのか。いいよ別に。で、おにのパンツは?(わくわく)」
「わすれたー」
なーんだ〜

じゃ、今日はテキストの曲をやろう、ということになり、選んだのは「アルプスいちまんじゃく」です。
Tくん、音符を読みながら弾けるんですが、読んだ音の情報を手に伝え、 ひとつひとつの音に対応する指を選び、それぞれ対応する鍵盤を押して音にする、という手順に時間がかかるので、どうしてもテンポがノロノロになってしまいます。
「じゃ、こうしよう。Tくん、ここだけ弾いてよ。あとは弾いてあげるから」と、先生が丸で囲んだのは、1小節目。「ドドレミ」というフレーズです。
「ド…ド…レ…ミ?」
「そう、ドドレミ。弾いてみて」
Tくんは何回か弾き 、短い「ドドレミ」のフレーズを覚えて テンポよく弾けるようになりました。
「これと同じ『ドドレミ』、他にもないかな?」と聞くと、Tくんが2段目の最初の小節に「ドドレミ」を発見、「あった!」と指さします。
「あった。同じだね。じゃあ、ここも丸で囲むよ」
先生が丸で囲み、「他にはないかな」と聞きます。
「ここにもあった!」Tくんが
3小節目の「ドドレミ」も見つけました。
「同じだね、じゃあTくんが丸で囲んで」
今度はTくんが囲みます。ガシッ、ガシッ、と角ばった線で(^○^)
「じゃ、この3つは全部『ドドレミ』だから、そこが来たら弾いてよ。そのほかの所は先生が弾くから 」と言うと、Tくんが「ここもできるかな」と、最後の小節「ドドド」も丸で(角で)囲みました。
いいねいいね。そこも弾こう。
さあ、目まぐるしい掛け合い弾きの始まりだ。

T ドドレミ
先 ドミレソ
T ドドレミ
先 ドーシソ
T ドドレミ
先 ファミレド シソラシ
T ドドド!

こうして、「次は左手のソも弾いてよ」「ついでに左手のシも」…と、少しずつ弾くところを増やしていく作戦です。
ただ音符通りに弾くだけでなく、「テンポよく弾く」作戦。
来週は完成できるかな。